2010年04月11日投稿。
お題で無茶修行企画その五。
「Astral slumbar」より、お題を借りてきました。
「人が嫌いなあなたに捧げる五つのお題」
1.汚濁の水に生き残れるほど強くはなくて
世界で一番好きだった人は
あたしを置いていってしまった
どこにいったか分からないけれど
それは
拒絶なんだとわかっていた
だから後は追わなかった
たとえ
二人の生きた世界が
濁りきった沼地のような場所で
今
あたし独りになってしまった
その事実が
消えなくても
2.その愚かさに吐き気がするから
本当は
後を追えばよかったのかもしれない
キレイすぎる心だったから
濁った世界で生きられなかったんでしょ
尋ねても
声が返らないことは、分かっているのに
何度も訊いてしまう
もう一度
声が
聞きたくて
そんなあたしの愚かさに
自分自身
吐き気がする
3.醜さを憎む限り安住の地はなく
どこにいってしまったのだろう
濁った世界を泳ぎながら
あたしはぼんやり考えた
答えは出なかった
だって
世界が汚いと知ってしまったから
どこにいっても
きっと
生きられないだろうから
4.一番嫌いなのは自分自身で
この世界を愛せない
自分自身が
一番
嫌い
そして
要らない
5.いつか弱さを許せたなら
いつか弱さを許せたなら
帰ってきてくれるかな
いつか弱さを許せたなら
濁っていくことを受け入れられるかな
いつか弱さを許せたなら
もう一度
ただ、抱きしめてくれるかな
あぁ、
弱いのは
あたし自身だ
いない
それだけで
苦しくて
弱くて
生きていかれない
ねぇ、
弱さはあたしが許すから
どうか、
もう一度、ねぇ
「還ってください、土と水の中から」
お題で無茶修行企画も、第五弾です。今回は、コヨル様の「Astral slumbar」からお借りしてきました。
お題で無茶修行をしていて気付いたのですが、僕は、どうやらお題の言葉に対して、答える言葉を紡ぎたい、みたいです。今回も、お題の言葉はいってしまった大切な人の残した言葉、という印象で捉えて、書きました。
大切な人が、生きられないような濁った世界でも、生きていきたいと、願ってしまう。人間って、そのぐらい醜い方が、きれいな生き方なんじゃないかと。
なんてね。
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