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田舎で完全予約制の鍼灸院をやってます。 田舎とは言っても、車で30分くらいでイオンもあり(田舎じゃん!)、バスは一日に数本あり(超! 田舎じゃん!)、でも、JRの駅が徒歩圏内(ま、はいはいって感じ)にあります。
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2020年12月15日

医食同源。雑食、ヴィーガン、先住民の食事。食を考える。

医食同源。雑食、ヴィーガン、先住民の食事。食を考える。


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 現代は情報過多の時代であり、情報の取捨選択が非常に大事になっていると思います。
 そんな中で、どんな食事法がいいのか? について。

 食というのはそんな単純なものではないし、食に正しいだ間違いだということさえ本当は存在しないのです。
 とおっしゃるのは、Tokyo DD clinic院長 内海 聡医師。

 ある食事法が癌に対して有効な時がありますが、その一方でその食事法により癌を悪くする人がいます。


 一通りの食事法を紹介していただくと。

 まず、和食。和食とは農耕食であり、植物性の食品が優位になる食事法といえます。
‘まごわやさしい’ は昔から言われてきた食養生法です。
・まめ、・ごま(種)、・わかめ(海藻)、・やさい、・さかな、・しいたけ(キノコ類)、・いも、を主にして食べる方法です。

玄米菜食 はマクロビオティックに正食として扱われた方法で、一時日本ではすたれましたが逆輸入され根強い人気をもっています。マクロビといえば石塚左玄氏や桜沢如一氏や東城百合子氏が有名ですが、マクロビ自体は食事法というより考え方や宗教的な部分が強いと言えるでしょう。昔はマクロビは動物食を禁じていたわけではないのですが、いつのまにかそうなってしまいました。

ナチュラルハイジーン と呼ばれる方法論もあります。フィットフォーライフという本が有名ですが、新鮮な空気と水、食事、十分な睡眠や休養、適度な運動、日光、ストレスマネージメントを六原則とし、人間の特性は果実食であり、午前中は果物のみを食べ生野菜を中心にし、動物性蛋白質は控え精製加工食品は食べない、という方針になっています。

ローフード と呼ばれるものもあります。これは簡単にいうと生で食べることを重視した方法論で、酵素が熱で失活することに着目しています。本質的にいうと肉であれ魚であれ適応できるものですが、現代においては野菜の酵素を重視し農耕草食的なイメージをもっています。

 これに対し昨今注目されているのが 肉食中心 の食事法です。これは大きな枠でとらえるなら狩猟民タイプの食事法であり、動物性の食品(肉、魚介類、卵類、乳製品、虫など)を優位に食べる方法。

 肉食派の代表格の食べ方が 糖質制限食 です。血糖値を上昇させる糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐのが糖質制限食の考え方とあり、簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージです。つまり米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものを極力減らすわけです。必然的におかず=動物性のものが多くなります。

ケトジェニック とは別名アトキンス式ともいわれるそうですが、糖質制限することによってケトン体を作りだし、脂肪をエネルギーに変える方法論です。低糖質のものならお腹いっぱい食べてもOKで、ライザップでも一応採用されているとのことです。

先住民食 とは長尾周格氏が命名した方法論です。虫歯にならない方針的食事法として編み出されたわけですが、内容的には糖質制限と似ているものの、近代食(砂糖、精製穀物、保存食品、植物性油)を摂らないようにすること、文明的毒物にも留意していること、先住民族の食生活だけをではなく生き方や人生観を模倣しようとする概念があります。

原始人食 はパレオダイエットとも呼ばれますが、基本は似ていて、ほんの少量の芋類を除いて全粒小麦や玄米もとらず、グルテンの毒性を重視し、豆類、砂糖や塩を含む調味料、乳製品、添加物や加工品はとらないことになっています。アルコールやコーヒーはダメ、調理は火を使ってもOKです。

MEC食 というのもあります。これはミート、エッグ、チーズの三種しか食べないという食事法で、究極的な糖質制限食だと言えるかもしれません。


 食事法を考えるなら、自分の体質を必ず考慮してほしいと思うし、あなたがもし病気になっているとしたら、少なくとも今行っている食事法は、病気にさせてしまった食事法であることに気付くことだと思います。

 一番重要なのは科学や学問など頭で考えることを廃し、自分の舌に聞く事です。一番欲しているモノ、食べた時に一番おいしいと感じるモノ、それがあなたにとって最も必要なモノであり、実は栄養もあなたにフィットしています。ただしこの感覚は非常に虚ろなものであり、薬剤や化学添加物に麻痺させられ、騙されやすいということも知っていなければなりません。

 生物としての感覚を研ぎ澄ますことですが、この感覚を研ぎ澄ますときに重要なことは二つあります。

 一つは化学物質や遺伝子的に生物とかけ離れたものを食べないことです。添加物や農薬やGMOや汚染食材などを避け、つまり、毒を身体から抜き、麻痺から抜けた状態で食べるということです。

 もう一つは精製されているものを食べないことです。砂糖はその代表中の代表ですが、精製穀類や加工食品やその他にもあります。これらは感覚をむしろ勘違いさせてしまうので、これだけは意識して避けた方がベターです。精製されたものを身体に入れるとニンゲンは狂うように出来ており、その代表格が覚醒剤です。

 よい野菜を食べておいしいと思えばそれが正解であり、食べておいしくないと感じるなら、それはあなたにとって今は必要ないものなのです。子どもはそれを純粋に行っており、大人だけが頭で食べるという愚行を常に犯しているのです。子どもが酢を嫌いなのは、解毒の必要がまだないからかも知れません。

 内海氏は社会毒という言葉を用い、砂糖や乳製品や添加物や農薬、電磁波や放射能や経皮毒その他を避け、クスリの無効性と危険性を話していますが、ほとんどの人々にとって盲点となっているのは穀類であろうかと思います。これは昨今悪者にされている麦に限らず米も含まれるし雑穀も含まれます。さらにいえば芋もそれに近いと言えるでしょう。この考え方はどちらかというと糖質制限に近い考え方です。

 いろいろな食事法をご紹介はしてきましたが、内海氏は○○食というのはなんであれ推奨していません。基本は雑食を勧めており、その際に、社会毒をまずは避けることが大切です。

 ただ、現代人の多くは糖質過剰、炭水化物過剰になっていることは否めないです。三大栄養素にタンパク質と脂質と炭水化物がありますが、なぜ三大栄養素というのかを考えないといけません。

 人間の生体構成成分で言っても、水が60〜70%でタンパク質16%前後脂質13%前後で余りの糖質はわずかです。さらにいえばニンゲンの体はアミノ酸や乳酸から糖を作る機能も持っていますし、脳は糖質だけでなくケトン体だけでも動くことができます。人間の体を作る材料はたんぱく質と脂質であり、糖質は主にエネルギー源となります。

 しかし、日本は世界でもしかしたら一番かもしれないくらい農耕時代の歴史が長い国です。世界の先住民の中で縄文人は炭水化物比率が多いのではと推測されており、日本人はこの歴史の影響を深く受けている国です。

 この野菜中心の食事の長かった歴史が、食物繊維を分解する多くの腸内細菌を共生させるに至り、最新の研究では、この腸内細菌が免疫の暴走を抑える役割を果たしてきたということもあります。

 しかし、昨今の穀類過剰の食事が虫歯など何かしらの病気を引き起こしている現状もあります。この場合の穀類は玄米や全粒小麦も含みます。虫歯というのは免疫力の低下であり、究極的には慢性的に骨が腐っているようなものです。そして感染症になりやすく、慢性的な病気が多いなど、農耕時代の人々に結核が多かったことも無縁ではないということです。

 その一方で癌や免疫の病気などにおいて、厳格なマクロビオティックの食事法により改善した人や、断食によって改善した人がいるのも確かです。しかし、マクロビや断食をすることにより悪くなった病態も見かけることがあります。

 それは逆もまた然り、糖質制限型の食事が良いと思い込んでやってはみたが、逆に悪くなってしまったという人も当然いるわけです。こういうことをみていると、食事というのはそう単純に切り分けられるものではないと、我々は人類全体で考えなければいけないわけです。

 腸内細菌との共生、免疫とは何か、病の症状がなぜ出るのか、そういうことを自ら調べることが大事です。














タグ: 食事法
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