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2016年11月20日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part76 一進一退
神奈川 86
秋田 87
弥生「6点差であきらめるかと思ったけれどまったくあきらめる気配を見せず、そしてまた1点差。この試合どっちに転ぶかわからないわね。」
中村「三井君もすごかったが、その前の牧君のシュートはすごかった。」
弥生「意地ね。深津君に3Pを決められたことが悔しくて仕方がなかったのよ。
しかし、牧君のシュートはすごかったけど、得点的には三井君の3Pはおおきかったわ。」
堂本「まだリードしているぞ。負けるな!!」
堂本も内心は焦っていたが、それを選手に悟られないように落ち着かせようとしていた。
しかし、秋田の選手たちは、意外と落ち着いていた。
深津「ここで一本しっかり返すピョン。」
そういいながら、深津は、河田とアイコンタクトを交わした。
河田がハイポストに立った。
赤木はどうしたらよいか悩んでいた。あの距離では、河田を防げないと考え、ローポストあたりで陣取ろうと考えた。
しかし、その一瞬の判断が、河田をフリーにした。
気づいた時には、花形がフォローに入ったが、河田にボールが渡った後だった。
花形に気づきワンフェイクで花形を交わし、一気にゴール下へ切れ込んだ。
赤木が慌てて河田の前へ出たが、構わず河田がダンクに行き、赤木を弾き飛ばした。
「ピピーーー、ディフェンスチャージ」
神奈川 86
秋田 89
赤木「くそっ!」
花形「ハァハァ」
三井「(神奈川の柔と剛の両センターをそれぞれの得意分野で上回りやがった。)」
河田「まだまだ譲る気はないぞ。」
河田はあっさりとフリースローを決めた。
神奈川 86
秋田 90
高頭「4点差。残り時間が1分45秒か。外せないな。」
高頭はうっかり心のつぶやきが声に出てしまった。
選手に動揺を与えまいとマイナスの発言は控えようとしていたが、つい言葉がでたのだ。
しかし、
彦一「まだやー。ここからが神奈川は強いんやー。」
清田「そうだ。俺たちはまだ負けない。牧さん、ファイトー。」
ベンチも必死だった。それは秋田も同じだった。ベンチから大きな声が飛び交い、コートへ声が届きにくくなっていた。
仙道「牧さんっ。」
仙道が牧へ素早く入れた。これはフルコートのゾーンプレスを防ぐために、相手の準備が整う前に、試合を再開した仙道のファインプレーだった。
牧はその意図に気づきあっという間にフロントコートへもっていった。
疲労困憊の花形、赤木も懸命に走った。しかし、秋田も戻りが早い。
どちらのチームも懸命にプレーをしていた。
三井と仙道も懸命に秋田のディフェンスを惑わす動きをした。
スタミナ不足だった三井の姿はそこにはなかった。
仙道と三井がミドルポストあたりですれ違った。どちらもスリーがあるため、秋田は警戒した。仙道と三井がポジションチェンジで外へ広がった瞬間にど真ん中にスペースが空いた。
あっという間にそこを牧がカットインした。
河田はあとは牧をたたけば勝利できると思っていた。河田だけは牧を警戒し、牧の前に立ちはだかった。
先程同様、牧が河田に向かってジャンプし、背中を向けた。
河田はシュートが来ると思っていたが、牧はボールを足元に落とした。
そこへ赤木が走りこんで、豪快にダンクを決めた。
赤木「河田よ、悪いな。俺もまだまだあきらめん。」
神奈川 88
秋田 90
河田「はっ、面白れぇ。」
残り1分20秒。
(続く)