福島県産米の汚染報道

福島県産のお米をご紹介することに致しましたので、関連して、
記事にしたいことがあります。

先日福島県大波区で収穫されたお米から規制値である500Bqを超える、
630Bqが検出されたということが報道され、問題になりました。
年々その消費量は減ってきているとはいえ、
やはり日本人の主食として圧倒的な地位を占めるお米から
放射性セシウムが検出されるというのは衝撃が大きく、
マスコミが大々的に取り上げるのも致し方ないこととは思います。
事実は事実。出てしまったことはもう変えられません
しかし、東北に住み、米農家を営む友人を持つ者として、
視聴率や販売部数目当てで過剰に不安を煽った見出しなどを使うマスコミさんに
不要な風評被害を広げられるのだけは我慢なりません
放射能の問題が出てから、
私は一貫してマスコミの過剰不安扇動報道を批判し続けていますが、
今回も同じことが言えると思います

問題になったお米から検出されたのは規制値を少し超えた630Bq(ベクレル。以下略)
検出された放射性物質のほとんどがセシウム137だという情報なので、
セシウムの経口摂取の実効線量係数で内部被ばく量を計算します。
結果は・・
630Bq×(1.3×10^-5)＝819×10^-5　＝0.00819mSv　/kg
です。
先にも述べた通り、日本人の米の年間平均消費量は減少を続けており、
最新のデータでは60kgを割り込んでいます
それも問題だと思うのですが今はひとまず置いておきまして、
年60ｋｇ食べると仮定すると、
0.00819mSv×60kg=0.4914mSv つまるところ約0.5ｍSvです。

確かに低くはない値だとは思います。
2年間このお米だけ食べ続ければ平時の安全基準である0.1mSvに達する訳ですから。
しかし、同地区でも他のお米からは規制値超えのお米は出ておらず、
あくまで局地的な、いわゆるホットスポットであった可能性が指摘されています。
福島全体のお米が全てこの基準な訳では決してないのです。
従って、このお米と同水準に汚染されたお米だけを
2年間食べ続けるのは事実上不可能であり、
福島産のお米＝すべて危険、のようなイメージを煽る報道は的外れだと思います
次から次へと飛び出す風評被害の種に、
福島はじめ東北地方は疲弊させられています。
簡単に惑わされないでほしい。
わざと派手な数値で報道するマスコミに踊らされないでほしい。
皆様にもこの思いが届けばいいな・・
誰が何と言おうと私は東北をずっと愛していきます

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