新型コロナウイルスは武漢ウイルス研究所から流出し、自然界由来ではなく、生物兵器目的の人工的に変造されたウイルスである報道が相次いでいる。
軍事利用が目的であったのかどうかなどの論議の中、来月11日からのG7首脳会談で「新型コロナウイルスの発生源と正体」も主要テーマとなる可能性が指摘されている。
こうした流出説が再燃している中、英国の研究者らが新型コロナウイルスが中国の武漢研究所で人工的に変造されたことを法医学的に突き止めたとの論文が、近刊の学術誌で発表される。
研究の発端は新型コロナウイルスのワクチンを開発するために、ウイルスを調べ始めたところ、ウイルスが人工的に改ざんされた痕跡(フィンガープリント)を発見したことだった。そこで武漢ウイルス研究所を疑って2002年から2019年まで同研究所で行われた実験にかかわる研究論文やデータから、その根源を探る「レトロ・エンジニアリング」という手法で分析した。
その結果、彼らの研究のほとんどは、米国では禁止されている遺伝子操作で性質の異なるウイルスを作り出すことだった。
中国の洞窟で捕らえたコウモリからそのウイルスの「バックボーン」と呼ばれる部分を別のスパイクに接着させ、より致死性が高く感染力の強いウイルスを製造したと考えられている。
そのウイルスのスパイクからは一列につながった4個のアミノ酸による陽電荷を帯びた配列が見つかったことから、陰電荷を帯びるヒト細胞部分に磁石のようにくっついて感染力を強化すると指摘した。こうした構造は自然界のウイルスには見られないことで、人工的なウイルスであることを裏付けるものだという。また自然産に見えるよう遺伝子操作の痕跡を人為的に隠そうと試みたとも指摘した。
さらには自然なウイルスのパンデミックは徐々に変異し、感染性が高まる一方、病原性は低下することがパンデミックで予想されていたことだが、実際には起こっていないことから、むしろパンデミックでは、感染性が高まり、病原性も上昇しており、長期間、パンデミックが続く可能性があることも指摘した。
そうしたタイミングで出てきた今回の研究論文は、新型コロナウイルスを法医学的に分析した学術研究なので説得力があり、今後このウイルス変造が「軍事利用」を目的としていたのかどうかなどの論議に火をつけることになりそうだ。
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