2021 についての情報は、以下の SDL のページをご参照ください。ページの上部にあるリンクをクリックすると、いろいろな情報が表示されます。
SDL Trados Studio 2021の新機能
といっても、よくある質問のページにはなかなかたどり着けないので、こちらからどうぞ。
よくある質問のページ
2021 にアップグレードすると 2017 は使えなくなる
私は、現在、Freelance ライセンスで 2017 と 2019 を併用しています。2017 からのアップグレードとして 2019 を購入したので、2017 をまだ使うことができています。今回、2021 へのアップグレードをしたら、もしかして、2017、2019、2021 と 3 バージョンを使えるのかしらと虫のいい期待をしていましたが、それはできないそうです。 コミュニティで確認した ところ、2021 のライセンスで併用できるのは 2019 のみで、2017 は使えなくなるとのことでした。これは心配の種になりそうです。
とはいえ、私自身は、2019 へのアップグレード以降、2017 に戻らなければならなくなったことはありません。翻訳会社さんの中には 2017 を指定してくる会社もありますが、sdlxliff ファイルで作業して、そのファイルを納品するだけなら、バージョンの違いはあまり問題になりません。
でも、Trados さんを甘くみてはだめですよね。きっと。まだまだ不安定そうな 2021 と、まだまだ信用しきれない 2019 だけになってしまうのはちょっと不安です。
補足情報
2019 と 2021 を併用するには、2021 へのアップグレードをする前に、2019 を CU7 ( Cumulative Update 7 for SDL Trados Studio 2019 SR2 (Build 15.2.7.2849, released on 7 July 2020) ) に更新しておく必要があります。2019 を CU7 に更新してからいったんディアクティベーションし、その後で 2021 をアクティベーションすると 2019 も使えるようになる、ということらしいです。(すみません、実際には試してません。)
SDL Trados Live Essential の無料期間はアップグレード時に開始する
2021 の目玉は、おそらくクラウド サービスの SDL Trados Live Essential ですよね。私は、自宅でしか作業しないし、Windows パソコンだし、スマホ世代でもないし、という感じで特に必要ではないのですが、無料で使えるなら使ってみたいと思っています。
2021 のライセンスには 12 か月の無料サブスクリプションが付属しています。このため、12 か月は無料で使えるはずですが、ここで疑問に思ったのが、無料期間の開始はいつなのかです。ウェブサイトには「ライセンス購入日から 12 か月間」と記述されていますが、私が 2021 へのアップグレード権付きライセンスを購入したのは、2021 がリリースされる以前の 5 月です。さすがにそれで「購入日」ということはないだろうと思い、SDL さんに確認したところ、無料期間が開始するのは、ライセンスを「アップグレードした日」だそうです。
実際に SDL Trados Live Essential にアクセスしたかどうかにかかわらず、ウェブサイト上でライセンスをアップグレードした時点から無料期間は消費されていくとのことでしたので、アップグレードしたらすぐに使い始めるのがよさそうです。
補足情報
無料期間の終了後は、年間 75 ユーロになります。ちょっと高いでしょうか。Trados 本体のサブスクリプションは年間 40,000 円で、これには Trados Live Essential の料金も含まれるそうです。ただ、私はアップグレード ライセンスを購入してしまっているので、しばらくはサブスクリプションという選択肢はありません。12 か月、考えてみますかねぇ。
アプリやプラグインの対応が早い
今回はアプリとプラグインの対応がとても早いです。前回の 2019 のときは、なかなか対応がされず、そのために私はアップグレードを遅らせていたのですが、今回は、私が使っているアプリやプラグインはもうほとんどが対応済みです。
2020 年 8 月 28 日現在、こんな感じです。
・対応済み
Comment View Plugin (コメントのエクスポート)
SegmentSearcher (検索結果を別画面で一覧表示)
Regex Match AutoSuggest Provider (AutoSuggest の拡張機能)
Glossary Converter (用語ベースのさまざまな変換)
ただ、現在は、「temporarily removed from the appstore」となっています。
Export to Excel (sdlxliff を Excel 形式でエクスポート)
File type definition for TMX (ファイルの種類: TMX メモリ用)
MXLIFF File Type (ファイルの種類: Memsource 用)
Community Advanced Display Filter (さらに高度な表示フィルタ)
このプラグインは、2021 では Trados 本体に組み込まれているはずです。
・未対応
SDLTMExport (sdltm メモリを tmx 形式でエクスポート)
このアプリは未対応ですが、同様の機能を提供してくれるアプリは他にもありそうな気がします。
PackageReader (パッケージの中身を一覧表示)
正式なサポートは 2015 までですが、今も使えているので、おそらく大丈夫だと思っています。
補足情報
私はまだアップグレードをしていないので、それぞれの動作は実際には確認していません。上記は、あくまで AppStore に表示されている情報です。あしからず。
トライアル版はまだダウンロードできない
2021 のトライアル版はまだダウンロードできません。以下のページで登録をしておくと、ダウンロードできるようになったときに通知がくるようです。
トライアル版のダウンロード
私は、ライセンスは持っているのでトライアル版は必要ないのですが、それでもトライアル版があるなら使いたいと思っています。なぜなら、それは私のライセンスが Freelance だからです。今回のトライアル版がどうなるかはわかりませんが、これまでのトライアル版では、Professional の機能を使うことができました。たとえ 30 日間でも、Professional を使いたいのです。
Professional を使って何をしたいのかというと、一括タスクのカスタマイズです。一括タスクとは、ファイルを追加してから、翻訳ファイルに変換して、訳文言語にコピーして...といったタスクです。Professional ではこうしたタスクの組み合わせをカスタマイズして保存しておけます。Freelance では機能制限のためにこのカスタマズができませんが、トライアル版の Professional を使ってタスクをカスタマイズしておけば、30 日後に Freelance に戻っても、カスタマイズしたタスクはそのまま残っています。なので、トライアル期間のうちにタスクをカスタマイズしたいと思っています。
補足情報
私は、自分のアカウントで SDL のサイトにログインすれば 2021 のプログラムをダウンロードすることはできます。インストールだけしてアクティベーションをしなければ、トライアル版として機能するのでは? と予想しているのですが、どうでしょう。もう少し先になりそうですが、試してみたいと思います。
今回は以上です。翻訳会社さんはすぐには 2021 にアップグレードしないだろうから、しばらく待つ方が賢明な気はしますが、Live は使ってみたいとも思います。でも、やっぱりもう少し待とうかなぁ。
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アップグレードしようと思わせてくれるような機能があまり見あたらないというか。
でも、プラグインにはとても助けられているので、対応してくれるのはありがたいです。
たぶん2021が2019とそんなに変わってない、というか
ほとんど同じだからだと思っています。