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オールト
気仙沼市在住の転勤族リーマンです。土木・建築の復興事業の設計を仕事でやっています。技術士(建設部門、分野は道路と建設環境)です。このため、出張が多いです(東京や東北各地だけですが・・・)。 出張先でみつけた珍しいもの、日々の生活でコレは!?と思ったことを載せてみようと思っています。

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    2016年09月08日

    意外な結果 | 日本財団による自殺意識調査の結果について





    1.はじめに

     昨日の新聞で自殺意識調査の結果についての記事が掲載されていました。記事によれば、「自殺未遂経験は最近1年以内、推計53万人」、「20歳以上の4人に1人が本気で自殺したいと考えたことがある」という内容でした。
     今回はコレをもとにブログの記事にまとめたいと思います。




    2.自殺意識調査の調査内容と調査結果

     日本財団による自殺意識調査の内容と結果の概要は以下のとおりです。

    ・全国約4万人を対象に実施した自殺意識調査を実施。
    ・1万人を超える規模の意識調査は初めて。
    ・調査は今年8月2〜9日にインターネットで実施。
    ・約4万人の回答を、2015年国勢調査(速報値)の年代、性別、都道府県別の人口比に合わせて分析。
    ・最近1年以内に自殺未遂を経験したことがある人が0.6%で推計53万人(男性26万人、女性27万人)に上る。
    ・理由は、健康問題や家庭問題、経済生活問題が多く、二つ以上重なることがきっかけになっていた。
    ・20歳以上の4人に1人が「本気で自殺したいと考えたことがある」と回答。
    ・このうち6.2%は現在も自殺を考えていると答えた。若いほど割合が高かった。
    ・若年層は複数回の自殺未遂を経験している傾向がある。
    ・その結果、「1年以内に自殺未遂を経験した」と答えた人は0.6%で、全国では53万人(男性26万人、女性27万人)と推計された。半数以上が20〜30代だった。

    3.調査結果をみた私の感想

     「自殺未遂経験は最近1年以内、推計53万人」の数字ですが、それが多いのか少ないのかは正直判断しかねます。「20歳以上の4人に1人が本気で自殺したいと考えたことがある」という結果については、私は予想外に少ないなという印象を受けました。大抵の方は一度は本気で自殺したいを考えた経験があると思っていました。





    4.私がこれまで本気で自殺したいと考えた出来事

     若年層が自殺したと思う気持ちは分からなくもないです。私も現時点で20歳代であれば、自殺を考えていると思います。
     自分のことを記事でさらけ出すのは、私自身如何なもんかな?と思っていますが、自身のことを記載した方が「(私は若者ではありませんが・・・、)なぜ若者が本気で自殺したいと考えるのか」のヒントになり、解りやすいと思いますので、自身が本気で自殺したいと考えた出来事を時系列で掲げてみます。

    ・父親の死の影響:これは正直辛かったです。立ち直るまで2年間ぐらいかかりました。理由は、父は病死ですが、自殺に近いような状態で突然死したこと、私も含めて母親も親戚から犯罪者扱いされたことです。また、父がこしらえた借金も肩代わりしたこと、末っ子がまだ高校生で大学の費用の一部を私も負担していたことです。

    ・経済的な問題:上記と関連しますが、父の死のあとに、父の借金の返済、末っ子の大学の費用負担を行っていました。当然生命保険もおりましたが、生命保険だけではとてもやりくりできない状況だったので、私自身の学費(私学の大学院まで行かせて頂いたので)の返済もかねて、自身の給与の一部を母親の生活費や弟の学費の足しにしていました。給与も年齢の割にそこそこ頂いていたので、親戚等の意見に負けて、仙台の泉墓園に墓を作ってしまいました。これが地獄の始まりでしたね。

    ・自分自身の転職の失敗:私の人生の中でコレが一番の失敗でした。今でいう超ブラック会社に転職。ニュース等で出ているブラック会社の比ではありません。凄いですよ。でもブラックでもその会社の社員たちの学歴だけ(あえて強調しますが、学歴だけ)は優秀でした。東京大学、東京工業大学、京都大学は当たり前の世界です。中国の精華大学出身もいました。大学が優秀でも仕事ぶりはクソでしたけど。それはさておき、当時29歳で技術士を取得し、かなり天狗になっていたことが原因です。失敗は成功の元という「ことわざ」がありますが、度が過ぎる失敗は止めるべきです。上記の意識調査でいう健康問題、家庭問題、経済生活問題のコラボでした。勤務地は東京のど真ん中、家賃も高い、ブラックなので残業代はゼロ、みるみるうちに蓄えは減り、借入金をして生活費を賄っていました。経済的に余裕がなくなると、人間は卑屈になります。毎日、どこで自殺するか等を考える日々が続きました。

    ・そんな生活が長く続くわけもなく、精神的、肉体的に限界が来て、仕事中に倒れてしまいました。救急車で搬送され、後日会社に戻ると「救急車を呼んだ騒ぎを起こしたので会社を辞めてくれ」という打診がありました。一つ負担が減ったので、このときは自殺をしたいという気持ちはなかったです。次の職探しで必死でしたので、年度末の繁忙期はブラックの会社には一度も出社せずに、転職活動ばかり行っていました。

    ・1ヶ月の転職活動で何社か内定に近い形までこぎ着け(自身でいうのもアレですが、奇跡に近いです)、何とか4月以降の職場も見つかりかけたときに、東日本大震災の発生。コレは自殺云々を考えている余裕はなかったのですが、物資等を仙台へ運んでいる途中でみた風景が余りにも酷すぎたため、心がボッキリ折れてしまいました。私の妻も同じです。しかも自宅は全壊に近い状態。屋根が残っていたので、津波で流されているところに比べて遥かにマシでしたが、精神的なショックは相当強かったです。

    ・その後、自殺云々をまた考え始めた時期は自分の生活も少し落ち付いて、余震も減ってきてからです。不思議なもので、緊急事態のときは自殺したいなど考える余裕はなかったです。気持ちに余裕が出来てから、自殺について考え出すようになりました。

    ・実は自殺については今でも考え中です。すぐに実行可能ですが、「家族に迷惑をかける」ので実行していません。「最良な自殺の方法は何か?」を調べる程度です。最近は仕事が忙しくなって、死ぬことを考えている余裕がなくなったので、余り考えないようにしています。

     以上の内容を踏まえて、私が考える自殺を阻止する最良の方法は「若いうちはとにかく余計なことは考えず、仕事なり、趣味なりに没頭し、自殺を考える隙間を与えない」ことだと思います。

     なお、上記で「今でも自殺のことを考えている」とのことを記載しましたが、限界まで頑張ってみてから最終的に(自殺を)実行するかしないかを検討したいと考えています。

     前向きなのか、後向きなのか良く解らない内容になってしまいましたが、私が「自殺意識調査の結果」の記事をみた感想は以上です。※今回のブログですが、技術士の論文風に短時間でまとめてみました。この程度の文書でも合格できます。




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