夜の海でぼんやり光る青白い光。
その原因となるのが「夜光虫」です。
今回は、夜光虫が釣りに与える影響とその理由についてまとめてみました。
ぼやっと光る妖しい光
出典・ photoAC
ぼんやりと青白く光る海。
ナイトゲームを楽しまれるなら方なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
光っているものの正体は 「夜光虫」と呼ばれるプランクトンの一種。
日本近海でよく見られるのは ノクチルカという種です。
この、海に光るきれいな夜光虫ですが・・・釣りにとって悪影響を及ぼしてしまう可能性があるんです。
赤潮の一種
出典・ photoAC
ノクチルカは直径2ミリほどになる大きな原生生物で、 赤潮を発生させる代表的な種のプランクトンです。
海水温が温かくなる時期によく大量発生しますが、比較的規模が小さく、毒性もないと言われています。
刺激に反応して光る
夜光虫は 物理的な刺激を受けると光るという特徴があります。
波打ち際で光る様子が見られるのはそのためです。
ラインやルアーの軌道が光って見えるのも、この特徴によるもの。
夜光虫が発光することで、ラインやルアーを悪目立ちさせてしまいます。
夜光虫が釣りに与える影響
出典・ photoAC
一般的に、夜光虫は釣りに悪影響を与えると言われています。
では、具体的にどのような悪影響を与えるのでしょうか?
1:ベイトがいない
夜光虫が集まっているポイントは魚にとって視認性が良くなります。
ベイトフィッシュにとっては、外敵から見つかりやすいうえに、泳ぐ軌道が見えるので逃げづらくなります。
なので、ベイトフィッシュは夜光虫のいるポイントに寄りつかなくなり、フィッシュイーター達もエサを求めて散り散りに。
目当てのターゲットが減ってしまうので、釣果も乏しくなってしまうでしょう。
2:魚の警戒心を高める
夜光虫が発光し海中が明るくなることで、魚の警戒心が高まってしまいます。
警戒心が高まることで活性も下がり、普段よりも狙いにくくなってしまいます。
さらには、ラインやルアーが通る場所が光ることも、魚の警戒心を煽る要因に...。
魚にルアーを見つけてもらいやすくはなりますが、簡単に見切られてしまいます。
3:低酸素状態になる?
夜光虫は漁を脅かすような規模の赤潮とはならず、魚への影響も少ないという考え方もあります。
一方、大量の夜光虫が魚のエラに付着し、呼吸困難に陥ってしまう可能性も否定できません。
魚が低酸素状態になってしまっている場合、狙うのは難しくなるでしょう。
綺麗だけど釣りにとっては厄介者
暗い海に青く光る夜光虫。
とても綺麗な景色の一つです。
しかし、釣り人にとってはちょっと厄介者かもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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