分厚い130万扶養枠の壁
サラリーマンの妻ならば、扶養枠に抑えたい。
どうしてなんでしょう?
私も長年、扶養枠と戦ってきましたが、壁を越えられずにいます。
今の制度では、夫の会社で扶養手当がないのであれば、
年間103万円(交通費抜き)の枠は、あまり気にしなくていいと思います。
すごく大きいのが、130万の壁 。
月々の収入(交通費込)が108,333円を
おおよそ3か月連続で超えると(自治体、組合等による)、
年間収入が130万を超えるとみなされ、今まで夫のおかげで払わずにいた
年金・健康保険料を自分で納めることになります。
勤務先の社会保険に入れるなら、保険料も割り引かれるし、
将来受け取る年金も増えるので、130万を超えて働くのもよい選択です。
ですが、社会保険に加入できるのは、会社にもよりますが
たいてい、 週30時間以上働く場合 。
週5日なら、1日6時間(たとえば10時〜17時)。
子供が小さい場合、職場が近くじゃないと厳しい条件ではないですか?
週30時間未満で働き、かつ130万を超えて働くときは、
自分で国民年金と、国民健康保険に加入することになります。
国民年金は、H23年度で月々15,020円。
プラス、国民健康保険料は、前年度の収入と自治体によるのですが、
前年度収入が100万円だったとすると、
月々おおよそ6000円〜10,000円位になるようです。
また、夫の所得税も上がってしまいます。
すると、頑張って勤務時間を増やし、月収が10万円から12万5千円にあがっても、
実質の収入はほとんど増えないことになり、逆転することも。
130万から150万円が働き損ゾーン と言われるのはそのためです。
パートで月収3万円増やすのは、相当な努力が必要です。
ものすごく時給が高い仕事があるなら別ですけど。
週30時間以上働かないなら、扶養枠に抑えた方が、家庭にも無理が出ない 、
というのが、今の私の結論です。
そんなわけで、越えられない130万の壁。
保険料の負担もせず、時給も低く設定したい企業と、長時間働きたくない主婦、
需要と供給があって無くなりずらい制度かもしれません。
でも、目の上のたんこぶのようで、
勤務時間ではなく、収入が多ければ社会保険に加入できるように
なってほしいなぁ、と私はずっと思ってます。
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