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2016年07月18日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part68 そのまま
神奈川 53
秋田 54
田岡「よぉーーーし。神奈川に仙道ありを見せつけてやれ。」
神奈川チームの唯一の2年生である仙道も途中で交代していたため、スタミナ十分だった。
仙道「赤木さん、どんどん行きましょう。まだまだ緊張する場面じゃない。」
赤木「(ちっ。仙道の奴・・・。)」
赤木はそう心で思いながら、不思議と落ち着いてきていた。
仙道の一言は安心感を与えていた。
深津「まだリードしてるピョン。あわてる必要はないピョン。」
そうチームメイトに言い聞かせていた。
中山は心躍らせていた。今までは、ミスしたらどうしようと思っていたが、そんな気持ちより楽しさの方が増してきていたのだ。
三井「嫌な感じだな。」
なんとなく三井は中山が気になっていた。
中山がうろちょろし始めた。それは、とても洗練された動きではなかった。
が、逆に、神奈川のディフェンスを混乱させた。
三井と藤真がぶつかった。
その隙を狙って、深津から松本へボールが流れた。
松本は、ワンフェイクで仙道を交わし、そのままシュートを放った。
神奈川 53
秋田 56
田岡「くぉらーーー、仙道、ディフェンスで手を抜くんじゃない!!」
仙道「(ギクッ)」
松本「仙道君、沢北じゃないと気合が入らないかい?」
松本は、試合前に仙道が発したインタビュー記事を見ていた。
そこには、仙道が対戦してみたい相手として、沢北の名前が書いてあったのだ。
松本は、いつもいつも沢北と比べられてきていて嫌気がさしていた。
沢北がいなくなって自立してチーム得点王になっても周りは沢北がいないからという風潮になっているのだ。
そういう背景があったため、仙道に嫌味っぽい発言になったのだ。
仙道「いやっ、十分楽しめそうですよ。」
仙道も燃え始めていた。松本にも本物のにおいを感じ取っていたからだ。
牧がドリブルインしようとすると深津が立ちはだかった。
牧「さすがにそうそう簡単に抜かさせてはくれないか。」
牧がドリブルをして考えているとなんと後ろからボールを取られた。
牧「なにっ!!」
しかし、そのボールを奪ったのは藤真だった。
一瞬、秋田も目を疑ったため、対応が遅れた。
その一瞬を逃さず仙道が中へ切れ込んだ。
そこへ藤真が柔らかいパスをリング横へ出した。
(ドッガーーーーン)
神奈川 55
秋田 56
仙道の豪快なダンクが決まった。神奈川も役者がそろっていた。
能力が高くいろいろな方法で攻めていた。
しかし、差がつまらない。
1点差のまま、第3Qが終わった。
神奈川 66
秋田 67
(続く)