順不同。
計28篇。
「no-title」
君の見る世界
君の思う世界
君の描く世界
同じ場所に居てでさえ
違った世界の中にいて
それなのにどうして
離れてしまった今、
同じ世界を感じたいと願ってしまうんだ
嗚呼、
君が、遠い
「no-title」
勇み足
踏み出して
君が迷うから
僕はその手を握るんだ
勇み足
踏み出して
僕が迷うから
君が手を取ってくれなきゃ
もう
どこにも行けないんだ
「no-title」
君が心を揺さぶるから
僕はまた
同じ世界に溺れたいと願うんだ
「no-title」
鼓動
鼓膜を揺らす
それだけで
只、
愛おしくて
「no-title」
全て繋がってる必要なんてなかったのに
どうして
君の描く全てが
繋がっているだなんて思ったんだろう
どうして
君の描く全てが
僕と繋がっていてほしいなんて
甘ったれて
もう
たった一つの繋がりに縋るしかないんだ
「no-title」
愛しさの海に抱かれて
それでも
貴方の愛に飢えている
どれだけ受け取れば
満たされるのかしら
それとも満たされることなんてなくて
息ができないまま
ずっと
溺れていくだけなの?
ねぇ
答えて、ねぇ、
「no-title」
空は青
突き抜ける青
君が誰かの名前を呼ぶのなら
いっそ
もうあの青の中に逃げてしまいたいよ
「no-title」
一つ、好きが重なった
だからって、
どうして全てを重ねたいと願ってしまうのだろう
「no-title」
轍を辿る
からからと
行き過ぎた馬車の音
もう、とうにそこにないのに
どうしても手繰り寄せたくて
轍を辿る
何度も何度も追い掛けて
結局
同じ繰り返しなのに
どうしてまた
君を諦められないんだ
「no-title」
君を傷付け続けてしまうだけなのに
どうして
さよならが言えないままなんだ
「no-title」
さらさらと
流れるように言の葉を
君に届けられたらよかったのに
どうして
いつも僕の言の刃は
君の心を抉ってしまうんだ
「no-title」
ふわふわと
桜の欠片が降っていて
この冷たい雨さえも
僕を包んでくれてるみたいだ
「no-title」
どんなに音が溢れても
どんなに世界を描いても
どんなに好きを重ねても
人に知られることもなく
忘れられていくのなら
せめて
形に残したモノだけは
僕一人だけでもいい
愛を覚えていたいんだ
「no-title」
君の中を泳げたら
温かくて
心地好くて
ずっと
包まれていたいのに
どうして今は
その腕の中にすらいられないんだ
「no-title」
君の声が解けていく
雪のようにさらさらと
そのまま流れて消えてくれればいいのに
心の中にしみこんで
どうしても
耳に残って消えてくれないんだ
「no-title」
愛しているから
君を僕の毒で冒して
永遠に蝕んでいたいんだ
「no-title」
同じ世界を見られないのに
君は
同じように憤って
同じようにそっぽ向く
どうしてこんなに似ているのに
君は僕を責めたてて
自分を守ってばかりなんだろう
「no-title」
僕は僕を壊したかった
僕は僕を全部全部壊したかった
君も全てを壊そうとするけど
本当に壊したいのは
僕なのかい?
それとも
君も君の全部を壊したいだけなのかい?
「no-title」
直し方も分かんないのに
君が触れる全てが妬ましくて
苦しくて
ぐじゃぐじゃに壊してしまいたくなるんだ
君に触れてもらえたら
こんな僕も
壊してしまえるのにね
「no-title」
君を壊してしまえればいいのに
触れると壊れてしまいそうで
それなのに
強く触れて抱きしめて
そのまま離したくなくなってしまう
壊れてしまったら戻らないから
今の君が愛しくて
だから
壊してしまえなくて
けど
愛しくて愛しく
愛しさが溢れて止まらないから
君に触れて
壊れるほど抱きしめてしまいたいんだ
「no-title」
模範解答が解らない
いつも誰かに対して
間違った解答ばかり
だからいつの間にか
嗚呼、独りぼっちだ
「no-title」
むかし愛してくれた人
僕が壊してしまった世界
今でも心に刺さって抜けないから
僕は
どうしてしまえばいいんだろう
どうすることも
できなかった世界で
どうしてしまえば、よかったんだろう
「no-title」
言いたい言葉はたくさんあって
どろどろ溢れて止まらないのに
どれを伝えてしまったところで
壊れてしまうのが解っていて
それなのに
どうしてまだ一緒にいたいんだ
どうして
壊してしまってでも解ってもらいたいことだらけなんだ
「no-title」
君が笑えない世界なんて要らない
そんな世界
僕が変えてあげるから
そんな世界、僕が壊してあげるから
ねぇ、
僕に笑って、ねぇ、
同じ世界にいるはずなのに
同じ世界を見ているはずなのに
ねぇ、
貴方と私
どうして違う想いを抱いてしまうのかしら
遠くて、遠くて、
苦しくて、狂しい、
「同じ世界を視られないならいっそそんな眼球抉りとってしまいたいの」
貴方の腕が欲しかった
貴方の腕が欲しかった
その腕に絡みついて、一生離したくなかった
貴方が抱きしめてくれたなら
世界がどんなに冷たくても
生きていける気がしたの
「腕を落として抱き続けることは簡単だけど、貴方の温もりは消えてしまうのね」
私以外の息を吸って
私以外に呼吸を渡して
貴方がそんなだから
空気なんて
消えてしまえばいいと思ってしまうの
「私以外の呼吸を感じないでと首に手を掛けるけど、貴方の呼吸が吸いたくて、手を、離すの」
「no-title」
碧、
底の底
落ちて沈んで息ができなくて
そんな時
呼吸を分けてくれた君に
どうして僕は
何もしてあげられないんだ
黒、
底の底
落ちて沈んで息ができなくて
だからこそ
君の呼吸を奪って
そのまま融けてしまいたいと思う
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