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2021年04月17日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part79 作戦2
神奈川 90
秋田 92
高頭監督は最後のタイムアウトを取った。
あと残り35秒。
攻撃のチャンスは1回切りだ。
正直迷っていた。体力勝負になると分が悪いことが目に見えていたからだ。
あれだけの練習をこなしているメンバーにもかかわらず、体力の限界が目に見えていた。
それに対して、秋田の連中は、まだまだ体力に余力があるように見えた。
3点を取りに行くべきか?それとも・・・。
そう考えていると応援席から大きな劇が飛んできた。
「高頭ーーーー!選手たちを信じろ!」
その声は、田岡だった。田岡の方を見上げると力強くこぶしを突き出していた。
見渡すと安西もうなずいていた。
牧「延長になっても大丈夫ですよ。こいつら、諦めだけは悪いですから。」
三井「諦めたらそこで試合終了だからな!!」
高頭は、決心した。
高頭「よし、最後の作戦を伝える。」
一方、堂本は、
堂本「よくやった。この一本は大きい!ただ、ここで油断をするな。
インターハイで高い授業料を払っただろ。しっかり勝ちきれ!」
堂本は続けた。
堂本「最後は、牧だ。いくら仙道、三井の調子が良くても、神奈川は、
牧のチームだ。牧さえ止めれば勝てる。」
しかし、フィールドに立っているメンバーは、仙道、三井の勢いが凄いことを
肌で感じていた。残り時間と点差も考えると本当に牧で2点を取りに来るか?
ということが頭によぎっていたのだ。
河田「ここまで来たら、頭で考えても仕方がねぇ。各々が自分がすることをしっかりするだけだ。」
深津「そうだピョン。しっかりとやるべきことをやるピョン。延長にはならないピョン。」
そして、試合が再開されようとした際に、神奈川のメンバーを見て、驚愕した。
赤木と花形を下げて、神と藤真を投入していたのだ。
堂本「何!?逆転を狙いに来たのか?」
そしてフエがなった。
藤真「行くぞ!!」
藤真がボールを入れた。
この陣営では、リバウンドが取れないことは明らかだ。
スピードで秋田を混乱させるしかない。
しかし、最後の最後で秋田も全力で走って、マークを外さない。
牧「よこせ!!」
牧は、神の横を通り抜けて、ボールをもらった。
残り15秒。
牧にボールが渡り、緊張感がマックスとなった。
牧の集中力も研ぎ澄まされていた。
牧の前に立ちはだかったのは、深津。
深津「最後は抜かせないピョン。」
牧は、深津を背にし、中へ切れ込もうとしたが、深津も懸命に守っている。
それだけではない。
深津は、牧をうまく河田の方へ誘導していったのだ。
河田、深津のダブルチームで牧をマークした。
牧「これを待っていたんだ。」
牧以外全員が3Pシュートを打てるメンバーだった。
牧が最後に選択したのは・・・。
(続く)