1.はじめに
平成28年3月26日に北海道新幹線の一部の区間(新青森駅〜新函館北斗駅間)が開通します。これに伴い、津軽海峡線の在来線は貨物を除き、定期列車は廃止になります。また、JR江差線はJR線から切り離され、道南いさりび鉄道株式会社となります。
上記の変化による「青春18きっぷ」の動向 が気になっていました。昨日、その取り扱いに関する記者発表がありました。
2.北海道新幹線開業後の青春18きっぷの取り扱い
北海道新幹線開業後の青春18きっぷの取り扱いの概要は以下のとおりです。
・北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅〜木古内駅は、青春18きっぷでは利用できない
・道南いさりび鉄道間の木古内駅〜五稜郭駅間も同様に利用できない
・ただし、別途 「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を購入すると、上記の区間(北海道新幹線奥津軽いまべつ駅〜木古内間及び道南いさりび鉄道木古内〜五稜郭駅間)片道1人1回利用できる
・ 「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の料金は2,300円
・道南いさりび鉄道内の区間は、木古内、五稜郭を除き、途中下車はできない。
といった内容です。詳しくは、 JR北海道、北海道新幹線プレスリリース をご欄ください。
要するに、「 海峡線の快速をなくしたときは、特例でタダで特急列車に乗せてやったが、新幹線は別モンだ。青春18きっぷでは乗れない。ただし、2,300円払えば乗せてやる。」ということです。
2,300円という価格がどのように決まったのか判りませんが、第一印象は値段が高いですね。私は1,000円ぐらいだと思っていました。青春18きっぷの1日分の値段に相当します。
以下は、上記の内容を図で示したものです。下絵はJR北海道の 北海道新幹線の運行概要 のサイトの画像です。
3.2,300円払えば今より早く到着できるのか
結論はNOです。今より不便になります。もっとも北海道新幹線開業後のJR津軽線、道南いさりび鉄道の具体的な時刻表は発表されていませんので、現時点では判りません。
以下に、道南いさりび鉄道の情報及び現在の在来線(JR津軽線、JR江差線)の時刻表から整理した青森〜函館間の時刻表を示します。
まず、青森〜函館間の所要時間ですが、現在より2時間弱長くかかります。理由は、乗り換え駅が、本州最果ての津軽二股駅であること、道南いさりび鉄道の運行本数が少ないためです。本州〜北海道を横断できる機会は増えますが、青森〜函館まで通しで乗車できる回数は1日4回から3回に減ります。
「北海道新幹線開通により、メリットが増えるから2,300円を頂戴するのか」と私は思っていましたが、どうやらその逆のようです。
4.本州〜北海道を渡る別の手段
青春18きっぷを利用して本州から北海道まで渡るのは余程の暇人でない限り、かなり難しそうです。通常の旅行では使えそうにないです。
参考までに他の交通機関はないか、調べてみました。新幹線開業後に最も早く着けるのは「 津軽海峡フェリー 」でした。
青森、函館ともに、フェリーターミナルは主要駅から離れていますが、路線バスが運行しています。 所要時間は3時間40分です。金額ですが、A期間でスタンダードあるいは2等であれば2,220円です。学生さんの場合は2,000円です。
先ほどの 新幹線オプション券より若干安めです。路線バスの運賃を加えてもそれほど大差がなくなります。
青春18きっぷでの移動で本州〜北海道を渡る際は、列車以外の交通手段も考慮に入れた方が良いかもしれません。しかし、フェリーの方が早く着けるというのは予想外でした。
出典・引用: 津軽海峡フェリー
津軽海峡フェリーの予約ですが、下のバナーの WILLER TRAVEL でも予約可能です。
5.北海道内の移動についてと快速エアポートのUシートについて
北海道に上陸しても列車の運行本数は少なく、鉄道事故も多いので、青春18きっぷをまともに利用できる北限は「青森」と考えてしまいます。フェリーで津軽海峡を横断し、道内はバスで移動という将来像が容易に予想できます。鉄道離れが今後進みそうです。高速バスの予約は 日本旅行のバスぷらざ というサイトが利用しやすいです。全国50社以上のお得な高速バス、夜行/深夜バスのオンライン予約とチケット購入ができます。高速はこだて号の他、北海道内の各地を結ぶ高速バスの予約ができます。
ちなみに、新千歳空港からの快速エアポートのUシートですが、料金が310円から520円に値上げするようです。詳しくは、 『JR北海道プレスリリース「座席指定料金等の見直しについて」』(PDFファイルが開きます) をご欄ください。
このUシートですが、結構良いシートでしたので、私は札幌・小樽方面への出張の際にはかなり愛用していました。札幌までの距離で520円はちょっと高いです。私は今後札幌出張のときは市内まで空港リムジンバスを利用します。
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- no image
料金が安い事を鑑みると「青函フェリー」の通常1,540円が選択肢にあげられるかと。
http://www.seikan-ferry.co.jp/price.html
何れにせよ、1.5倍以上の値上げとなった道南いさりび鉄道に片道だけでも乗車出来る点だけでみれば妥当なのでしょうけれど函館−青森移動と考えると難しいですね。