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2021年01月08日
鍵泥棒のメソッド
俳優業が羨ましい。いろいろな仕事が体験できるわけで時にはタイムスリップして戦国の時代や未来(的な?)世界にも訪れることができてしまう。
泣く演技はおそらく問題ない。数秒で涙は出せる。感動やさんだと思う。何の映画だったか飛行機の中で号泣して隣に座っていた他人さんがドン引きだった。
問題は「笑う」コト。一度、カウンターのお客さんとの会話中にとても内容が面白く、大笑いをしている最中にそのお客さんが真顔で「マスター、営業スマイルやめて下さいよ。」とバッサリ。
やはり、俳優・女優をされている方々は特別な才能をお持ちなんですね。
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2021年01月07日
駆け込み女と駆け出し男
新型コロナウィルス騒ぎで大変な時にちょっと嫌なテーマの映画を観てしまった。
知り合いと飲んでいると一度は「戻るならいつの頃に戻りたいか。」という話になる。そりゃあ何のしがらみも無く無邪気に恋愛と部活動が出来た中学時代。あたかも1日が40時間あるのかという位フルに時間を使って充実した毎日だったことしか覚えていない。でも、これでは感傷に浸っているただのオヤジだ。
リセットしたいかどうかに矛先を変えてみよう。まぁ、この事に関しても自分的にはたいして劇的な変化が内容に思う。
結局、変化を望むなら自分自身が変わらないと何も始まらないという結論。全ては同じ磁場にいるのだから。
奈良県の大宇陀に、森野旧薬園という薬草を育てて扱う場所がある。日本最古のひとつとされる施設の敷地内には250種もの薬になる草花が育てられていて四季折々の花を咲かせている。春先には今年も大好きなカタクリの花が迎えてくれるだろう。心のリセットにはこれが一番。
2021年01月06日
素敵な人生の楽しみ方
母親が手術入院した時、近くの病院ということもあって希望を聞き入れてほぼ毎日泊まり込んだ。昼寝のせいだか夜中もまったく寝る気が無く、やたらと話をしたがった。だいたいは退院してからやりたい事の繰り返し。絵を描きたい、旅がしたい、北海道でグルメ三昧、、、話は尽きない。
彼女は多趣味で、特に芸術関係が突出していて油絵や水墨画までものにしていた。子供の頃、夕方の薄暗い部屋に雑に置かれていた大判の額縁のカバーを外してみたら、顔無し地蔵が描かれていてその不気味さの迫力に生まれて初めて腰を抜かした記憶がある。
手術が終わったのだが、正直手遅れだった。覚悟はしていたが、彼女の明日への欲があまりにもリアルだったのでひょっとしたらと周りが
錯覚していただけだった。
きっとやり残した大量のやりたい事リストはあちらの世界でこなしているに違いない。
死に際に、もっとやりたい事があるのに!畜生!と思えたらというのは自分も同感である。
2021年01月05日
SUNNY 強い気持ち 強い愛
まだ子供の人口が多く、新興住宅ラッシュなども相まって
1学年、500人以上の中学校に通っていた。それほどの大人数をわずか3年間で全員と友達になれる訳がなく卒業時に数えてみたがおよそ半分くらいしか会話が出来なかったことがわかった。
何年か前にそのマンモス学年の全体同窓会をやった。
100人以上が参加し、自分は遅れて会場入りしたが、とにかく参加メンバーがテンション上がり過ぎて会話と言うより叫びに近く、ヘタなライブよりエグい盛り上がっていた。
それ以降、実に沢山の集まりができ、初めまして的な相手であれ何か昔からの友のように振る舞えた。やはり、いろいろなイベントや個性的な教師などの共通の思い出が大きく影響しているんだろう。
コロナが皆の大切な1年を奪ってしまった。いや?大切な仲間で作る思い出を台無しにしてしまった。映画やYouTubeを観るのは大人になってもいつだって出来る。是非、今はどんな手段でもいいから工夫して仲間との大切な時間を過ごしてもらいたいと強く思います。
しっかし、この時のスズちゃんのぶっ壊れる演技は凄いこと!
2021年01月04日
こんな夜更けにバナナかよ
今、世の中はコロナ対策一色。当然のこと。
不自然なほどにインフルエンザが鳴りを潜め以前の生活様式が一変しようと
しているけれど、忘れてはならないのが高齢化問題でしょう。
町のいたるところにデイサービスの施設ができてある意味介護関連が充実しているような
錯覚を覚えてしまうのだが、平均寿命が軽く50歳を超えている日本で、しかもコロナで
やらなければならない対策は山積みなんだろうと単純に感じている日々です。
最近、本業をフォローしようと夜間の仕事をしようと企み、調理スキルをいかせるのは
介護施設?などと軽い気持ちで求人に応募してみたが、この映画を観て自分には
覚悟がないのがよくわかったのが一番の収穫だった。
介護者の尊厳を守るとは本当に大変なものなんですね。
2021年01月02日
海街 Diary
子供の頃、夏休みと冬休みの数日間は決まって吉野の田舎の父親の実家に親戚家族が集結した。
冬は勿論年玉目当てなのだけれど他にあまりやる事がなく、親もお酒を飲んでおせちを食べて
満足したら特にやる事もないので結構早いタイミングで解散した。
夏は子供たちにとっては天国だった。昆虫採集やら、川で泳ぐやら山間部で考えられる子供の遊びを全てやり尽くして街へ戻るわけで、そして何より嬉しかったのはおばあさんが毎年作っている梅酒を大人たちには内緒で少しずつ飲ませてくれる事だった。まあ、味は薄かったけれどかきむしるようなアブラゼミの鳴き声と夏草の匂いと自家製のおばあさんの梅酒の味の記憶が自分にとって、子供時代の「THE 夏」だ。
そんな楽しい夏休みなのだが、うちの家族が一番近いせいもあって決まって最後に帰るのコトになる。
夜道を車の止めてある場所まで懐中電灯で照らしてくれるあばあさんが、寂しそうに まだ、もうちょっと
帰らんといてよ。。。 と、小声で言ってたのを梅酒を飲むとたまに思い出す。
2020年12月30日
家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています
コロナ禍のクリスマスが終わり、もうすぐお正月。
季節のイベントごとに飾り付けやメニューを考えてお客様にちょっとした刺激のおもてなしを続けてあっという間に何十年もの月日が過ぎた。
たまたま、10年毎に移店をしているので演出側も飽きずにいろいろと工夫出来ている。
たらればの話になるけれど、同じ場所で30年出来たかと考えると答えは明らかだ。ただでさえ同じ場所同じ空間で長い時間居なければならないのにそれが永遠に続くとなるとちょっとした程度の工夫では到底納得出来ないだろう。老舗のお店を続けていらっしゃるだけで素晴らしいと思う。
映画のワンシーンで、
「長く一緒にやってりゃいつの間にか本当の夫婦になってるよ」
とあるが、その逆もあるんだよね。段々価値観が変わってしまったりね。こんなに沢山の人達の中から1人選ぶって凄いことですよね。
それにしても、死んだふり演出シリーズはなかなか楽しめた。自分なら毎日ワクワクするだろうな。
2020年12月27日
嘘八百
若い頃からアンティークや骨董の類が好きで、暇さえあれば京都や神戸のショップを覗いていた。実際に買えるような生活はしていなかったけれどやはり、見れば見る程心は満たされてその夢心地に何日間かはステイできるのだからやめれないんですよ。
自分でもちょっとした、器と雑貨の店をしていた時、サンルイといふメーカーが作っていた、エッジングの美しいワイングラスのペアがその時の上代価格8000円があまりにもコストパフォーマンス良く、贈り物としてとてもヒットした商品だったのだけれども、売り切って追加注文をかけたらわずか半年足らずで生産中止に。慌てました。自分の分を取り忘れた!で、あれこれ探しましたが見つからずやっと見つけたハンター坂のアンティークショップですでに倍以上の値段が付けられていましたとさ。
2020年12月25日
川の底からこんにちは
「死刑台のエレベーター」 Ascenseur pour l'échafaud
正直、閉所恐怖症ならぬ閉所嫌い症な所がある。
いや、どちらかというと息苦しいイメージがダメなのかもしれない。
スキューバダイビングや満員電車。その流れで沢山乗り込んだエレベーター
も勿論無理。関係ない階でもいいからすぐに降りたくなる。
まあ、頼まれることも一生ないだろうけどエレベーターガールは自給一万円でも
爆速で100%辞退。あと、子供の頃に何の機会だか戦車に良かれと乗せてもらった経験があるが
狭いのに加えて暑すぎて、よく生きて戻れたなと。
かと言って、だだっ広いのも落ち着きませんよね。って、どっちやねん。
この映画、とにかくマイルス・デイヴィスの曲がかっこよすぎる!
一応、サスペンスのカテゴリーですけどミュージックに入れたいのが本音。完全犯罪を仕掛けた
主人公がエレベーターに取り残されたことの葛藤や時間の経過の描写が好きですね。
日本でリメイクされた作品んもあるので、見比べても面白いですよね。