1.はじめに
平成28年6月15日の河北新報の記事に 「学生通行禁止」東北福祉大周辺に看板 というものが掲載されていました。今回はこの記事に関する投稿をいたします。
2.記事の内容
記事の細かい内容は、 「学生通行禁止」東北福祉大周辺に看板 をご覧下さい。
簡単にまとめると、私道なので学生さんは公道を使用しろということです。
事の発端は、私が嫌いなJR仙山線に「東北福祉大前駅」という駅を開設してからです。駅が開業したのは今から10年前の2007年です。そのときから現在まで地元住民と大学との間で揉めているようです。
正直、この記事をみたときは、まだ揉めているんだ。しつこい住民だな〜と安易に考えていました。
3.地元住民撮影の写真
新聞記事の写真は人もまばらで問題ないようにみえます。ネットを調べると地元住民の方がこの問題についてのサイトを掲載していました。以下の写真はそのサイトから拝借してきたものです。
写真の出所は、 東北福祉大学被害者を救う会 からの引用です。
この写真をみるまでは、ただの住民のエゴと思っていました。写真が事実であれば、ちょっと酷い状態ですね。生活道路に学生の列が出来ています。公道ならまだしも私道です。これは住民の方の立場で考えるとかなりキツいです。ただし、大学側と一度和解に応じた経緯があるため、「学生通行禁止の看板」はやりすぎだと思います。和解を無視した「物理的な通行禁止措置」です。
ここで新聞記事にも掲載されていた地図をもとに、各経路を図に記述してみました。上の写真で学生さんがぞろぞろ歩いている場所は、赤の丸の最短経路です。図をみても判りますが、大学から強烈な指導がないかぎり、誰でも赤の丸の最短経路を利用します。
当初は、青の丸の迂回路(国見台病院)を通る経路を通るように指導していた記憶が残っています。この経路ですが、一度、国見台病院まで坂を下り、病院前の十字路を左折して急坂を登らないとならない経路です。学生や大学に用がある人は間違いなく、このルートは利用しません。
アップダウンが少ない経路は、赤か緑の経路です。
ただし、大学側が推奨している緑の経路を利用しても、私道・法定外公共物を通るため、抜本的な解決策になっていません。また、新たな「学生通行禁止」の看板ができることが容易に想像できます。
私は、駅はかなり前にできたものでしたので、新たな経路を新設して問題解決していると思っていました。抜本的な解決策としては、以下の案が考えられます。
・案1:最短経路で大学側の市道(公道)まで大学の負担で通学路を新設する。
・案2:迂回路の利用を徹底させる(これまで大学側が行ってきたことを継続)
・案3:私道側の出入口を閉鎖(学生も周辺住民も利用不可とする)
・案4:私道を仙台市道に移管(生活道路を学生たちが通るため、解決策になってないが・・・。)
・案5:東北福祉大前駅の廃駅
案2を促すように、これまで迂回路を通行するように学生に指導してきたようです。ただし、学生のモラルの問題か否か判りませんが、抜本的な解決には至っていないようです。
ダメであれば、案3の全面閉鎖もやむ得ないのではないかと私は考えています。もっとも現実的な解決策は、私道や法定外公共物を通行させない新たなルートを新設することです。駅のホームの延伸等、もっと工夫すれば、解決できる内容だと思います。
それでもダメであれば、案5の廃駅を実行すべきです。
根本的な問題ですが、あの大学は住宅地のど真ん中にあり、幹線道路からかなり奥まった場所にあります。駅ができるまでは、八木山の東北工業大学と肩を並べる程、立地は最悪な場所にあります。
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キーワード
仙台,東北福祉大,通学路,2項道路,私道,学生通行禁止,市道,法定外公共物,仙山線
連日、河北新報ではこの話題の新聞記事が掲載されています。以下に記事の内容を掲載いたします。
2016年06月09日木曜日の河北新報の記事
<学生通行禁止>看板撤去後に市が一転、設置
東北福祉大国見キャンパス(仙台市青葉区)周辺に「学生通行禁止」と書かれた看板が複数置かれている問題で、公道を管理する仙台市が「許可がない」として立て看板をいったん撤去した後、一部住民の反発を受けて設置を黙認していたことが8日、分かった。
市によると、一部の立て看板が置かれている道路の地目は、誰でも通行できる法定外公共物。法定外公共物の上に物を置く場合は、市の使用許可を得る必要がある。
昨年8月末、市民から「違法な看板が置かれている」と市に通報があり、青葉区公園課の担当者が道路の使用許可がないことを確認した上で同年10月9日、看板を撤去した。
看板を設けた住民が市の対応に抗議すると、市は「地域の争いに中立であるべきだ」として、同年11月20日、元に戻した。
市が本年度に入り、改めて地目などを確認したところ、私道との境界を決める確定協議が終わっていないことが分かり、そもそも撤去を求める法的根拠がない可能性があることを知ったという。
同区公園課の伊藤俊夫課長は、看板を撤去後に戻した対応について「地域で争いになっていることを当時の担当者が知らなかった」と釈明。「むやみに行政が介入すれば事態が複雑になる可能性があり、調停の行方を見守りたい」と話した。
同大は今年4月、看板を設置した最短ルート沿いの住民8人に新ルートを通学路として認めるよう求める民事調停を仙台簡裁に申し立てた。今月7日の第1回民事調停で、住民側は要求を拒否した。
2016年06月08日水曜日の河北新報の記事
<学生通行禁止>民事調停 住民側は要求拒否
東北福祉大国見キャンパス(仙台市青葉区)周辺に「学生通行禁止」と書かれた看板が複数置かれている問題で、同大が看板を設置した住民8人に新ルートを通学路として認めるよう求めた第1回民事調停が7日、仙台簡裁であり、住民側は要求を拒否した。
住民側の代理人によると「自宅のそばを通らなくても、新ルートを認めれば市道までの行き来や車の通行時に大きな迷惑になる。新ルートの通行は受け入れられない」と主張した。次回調停は8月2日。
申立書によると、同大は2007年3月、JR仙山線福祉大前駅の駅前にステーションキャンパスを整備。学生は敷地内に設けられた通路を、駅と約300メートル離れた国見キャンパスを結ぶ最短ルートとして利用してきた。
最短ルート沿いの住民が08年4月、学生の騒音などを理由に私道の通行禁止を求める仮処分を仙台地裁に申請。翌月、講義のある日は学生を市道に誘導することなどで和解した。
同大は学生を誘導する努力を続ける一方、市道に集中した学生が道路からあふれて危険だと主張。最短ルート沿いの住宅を避けて整備した新ルートを、通学路として認めるよう求めていた。一部住民は09年9月、「騒音はある程度改善したが安心できない」と学生通行禁止の立て看板を設置。学生の通行に反対する住民宅にも看板が掲げられた。
2016年06月07日火曜日の河北新報の記事
<学生通行禁止>東北福祉大 調停申し立て
東北福祉大国見キャンパス(仙台市青葉区)周辺に「学生通行禁止」と書かれた看板が複数置かれている問題で、同大が看板を設置した住民8人に、新ルートを通学路として認めるよう求める民事調停を仙台簡裁に申し立てたことが6日、分かった。第1回調停は7日に開かれる。
申立書によると、同大は2007年3月、JR仙山線福祉大前駅の開業に合わせ、駅前にステーションキャンパスを整備。敷地内に大学への近道となる通路を設け、学生は同駅と約300メートル離れた国見キャンパスを結ぶ最短ルートとして利用してきた。
最短ルート沿いの住民が08年4月、「学生の騒ぎ声がうるさい」などとして私道の通行禁止を求める仮処分を仙台地裁に申請。翌月、(1)講義のある日は最短ルート入り口に職員を配置し、学生を市道に誘導する(2)住民の生活を妨げないよう学生を指導する−ことなどで和解が成立した。
同大は和解以降、学生に無制限に私道を通行させず市道へと誘導してきたほか、市道に集中した学生が道路からあふれて危険な状況にあると主張。最短ルート沿いの住宅を避けて整備した新ルートを、通学路として認めるよう求めている。
和解後、大学の指導などで一時、1日3000人を数えた学生の通行量は激減した。だが、一部の住民が09年9月、「騒音はある程度改善したが安心できない」などと学生通行禁止の立て看板を設置。学生の通行に反対する住民宅にも看板が掲げられた。
看板を設置した男性(60)は「過去の和解内容を変える必要はない。静かな生活を乱さないでほしいと、大学側に改めて要求したい」と話した。
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もちろん状況を理解して真面目に通行していない学生もいるんでしょうが、東北福祉大学被害者を救う会というブログには和解後も夜うるさく通るとか、看板の盗難があるなどあるということで悩んでいらっしゃるよう見受けられます。
絶対に誤解だ!そんな事実はないということであれば、もっと声高にして違うんだと大学と学生でアピールするべきでしょう。
その被害者関係のブログがある程度事実だとした前提で言えば、随分マシになっているんでしょうが、特に誘導の教員がいないと思われる夜間の時間帯に多く通るようなことが書かれていましたので納得されていないようです。
結局のところ徹底して私道に学生を通さないようにする努力を教員や人と雇ってまで人件費を使って行うのであれば、いっそのことステーションキャンパスの私道の方へ続く裏門を閉じてしまえば解決するんではないですか。
そうすればいまだに通行しようとする指導しても改善しない質の悪い生徒も門で立ち往生するくらいならそんな道通らなくなりますし、今までその門を通らせてもらって駅へ近道させてもらうという恩恵を受けていた住民も痛い目に合うわけです。
痛み分けになっていいんじゃないですかね。
実際のところ、いまだに声高々に非難しているのは一部の方だけという話もありますし、クレーマー状態になっている可能性もありますね。
ただ、分かっていただきたいのはやはり和解まで物凄い通行量で苦しんでこられた場合、それが激減したとしても、もうすでにちょっとしたことで気になってしまう状態になっているかもしれません。
一般的なマンションとかの騒音問題とかも我慢して爆発した被害住民が騒音元の住民とトラブルになるとその騒音元がかなりの音の改善を施しても、もう後の祭り状態で普通の生活音程度の音であっても気になって解決しないままとなってしまうケースは多いからです。
でも、それは裁判沙汰になるまで住民にガマンを強いて生徒を指導したり私道を通らないように工夫しなかった元は大学側に原因があります。
大学側も私道を通る前提で道を接続したのは大間違いでしたね。同じように道を整備するにしても、この記事の主のおっしゃる通り市道へ続く線路沿いに道を整備するべきでした。
「今も私道を通行しているような書き方」ですが、河北の新聞記事には「通行量は激減」という表現しかなく、今も通行しているか、通行しないか私には判断できません。
私は住民の方?が作成したサイトの写真をみて、今でもゾロゾロ通行していると思っていました。私が学生さんの立場であれば、私道とはいえ、あのような看板が乱立している私道は怖くて通行したくないです。お気持ちは察します。
新聞記事によると、国見台病院の市道に誘導しているようですが、あの道路は歩道が狭く学生があふれているため危険な状況。新たに新設した経路を通学路として利用してほしいと調停。新聞記事をみる限り、住民にとっては学生の安全性等は自分の生活には無関係、自分たちだけ安心して暮らせれば良いという印象を受けました。
一番の問題は、学生さんたちではなく、駅の設置費用を負担した大学、安易に駅設置を容認したJRと仙台市です。私道に駅へのアプローチ道路を接続させることは絶対に行ってはならないことです。詰めが甘すぎます。
大学側の費用負担で学生さんたちが安心して通行できる歩行者専用道路を別ルートで整備するしか解決策はないと考えています。