ひょっとして逃げ馬が穴をあけるか?という見立てだったが...
逃げたケンホファヴァルトは逃げるまでに随分脚を使ってしまった。
格下3頭の先行馬が、あそこまで競ってしまっては、その組は出番が無い。前半3F34.3、4F46.5。この時点で注目は人気3頭になってしまった。
武豊騎手の談話通り、並みの世代ならエアスピネルも勝っていただろう。
しかし前の掛かりっぱなしのリオンディーズも差せず、マカヒキには並ぶ間も無く交わされ...
唯一勝てそうな皐月賞も、余程相手の失策が無い限り絶望となった。相手が強すぎる。
負けたとはいえ、リオンディーズは強い。
前走のマイルG?Tが、クラシックを戦う上では余計な一戦で、あのレースでは最後方で折り合い重視の競馬。
今回は正攻法で構えるも、ハイペースとはいえ距離伸びて折り合いに苦しんだ。
しかし裏を返せばTR仕様の競馬。次に向けては視界良好だろう。
勝ったマカヒキ。
2戦はスローの競馬で楽勝だった為、メンバー強化とハイペースへの対応はどうか?と思ったが。
発馬ひと息もそれをうまく利用し、この馬にとっては前回と同じ様なペースだったのか?最後方でじっくり乗り、勝負どころでの反応も良く、まだまだ余裕のある勝ちっぷり。
この馬はパドックでも良く見せる馬で、落ち着いているのも良い。
前2走は前目の競馬で、どの位置でも折り合えるクレバーな馬。競馬を良くわかっている。
ただし本番の鞍上が未決定。ルメールは恐らくサトノダイヤモンドに騎乗するだろうから、他の騎手が乗ってどうか?という心配は有る。
ルメール、Mデムーロは、難しい馬でも簡単そうに乗ってくる。
誰が乗っても折り合えるとも限らないので、今後のレースでは取捨に悩ます存在になるだろう。
この馬の走りどころ、切りどころを上手くこなした人が、馬券での勝者になるだろう。
今週はスプリングステークス。
以前はスプリングS組の方が、本番で強い傾向に有ったと思うが、馬主の寡占化によると思われるローテーションの多様化で、どの路線が強いとは言えなくなったが。
ただし、間違いなくいえる事は今回の弥生賞は非常にレースレベルが高く、この3頭からクラシックホース、あるいはマイルC馬が誕生する可能性が高いと思われる。
ただ激しいレースだったので、無事で行く事が絶対条件になる。
逆にこの3頭から、この世代のG1馬が1頭も誕生しない場合、とてつもなく強い世代、という事になるだろう。
スプリングSも楽しみだ。
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