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2021年04月29日

田んぼの水環境のメンテナンス

water-pipe-880975_1280.jpg

今年は例年にも増して田んぼ関連のメンテナンスに力を入れている。
私の地区では40~50年くらい前に土地改良を行い、田んぼや用水路、排水路の整備を行なっている。
ただ、40~50年も経つと老朽化によって色々な所で不具合が起きてくる。

圃場への水の侵入、圃場からの水漏れ、

ここ数年悩まされるのは、用水路からの漏水による水の侵入と、田んぼから、排水路や隣の田んぼへの水漏れである。

どちらも、地中を通って染み出してくるので目に見えない敵である。コロナウイルスみたいである。ある意味原因と根源が把握しにくい。


用水路からの水の侵入

慢性的に用水路または隣の田んぼから水が侵入してきている。大したことなさそうにも思えてしまうのだが、慢性的になると、圃場の一部分だけに水が溜まりやすくなって、その部分がだんだん深くなってくる。深くなてくると人間だと足をとられてしまい、 トラクター?だと深みにはまって動けなくなり、脱出できなくなってしまう。飛行機

leek-water.JPG
tractor-stack.JPG



田んぼからの水漏れ

田んぼから水漏れをすると、水不足で苗や稲の育ちが悪くなったり、水持ちが悪くなって何度も田んぼの水の見回りに行ったりしなければならない。
水持ちの悪い田んぼだと、2、3日毎に水を入れなければならなくなったりする。その分時間も、労力もかかってしまう。

水漏れの要因

モグラの穴やヘビの穴

モグラやヘビは穴を掘るのが得意だ。ん!ヘビは穴を掘れるのか?
モグラの穴がきっかけとなって穴に侵入してきた水が隣の田んぼに漏れ出るてる事がよくある。
対応としては、もぐらの穴を見付けたら穴をふさいだり、畔際をトラクタの車輪で踏みつけたりしている。


モグラ/ヘビの穴をきっかけに穴がおそらく数mの長さになって排水路まで来ており水漏れを起こしているところもある。こうなってしまうと、穴のSTARTがわからず下流での対応となてしまう。下流では穴が水の勢いで大きくえぐられて数10cmのくぼみとなり畔が陥没しているところもある。

こうなってしまうと修復はかなり難しくなってくる。


コロナウイルスと同様、コロナの感染元を突き止め隔離・遮断して行けばいいのだが、大きく広がってしまったコロナ(穴)は出口での対応しかできず労力を要する割に効果が少ない。

対応としては 今の所、大きく広がって陥没してしまった部分を土で埋めるしかない。たった3cmくらいの穴が末端では30x100cm深さ10~30cmの陥没となってしまう。1輪車で1、2回分の土が必要となった。


それでも大元の部分(穴のSTART)は解らないので、いずれまた大きな穴が開いてしまうかもしれない。

悩ましい問題である。



水漏れの補修用品

水中セメント





一番手軽である。用水路で使われるU字溝とU字溝の間にあるセメントがトラックによる地面の振動などで亀裂が入り破損した場合などに有効である。 水中でも拡散せず固まるまでの乾燥時間の短い 水中セメント などが便利である。


補修テープ


ゴム化したアスファルトを火で炙りながら接着する商品。別途バーナーが必要になる。用水路補修時の接着力は水中コンクリートに比べ強そうである。
商品はあるけれども、個人宅には対応していない模様(法人等に限る) ガスバーナーも必要なので、火災にも気を付ける必要 がある。となると、個人では無理か?





土嚢(どのう)


農業用として、使ったことが無いのだが、排水路付近で大穴が開いてしまった、畦畔(けいはん)の一部が陥没してしまった場合に便利かもしれない。ただ単に土で埋めてゆくのではなく、水の侵入を防ぎつつ塊・ブロックとして畦畔の土手として機能しそうである。






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