初代ロードスターNAのバルブには、HLAといわれる油圧式のリフターが付いています。
これはカムとのクリアランスを油圧で常に0に保つようにしてくれるもので、摩耗等により勝手にクリアランスが
拡がったりしないので、メカニカルノイズも少なく、一般走行においては非常に優れたものですね。
社外品のハイカムには、このHLAに対応したものと、この機構をなくしたソリッド化したリフターに対応したものが
あります。
私の初号機NA6に最初に組んだハイカムはマルハモータースのポンカムで、HLA対応のものでした。
このHLAのへたり(エアを噛んだりして動作がイマイチになる)をなくすのに、こんなことをしました。
分解して洗浄して再組み付け。油まみれでなかなか大変でしたね・・・
このマルハのカム、256°の作用角で下もトルクがあり、なかなか良かったのですが、レブリミットを少々あげて
使っていた私の初号機、ある時、高回転でドリフト中、ピストンとバルブがあたりエンジンブロー!!
おそらく、高回転のため、このHLAが追従しきれず、バルブサージングを起こしバルブが突き出た状態で
ピストンが上がってきたためと考察されます。
よって、2代目のエンジンを組んだときは、TODAのカムを使い、HLAを廃止して、インナーシム式のソリッドリフターを
導入しました。
このインナーシム、とにかく調整が面倒くさい!!
カムとシムリフターとのクリアランスを測定し
記録し
カムを取り外してからリフターとシムもとって
各パーツとシムの組み合わせを考えて、合わないところはシムを削って調整。
そしてまた組付け、再測定。これを繰り返し(笑)
ほんと気が遠くなる作業ですね・・・・
しかし、これの調整がうまくいったエンジンはとても気持ちよく回ってくれました。
定期的な調整は必要ですが、トラブルも減るし安心してぶん回せるので、おすすめのチューニングです。
なお、現在乗っているNBに関しては、純正でアウターシム式のソリッドリフターなので、なにも手を入れて
おりません。 コストダウンのためにこの方式がとられたそうですが、私は大歓迎です(笑)
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