1回接種でも一定の効果が得られるとする研究もあるが、薬事承認の前提が覆されるだけに反対する声も強い。
1回接種の効果についてイスラエルの研究が引用されるが、まだ十分に信用できるとはいえないデータを根拠に国民の命に関わる判断を下すのは危険だ」と懸念が専門家から拡がっている。
その中でも、免疫学の第一人者として知られる大阪大学の宮坂昌之名誉教授は、1回だけの接種による危険性を指摘した。(以下、引用します)
「今回のワクチンの場合には、1回接種の免疫でイスラエルのデータだと有効率が6〜7割、もしかすると他の国をみてももっと高い有効率が得られそうな様子が見えているんですね。ただ、じゃあ1回でいいか2回目が無くていいかというと、それはそんなことありません。どういうことが起こるかというと変異株ができやすくなるんです。」
「1回だけのワクチン接種で体内の抗体がウイルスを殺せるよりも少ない量になってしまった場合、ウイルスがそれに勝つために変異していく」という。
「ワクチンの作用を回避できるウイルスが今度は増えてくるので、結果としてワクチンが効きにくい変異株が増えてくるという現象がどうしても起こるんですね。中途半端な量の抗体でウイルスが作用を回避するようなことをできるだけ起こさないこと。そのためには1回よりも2回の免疫の方がいいと思います。」と宮坂昌之名誉教授は解説した。
免疫学の権威による説得力のある解説で、ワクチンは2回接種が望ましいのではないのか。
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