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2015年04月08日

【めがね】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【めがね】

めがね.jpg
【出演者】
タエコ:小林聡美
ハルナ:市川実日子
ヨモギ:加瀬亮
ユージ:光石研
サクラ:もたいまさこ
森下(マリンパレスの店員):薬師丸ひろ子

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【感想】
静か・・・
とても静か・・・

自分のちっぽけさを知ります。
これが本当の幸せですかね・・・

複雑で過酷な現代で・・・
逃げるわけではなく、ひたすら自分と向き合う。

私は、夏休みの終わり・・・
遊びに来る叔父さんが帰った後のむなしさ・・・
そして来る前のワクワク感。
なんかそんな昔を思い出しました。

何かの終わりって寂しくて、
でもそれがあるから、次がある。
そんな映画ですね。

以前紹介した、
「ペタルダンス」
その中で、
「サヨウナラバ」
という言葉が出てきたのを思い出しました。

ほのぼのいい映画でした・・・


【あらすじ】(ネタバレあり)
南の浜辺にプロペラ機で降り立ったタエコ。
予約した宿で待ち構えていたのは、
宿の店主ユージ。
「このあたりは携帯は繋がりません。」
「春先のお客さんは3年ぶりです。」
「迷わずに来たお客さんも、3年ぶりです。」
「才能ありますよ。ここにいる才能。」

翌朝。
「おはようございます。」
客室に入り、タエコを起こすサクラ。
浜辺でメルシー体操をする町民。
朝ごはん。
食卓は、タエコとユージとサクラ。
タエコはユージに聞いた。
「今日は観光しようと思うんですが。」
「何か観光する場所ありますか?」
ユージは言った。
「観光する場所なんてありませんよ。」
タエコは驚き聞く。
「じゃあみんな何するんですか?」
ユージは答える。
「たそがれる・・・」

しばらく海辺を歩いたタエコ。
そしてサクラが営む海辺の店へ・・・
「氷ありますよ。」
タエコは、
「氷苦手なのでつめたい飲み物とか・・・」
そこにいた客のハルナ。
「ここには氷しかないよ。」

その日の晩御飯。
ユージとサクラとハルナがいた。
「たそがれるの得意じゃない。」
と言うタエコにハルナは言う。
「この時期にここに来る人は、
 たそがれるのが得意な人ですから。」
「たそがれる以外に何しに来たんですか?」
困ったタエコは・・・
「いろいろ・・・」

そして2日目の朝。
またサクラが起こしに来た。
「おはようございます。」
タエコは言う。
「ここでは毎日起こされるのですか?」
限界を感じたタエコ。
島でもう一件の宿に泊まると言い出した。
しかしユージは
「あそこは、たそがれるには・・・」
タエコは
「私たそがれに来たわけじゃないので。」
そう言って宿を後にした。

タエコを送るのはハルナ。
タエコは聞く。
ユージとサクラの関係を・・・
ハルナは言う。
「もの凄い関係。」
「サクラさんは春になるとここに来ます。」
「それより地図見てください。」
ユージからもらった地図を見るタエコ。
ほぼ一本線の地図。
コメントが・・・
『なんとなく不安になってきて。
 2分走ったら、そこを右へです。』

それだけでたどり着いた宿。
「マリンパレス」
そこで見た風景。
みんなで農作業する客。
そしてそれを食べるという。

それを聞いたタエコは、
もといた宿に戻ろうとする。
重たいキャリーバックを持って歩く。
途中くじけそうになったとき・・・
サクラが自転車で迎えに来た。
タエコはキャリーバックを捨てて、
自転車に乗せてもらった。

3日目の朝。
サクラは起こしに来なかった。
そして朝の体操を遠くから見て少し踊った。
朝ごはん。
タエコとユージとサクラとハルナ。
ハルナはタエコに言う。
「メルシー体操一緒にやりませんか?」
それに返してタエコは、
「客でもないのに、
 何でいつもご飯を食べているんですか?」
ハルナは、
「昨日見ました。
 サクラさんの後ろに乗せてもらってましたね。」
かみ合わない会話。
ハルナは聞いた。
「どうしてタエコさんはここに来たんですか?」
タエコは答えた。
「携帯電話が繋がらない場所に来たかった。」

ハルナは
「また遅刻だ。」
とだけ言って、その場を立ち去る。
ユージは教えてくれた。
ハルナが高校で生物の先生をしていると。

その日タエコは浜辺でたそがれた・・・
そこにヨモギがやってきた。
「先生。探しました。」
「ここで飲むビール最高ですね。」
タエコは聞いた。
「空港からここまで相当迷ったでしょ。」
ヨモギは言った。
「全然。」

そして・・・
5人でビールを飲みながら海老を食べる。
その後、
タエコとヨモギは海辺でたそがれた・・・
「先生。ここで飲むビールは最高ですが、
        たそがれるのも最高です。」

タエコはユージに聞きに行く。
「たそがれるのってコツあるんですか?」
ユージは答える。
「昔のことを懐かしく思ったり。」
「誰かのことをじっくり想ったり。」
タエコは聞いた。
「ユージさんも想ったりするんですか?」
ユージは言う。
「私はただじっと待つだけですから。」
「過ぎてゆくのを。」
「でも・・・」
「あの時、あのカキ氷に出会ってなかったら。」
「ここにはいなかった気がします。」
「食べてみるといいですよ。」
「サクラさんのカキ氷。」

そう言われたタエコ。
ヨモギと一緒にカキ氷を食べることに・・・
海を見ながら食べたカキ氷。
そこにハルナが来る。
「学校はいいんですか?」
ハルナは答えた。
「休憩。」
「一生懸命頑張っても、休憩は必要でしょ。」
ハルナにもカキ氷を出すサクラ。
そこにユージが来る。
「ずるい。」
ユージの分と自分の分のカキ氷をつくるサクラ。
そして5人。
並んでカキ氷を食べる・・・

ヨモギは言った。
「人生で一番のカキ氷でした・・・」
タエコはサクラに
「おいくらですか?」
サクラは言った。
「さっき来ていた氷屋には氷を頂きました。」
タエコは聞く。
「じゃあさっき来た女の子は?」
ポケットから折り紙を出すサクラ。
それを見たヨモギは、
「ハルナさんは何を?」
「私とユージさんはマンドリン。」
そう言ってマンドリンを弾くユージとハルナ。

夕方。
サクラは宿で小豆を煮ていた。
「大切のなのは焦らないこと。」
「焦らなければ、そのうちきっと・・・」

ある日海辺で編み物をするタエコ。
ハルナはタエコの側に座り、タエコに聞く。
「タエコさんは何者ですか?」
「いつまでここに?」
タエコは答えた。
「飽きるまでずっと・・・」
ハルナは言う。
「早く飽きてください。」
「何編んでるんですか?」
タエコは答えた
「分からない・・・」

あくる朝。
メルシー体操をするタエコとヨモギ。
その日、ハルナにタエコは聞いた。
「サクラさんって普段何してるんですか?」
ハルナは言った。
「分かったとして、だからってどうなんでしょう。」
「サクラさんの自転車の後ろ乗ったくせに。」
そこに現れたヨモギ。
「サクラさんの自転車の後ろ乗ったんですか?」
「僕も乗りたい。」

ある日5人は海辺でビールを飲んだ。
ヨモギが突然。
「先生。」
「旅は思いつきで始まりますが、
   永遠には続きませんよ・・・」
「先生」
「僕はそろそろ帰ります。」
そう言ってドイツ語で何か話す。
(このドイツ語は最後に書く「めがね」の和訳)

それから数日後。
サクラさん紙袋を渡し、
「カキ氷のお返しです。」
そう言ったタエコ。
中身は毛糸で出来た何か・・・
それを見たハルナは
「もうすぐ夏だって言うのに・・・」

更に数日たった朝。
食卓にはユージとタエコだけ。
「サクラさんは?」
そう聞いて、浜辺の店へ走る。
「店は閉められていた・・・」

タエコは帰ることにした。
帰りはハルナが送る。
またしても道に迷ったハルナ。
地図を見るタエコ。
「なんとなく不安になってきて、
 80mくらい走ったらそこを右です。」
ハルナは聞いた。
「始めて島に来たとき迷いました?」
タエコは答えた。
「いいえ」
ハルナは続ける。
「それ私依頼の快挙です。」
「才能あるって言われませんでした?」
タエコは聞いた。
「ここにいる才能?」
「喜ぶべきなんですかね?」
そう言って車から顔を出したタエコ。
「めがね」を外したときに「めがね」を落とす。

1人宿に残るユージは釣りをしていた。
連れない釣り。
しかし何かがかかった。
引き上げると・・・
「めがね」

翌年。
島にいるユージとハルナ。
空を見上げて「来た。」とつぶやく。
そして、そこにはタエコもいる。
サクラさんの店を空ける。
するとサクラさんが島に来た。
後ろにはヨモギも歩いている・・・

(終わり)

〜〜 め が ね 〜〜
作詞:太田恵美
作曲:大貫妙子
迷わずに 鳥は海を渡る
あたたかな月は人を照らす
そして季節は色づき
この場所に立ち
風に吹かれよう

大地も人も 愛しく
すべてがここにある
そして自由に生きている
私がここにいる
you live freely only by your
readiness to die

悲しみの 人に出会った時
私には何が出来るのだろう
たった ひとつのことだけ
あなたと並び
海へと向かおう

大地も人も 愛しく
すべてがここにある
そして自由に生きている
私がここにいる

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【誰も知らない】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【誰も知らない】

誰も知らない.jpg
【出演者】
福島明:柳楽優弥
福島けい子:YOU
福島京子:北浦愛
福島ゆき:清水萌々子
福島茂:木村飛影
水口紗希:韓英恵
広山潤(コンビニの店員):加瀬亮
中延司(コンビニの店長):平泉成
宮嶋さなえ(コンビニの店員):タテタカコ
吉永忠志(大家):串田和美
吉永江理子(大家の妻):岡元夕紀子
杉原(タクシーの運転手):木村祐一
京橋(パチンコ屋の店員):遠藤憲一
少年野球の監督:寺島進

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【感想】
残酷な話です。
実際にあった事件をもとにしているそうです。

何か寂しい・・・
それでもたくましい・・・

松本人志さんが言ったそうです。
YOUだけが浮いていたと・・・

そうなんです。
YOUさんの演技はうまかった!
でも子供たちがその何倍も凄かった!
リアルな演技なんです。
特に柳楽くんが・・・
こんな少年いるんですね・・・
表情だけで全てを演じることが出来る俳優。
感動さえ覚えました!

是非一度見てもらいたい作品です。


【あらすじ】(ネタバレあり)
「こんにちは」
「引っ越してきた福島です。」
「ご主人が海外のほうに行ってまして、
 基本的には2人でいますのでお願いします。」
大家さんに挨拶に行く母けい子と息子の明。

引越屋が来て、大きなトランク2つを運ぶ。
そのトランクを開けると、男の子と女の子が・・・
その後、明は外に出かける。
その先で待つ女の子。
女の子を連れて家に帰る。

連れてきた女の子は京子。
トランクに入ってたのは茂とゆき。
この家庭は母と子供4人の5人家族。

その夜、蕎麦を食べながら約束する家族。
家で騒がない。
外には出ない。

母は仕事に出かける。
買い物と料理は長男明の仕事。
洗濯は長女京子の仕事。

とても仲の良い家族。

ある日京子は母に言う。
「学校行きたいんだけど。」
母は返す。
「学校行ったって面白くないよ。」
「それにね、お父さんいないと虐められるよ。」
「いいよ。学校なんて行かなくて。」

この兄弟は学校に行っていない・・・

ある日母は言った。
「お母さん今好きな人いるの。」
「お父さんが出来れば学校しけるし。」
「京子だってピアノ弾けるし。」
「もう少し待って。」

ある日母は遅く帰ってくる。
子供たちを起こす。
そして昔話をする。
みんな笑って話す良い家族・・・

ある日明に置手紙を残す母。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
明へ
お母さんはしばらく留守にします。
京子 茂 ゆき をよろしくね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お金も置かれていた・・・

兄弟に「仕事の関係」と伝える明・・・

家賃と電気と水道とガス。
振込みをする明。
お金は幾分も残らない・・・

残ったお金で食材を買う明。
そのスーパーで万引きを疑われる。
「お父さんはいません。」
「お母さんは仕事でしばらくいません。」
そのとき店員が、
「店長。その子じゃないと思います。」
そしてサービスしてもらった明。
「ありがとうございます。」

夜兄弟が寝た後に、どこかに電話する明。

ある日明はタクシー会社へ向かった。
タクシー運転手の杉原。
「お母さんは?」
明は答える。
「お母さん1ヵ月帰ってきてないんです。」
杉原は続ける。
「ゆきちゃんは?」
明は答える。
「元気です。」
杉原は続ける。
「俺に似てる?」
明は答える。
「似てます。」

次にパチンコ屋へ向かう明。
そのパチンコ屋で働く京橋。
京橋は言う。
他愛もない会話を続ける京橋と明。
明は切り出した。
「お母さんがいなくなったからお金が・・・」
「今いくらあるんだよ?」
と聞く京橋。
「1万円ぐらい。」
「いいじゃねえかよ。俺だって大変なんだよ。」
と言いながら5千円くれる京橋。
「ありがとう」
といった明に、
「ゆきちゃん俺の子供じゃないからな。」
と言って別れる京橋。

そんな生活が続いて母はようやく帰ってきた。
子供たちにプレゼントを持って・・・
そして子ども達の髪の毛を切り、
子供たちと遊んだ・・・

京子は聞く。
「お母さん本当はどこ行ってたの?」
「仕事だって言ってるでしょ。」
「大阪に行ってたの。」
そう返す母だった。

そうしてすぐに出かけると言った母。
次はクリスマスに帰ると言う。
見送りは明だけ。
明は母に言う。
「相手の人に僕たちのこと言ったの?」
「そのうち言うってば。」(母)
「前から言ってるけど、
 いつになったら学校行かせてくれるの?」(明)
「学校出なくても、
 偉くなった人いっぱいいるでしょ。」(母)
「お母さんはいつも勝手だよ。」(明)
「お父さんのほうが勝手だよ。」(母)
「お金すぐ送るから。」(母)
そう言って別れた・・・

現金書留でお金は届いた・・・

相変わらずの日常・・・
母は帰ってこない・・・

クリスマスの日。
明はスーパーの前で待ち続け、
安くなったクリスマスケーキを買って帰る。
母は帰ってこなかった・・・

年末。
明は母の勤め先に電話した。
しかし先月で退職していると言われる。

大晦日。
兄弟でカップ蕎麦を食べる兄弟。
その日の夜、明は現金書留の住所から、
電話番号を調べて電話した。
違う苗字で電話口に出る母。
明は何も言えずに電話を切った・・・

次の日、スーパーの店員にお願いした。
兄弟分のお年玉の名前を書いてと・・・
そして、
「お母さんからお年玉貰ってきたよ。」
と言って兄弟に渡す明。

それから数日して、
ゆきが
「お母さんを迎えに行く。」
と言い出した。
「来週になったら帰ってくるよ。」
そう慰める明と京子。
それでも諦めないゆき。
仕方なく外に連れて行く明。
夜遅くまで駅で待ち、そして帰った・・・
そのとき見たモノレール。
「モノレールに乗って、飛行機を見に行こう。」
そう約束して・・・・・

京子は気付いていた。
お年玉の文字が違うことを・・・

間がさした明。
ゲームセンターを覗いた。
生まれて初めての友達・・・
そして家にも連れてきた・・・
家は不良の溜り場となった・・・
お金も底をついた・・・

そして万引きを強要させられた明。
それは断った。
そしたら友達がいなくなった・・・

家庭の秩序は崩れた・・・
家はゴミ屋敷となった・・・

アルバイトしようと考える明。
4人で暮らせなるのが嫌な明。
福祉施設など、大人には頼らない・・・

春になった。
4人で始めて外に出た。
スーパーに行った。
公園で遊んだ。
そしてベランダに苗を植えた。

しかし、電気が止まった・・・
水道も・・・

トイレも公園になった。
水も公園から持ってくる生活。

そんな時、女子中学生の水口と会う。
水口は虐められっこ。
学校には行っていない。
公園にいた水口に茂が声をかけた。
家にもくるようになった水口。

明はスーパーの店員に廃棄品を貰って生活した。

ある日水口は明に言った。
「私お金作ってくるよ。」
水口は援助交際をした。
それを見ていた明。
水口が渡そうとしたお金を拒んだ。
水口は来なくなった・・・

明はなけなしのお金で、カップ麺を2個買った。
季節は夏になっていた。

明は母の物を売ろうと考えた。
しかし京子はそれを止める。

ある日、少年野球を見ていた明。
明に声をかけた監督。
明は初めて野球をやった。
楽しかった。

しかし家に帰ると・・・
ゆきが椅子から落ちて意識がない・・・
母に電話する明。
しかし出たのは男。
母に繋いでもらった。
しかしお金は続かなかった。
繋がる前に切れてしまった・・・

明は水口のもとへ行った。
「あの時のお金貸して欲しいんだ。」
そしてスーパーへ行く。
ゆきの好きなアポロをいっぱい買う。
そして水口と一緒にアパートへ・・・

その日母からお金が届いていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
明へ
みんなをヨロシクね。
頼りにしているわよ。
ママ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

しかしゆきは動かない。
ゆきをトランクに入れた。
そして水口の協力のもと、駅まで運んだ・・・
そしてモノレールに乗った・・・
空港の近くで一生懸命穴を掘った・・・
そして埋めた・・・

「今朝手を触ったら、冷たくて気持ち悪かった。」
そう言って震える明の手を、水口の手は包み込んだ。
そして明け方。
泥まみれで歩き、モノレールに乗って帰る2人。

数日後。
3人の兄弟と水口は今まで通りの生活をしていた。
公園で水を汲んで・・・
スーパーで廃棄品を貰って・・・

(終わり)

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【ハチミツとクローバー】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【ハチミツとクローバー】

ハチミツとクローバー.jpg
【出演者】
竹本祐太:櫻井翔
花本はぐみ:蒼井優
森田忍:伊勢谷友介
真山巧:加瀬亮
山田あゆみ:関めぐみ
藤原ルイジ(兄):堀部圭亮
藤原マリオ(弟):宮崎吐夢
美術評論家:真島啓
原田理花:西田尚美
花本修司:堺雅人

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【感想】
ザ青春ラブストーリー。
こんな青春はあまりない!
共感はなかなか持てませんでした。

でも世界観は好きです。
出演者の演技もみんなうまい。
私は、堺雅人さんの
「見守る側」
の演技がとても良かった〜

見るの3回目くらいですが、
それでも普通に見れたので、
いい映画なのでしょうね〜

でもあらすじ書くの大変・・・
ストーリーが5人分あるから・・・
ほとんどセリフになってしまいました・・・


【あらすじ】(ネタバレあり)
草原を作るには
蜜蜂とクローバーが必要だ

「桜の花が好きだ。」
「でも散ってしまうとホッとする。」

美大に通う竹本。
先生である花本の家。
花本研究室のメンバーがそろって宴会。

二階のアトリエ。
ビールを取りに向かう竹本と真山。
そこには絵を書いているはぐみ。
花本先生の従兄弟の娘。
一目ではぐみに恋をした竹本。

数日後に花本先生に呼ばれた竹本。
外で一人でご飯を食べれないはぐみ。
その面倒を見て欲しいと頼まれた。
そう言って、その場を離れる花本先生。
はぐみがご飯を食べ終わった後に、
学校の教室へいく2人。
そこには8年生の天才芸術家森田がいた。
はぐみの描いた絵を見ていた。
「いいよ。この絵。」
「俺以外に久しぶりに見た。」

森田は竹本と同じ寮。隣の部屋。
海外に留学していた森田。
久しぶりに日本に帰ってきたのだ。
しばらく家を空けていた森田。
森田の部屋はひどいことに・・・
竹本の部屋に泊まる。
そしてお礼として、小さな人形をもらう。
「俺が作ったんだから、
 10年後には高値が付く。」
竹本は思った。
10年後って何してるんだろうと・・・

次の日、大学に向かうはぐみを見つけた竹本。
「今日一緒にご飯食べよう。」
「ありがとう。」
次第に仲良くなる2人。

一方同級生の真山と山田。
山田は真山に思いを寄せていた。
しかし真山はバイト先の原田に恋をしていた。

森田は花本先生のもとを訪れていた。
「たまには本気出してみろ。」
と言う花本。
森田ははぐらかして、
「これお土産。」
といって竹本に渡したものと同じものを渡す。

その夜、
はぐみは花本に話す。
「コンクールに出品してみないかって言われた。」
花本は話す。
「はぐみがそうしたいならすればいい。」
「書きたいものを、書きたいままに書きなさい。」
はぐみは花本が持ち帰った人形を気に入った。

はぐみと森田は本気の作品を作り出した。
森田は個展にだす作品。
はぐみはコンクール用の作品。
はぐみと森田は大学で会う。
森田ははぐみに話かける。
「あの絵いいよ。」
はぐみは返す。
「あの彫刻1週間前のほうが良かった。」
森田は言う。
「ばれたか。」
「また最初からやり直しだ・・・」

天才2人の出会い。

どんなに目を凝らしても、
自分には見えなかった世界。
果たせなかった夢と憧れ。
こいつらの目で見たら、
世界はどんな風に見えるのだろう。

数日後、個展のオーナーが森田を訪れていた。
「遊びじゃないのよ。」
「ビジネスなの。」
「芸術である以前に、商品なの。」
「完成させて・・・」

一方竹本は花本先生に呼ばれていた。
「森田の個展行くんだろう。」
「はぐみも連れて行って欲しい。」
「山田も行くって行ってたから、一緒に。」

真山は山田を追いかけていた。
追いついた真山は言う。
「何で俺なの?」
「たぶん俺変わらないから。」
「他の男捜したほうがいいよ。」
「もう俺のこと見るのやめたほうがいいと思う。」
その後、真山はバイト先で
「つまりクビですか?」
「理由は僕があなたを好きだから?」
「違ってたらごめんなさい。」
「違ってないです。」

山田を振った真山。
真山を振った原田。

そして森田の個展の日。
竹本は、はぐみと山田と行った。
真山の運転で・・・

取材を受けている森田。
作り直すことをしなかった彫刻。
はぐみは彫刻の前に立つ。
森田に話す。
「これって・・・」
森田は言う。
「結局、やり直すのやめた。」
「この個展には大作が必要でしょ。」

個展を訪れた、花本先生と原田。
2人は同級生だった。

そのとき、美術評論家と喧嘩する森田。
会場から走り去る森田。
追いかけるはぐみ。
はぐみを追いかける竹本、真山、山田。

森田は言い出す。
「この車で海行こうよ。」
ボロボロの車。
もともと森田が乗っていて、
1年かけて真山が直した車。
そして5人は個展から逃げ、梅へ・・・

海に着いた5人。
「俺最高。」
「青春最高。」
そして写真を撮って帰ろうとした・・・
車は壊れていた・・・
その日は旅館に泊まることにした・・・

旅館のゲームで負けっぱなしの森田。
山田は言う。
「たまには負けること認めたほうがいいですよ。」
「これからの人生苦労しますよ。」

真山は竹本に聞いた。
「はぐみに気持ち位伝えたの?」
「それくらいしっかりしないと、
    一生後悔するかもな〜。」

森田に恋愛相談する山田。
「あきらめるってどうしたらいいですか?」
森田は答える。
「あきらめなきゃいいじゃん。」

その後酔っ払った5人。
「最高の理解者だ〜」
山田と真山は意気投合。
森田は寝ていた。
竹本ははぐみに自分の気持ちを伝えようと・・・
その瞬間目覚めた森田。
旅館の掛け軸を破り、
醤油で龍の絵を描く。

そして朝。
目が覚める竹本。
はぐみと森田の姿がない。
浜辺に行くと、そこには2人が・・・
はぐみにキスする森田。
その瞬間走り出すはぐみ。

海から帰った5人。
花本先生に会った竹本。
花本先生は言う。
「海から帰ってからはぐみの手が止まってる。」
「何かあったか?森田と?」
竹本は聞く
「なんで森田さんなんですか?」
花本先生は言う。
「はぐみに影響を与えるとしたら、
     森田しかいないと想って。」
竹本は嘆いた、
「俺じゃないんだよな〜」

うまく行かないそれぞれ。
竹本は山田の下へ・・・
山田は言う。
「四葉のクローバー探すか?」
「探すんですけどね〜」
「あれって架空の話じゃないですか!」
「竹本くんって、
 アンラッキーな人生送ってきたんだね〜」

一方森田は、
個展に出した彫刻が500万で売れていた。
そんな森田と会った竹本。
竹本は言う。
「はぐちゃんスランプです。」
「何らかの精神的ショックを受けて。」
森田は言う。
「もしかして・・・」
「もしかしなくても!」
かぶせて言う竹本。

山田は真山を誘った。
「行こう」
そうして向かった先は原田の事務所。
「もう一度使ってください。」
原田は言う。
「また同じことになるよ。」
真山は言った。
「大丈夫です。」
「俺傷つきませんから・・・」

『僕は彼女のために出来ることの、
 少なさ、小ささに愕然としていた。』

森田はテレビの取材を受けていた。
テレビで放送される森田。
大学中の人が見ていた。

『僕が彼女のために出来ること・・・』

森田のもとに向かった竹本。
「何やってるのですか森田さん。」
「今はぐちゃん支えられるのは、
    森田さんだけなんですよ。」
「ちゃんと考えてください。」
「森田さんなら分かるはずです。」
「はぐちゃんの事お願いします。」

『その時僕が、
 彼女のために出来ることはそれだけだった。』
『そして僕は逃げ出した
 昨日までの全てに背をむけて。
  まるで転げ落ちるみたいに。』
『気がつくと走っていた。
 ただひたすらペダルをこいでいた。』
『そして、そして思い出していた。』
『森田さんの超むかつく馬鹿笑いを。』
『山田さんの似合わない半泣き顔を。』
『真山さんの実は優しい声を。
           気取らない笑顔を。』
『あの日の海は、
 あんなにキラキラしていたのに。』
『逃げている場合じゃなかった。』
『今逃げたら、
 全部なかったことになってしまう。』
『キミと出合ったことすら。』

竹本は自転車で走っていた。

そのころ、他の4人は・・・
森田は花本先生の家を訪れはぐみを連れ出す。
個展に乗り込む森田。
そして自分の彫刻をはぐみの前で焼き払う。
「今燃やしたのは札束だ。」
「もう作品じゃなくなってた。」
「お前は1人じゃない。」
「勝手に1人になるな。」
「中学生みたいなことを言うかと言うと」
「竹本のせいだ。」

山田は真山といた。
「山田見てると自分みたいで・・・」
「そのうちかっこ悪いとか、
 しつこいとか、どうでもよくなって・・・」
「俺諦められなかった・・・」
そんな真山に山田は
「真山。好き。大好き。」
静かに真山は言う。
「ありがとう。」

『いつの日か、
 僕はキミを支えたいと思う。』
『キミを支える強さを持ちたいと思う。』
『ただ今は、今できることをしよう。』
『今キミに伝えるべきことを、
           伝えようと思う。』

そうして夜通し自転車をこいだ竹本は、
花本先生の家にたどり着いた。
そしてはぐみのもとへ・・・
「はぐちゃん。」
「俺は、はぐちゃんのこと好きだよ。」
はぐみは笑顔で言う。
「ありがとう。」

竹本へ山田から手紙が届く。
竹本くんバイトはどうですか?
森田はニューヨークで個展を開きました。
真山は原田の事務所で正式採用。
はぐみは海の絵を完成させました。
たぶん・・・

(終わり)

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