熊本県は二日、県のＰＲキャラクター「くまモン」＝写真＝を利用した商品の二〇一五年の売上高が、初めて一千億円を突破したと明らかにした。
くまモンをパッケージに使った農産物の売り上げが大きく伸びたためで、調査開始以来五年続けて過去最高を更新した。
県は関連商品を扱う五千百六十業者にアンケート、三千三百八十業者が回答した。集計すると、小売り段階の売上高が少なくとも千七億七千八百万円に達し、前年比５６・６％増に。
くまモンのパッケージの県産トマトやイチゴなどの農産物を含む食品は、約七百八十一億円とほぼ倍増した。
一四年六月から県は、海外での商品販売を解禁。昨年の売上高はアジアを中心に約二十一億円だった。
蒲島郁夫（かばしまいくお）知事は記者会見で「くまモンは県の経済的豊かさに大きく貢献している。
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海外でよくこれだけ売り上げたと思う」と驚いた様子。
県は「中国でブレークすれば、まだ売り上げは伸びる余地がある」と今後に期待する。国内業者は、県の許可があれば、くまモンを無料使用してグッズを生産、販売できる。
