1.はじめに
ふと「全力坂」という深夜番組のことを思い出し、私が知っている仙台と関東の急坂について調べてみました。毎回、くだらない投稿ばかりで申し訳ありません。
2.急坂の定義
急坂に調べた結果を掲載する前に、「 急坂とは何ぞや?」ということについて、解説します。
坂(道路の縦断勾配)について、大変真面目な国の機関が調べた結果を発見しました。この資料のデータを引用します。
まず、道路を新規に作る場合は、道路構造令というものを参考に縦断勾配等を決定します。この本によると、縦断勾配の最急値は12%と規定されています。
しかし、実際の道路はもともと存在していたタヌキ道や農道を舗装したようなところが多いです。
では、車両として登坂あるいは下ることができる限界はどのくらいかということもこの研究では調べていました。車両自体(エンジンの出力)の限界値は32%ということのようです。
タイヤの滑り摩擦係数の限界では、乾燥路面で63%、湿潤路面(濡れている状態)で44%、積雪時で15%です。ちなみに雪が降る場所における道路の設計では、「道路の縦断勾配は6%以下にしなさい」という規定があります。6%以上の勾配があると、大抵の車は坂を登ることができません。
ブレーキの制動力は、縦断勾配57%まで耐えることができるようです。
世の中には、道路構造令の規定では作ることができない道路もあります。その代表選手が「林道」です。林道規定というものがあり、その規定では18%まで可という特例値があります。
車両に荷物を積んだ状態での登坂能力の限界値というものもあります。この基準を使う道路は、一般車両が通らない「工事用道路」で良く用います。これによると、25%まで可という基準があります。建設中の道路の脇にとてつもない勾配の道路があるのはこの基準を用いた工事用道路です。
最後にサイドブレーキの性能についてです。これは正直今回調べるまで知りませんでした。基準は20%まででこの勾配より急な坂道では、サイドブレーキが利かず、駐車した車が坂を転げ落ちるということです。
3.仙台の急坂
基礎知識はここまでとして、今回の本題に入ります。
まず、私のホームグラウンドである仙台の急坂について調べてみました。記載した勾配はあくまでも上下2点を結んだときの勾配ですので、その区間の最急勾配ではありません。平均勾配です。
まずは仙台市の南部、大年寺山の長い階段です。道路ではないのですが、山の上まで直線の階段の勾配がどの程度あるのか気になって仕方ありませんでした。嫌がらせのような階段です。
高低差は65.5m、延長は水平面の距離で260mです。この値より求められた縦断勾配は25.2%です。車でぎりぎり登れる勾配です。
次は私が仙台市内で知っている坂のうち、一番急な坂だと思う場所です。仙台市太白区緑ヶ丘というところにある坂です。ここは車でも通行可能です。ただし、道幅が極狭ですので、運転には注意が必要です。この坂は平均勾配で21.9%でした。
なお、YouTubeの投稿でチャリでこの坂を登っている動画ありましたので、参考までに掲載します。非常に苦しそうです。
この坂はかなり有名な場所です。青葉山公園内の仙台城址へ通じる急坂(登城路)です。この区間の勾配は12.4%です。積雪がなければ全く問題なしに登れる勾配です。車で登るのは楽ですが、徒歩で登ると結構しんどいです。
3.関東の急坂
続いて、関東の急坂です。と言っても、東京都内と横浜市だけですが・・・。東京は意外と急坂が多いところです。坂だらけです。
まずは、豊島区高田の坂です。目白駅の東側にある坂です。勾配は18.9%です。東京都内では急な部類に入る坂です。
次に、大田区の田園調布の坂です。田園調布という場所は高級住宅地として知られている場所です。いわゆる高級住宅が建ち並ぶエリアは坂の上です。坂の下は多摩川の低地です。この低地部も一応田園調布です。
田園調布界隈では、この区間の坂が最も急な坂だと思います。平均勾配は18.8%です。あくまでも平均勾配であって、最急勾配は25%以上の区間もあります。
最後に、横浜市保土ケ谷区の坂です。保土ケ谷区という場所は、坂好きの方にはたまらない場所です。谷間には相模鉄道という私鉄が走っており、すぐ横に帷子川という小川が流れています。この川ですが、大雨のときは悪魔の川となります。その両側は切り立った崖に囲まれています。北側も南側も崖です。崖に沿って、階段上に作っているマンションもあります。
その中でここは急だと思うところをチョイスしてしました。保土ケ谷区の峰岡町というところにある坂です。頂上付近は余りにも急なので、一部階段になっています。原付バイクであれば、全区間走行可能ですが、四輪では無理です。
この坂の平均勾配は26.2%です。この坂を徒歩で登ったことがありますが、達成感は半端ないです。まるで登山です。
急坂シリーズは今後も続ける予定です。次は急坂が多そうな塩竃市内を調べてみたいと思います。
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