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朱鷺(shuro)
田舎で完全予約制の鍼灸院をやってます。 田舎とは言っても、車で30分くらいでイオンもあり(田舎じゃん!)、バスは一日に数本あり(超! 田舎じゃん!)、でも、JRの駅が徒歩圏内(ま、はいはいって感じ)にあります。
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2020年11月19日

ソウルコーチング 〜あなたは本来の道を歩んでいますか?〜

ソウルコーチング 〜あなたは本来の道を歩んでいますか?〜

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 トウリーディングとは、足指が示す人生の歴史、無意識下に閉じ込められて無かったことにされた記憶に光をあて、その闇を解放・浄化して本来の自分を取り戻し、この世に生まれてきた使命を心地良く果たしていくための手法である。

 これは、ある意味「個人の感想です」に過ぎない内容になるが、現段階で学んだこと、受け取ったことをお伝えしてみたいと思う。

 病気という言葉は英語ではdiseaseとなる。これは、「dis=離れる」と「ease=心地良い状態」という二つに分けられます。つまり、病は「心地良い状態から離れてますよ」という意味であり、症状は身体本体へのメッセージです。

 病気になったから心地良い状態から離れたのではなく、心地良い状態から離れているから病気になったということです。

 マザー・テレサの言葉と言われている「愛の反対語は無関心」というものは、自分に対しても同じです。
 今、病気に侵されている自分、それは「生かされているから大丈夫」。では、いったい誰を救ってあげれば良いのか?


 おおまかに言えば、
右足は「男性性」「未来」「外面」「他者」「この世的な懸念」
 左足は「女性性」「過去」「内面」「自己」「スピリット・神」



 そして、親指から小指に至るまで、それぞれに人生の年齢や身体の臓器、チャクラと関連があり、それを言葉を通して、救ってあげるべき過去の記憶に光を当てていく。周囲の言動で傷ついた小さい子、周りの諍いを治めるために犠牲になった健気な子、家族の都合で振り回されて行き場のなかった迷い子、自分が悪いと思い込んでいたpureな子、その子たちが必死に訴えていることが足指に表れている、ということ。

 ○○、だから△△
 ではなく、
 ○○、そして△△

 つまり、過去にこんな酷いことがあった、こんなに悲しいことがあった、だから今がこうなっている、ではなく。過去に起こったことは変えられない。だけど、それを踏まえて、そして、「過去をどのように書き換えますか?(あなたは、どうしたかったの?)」「これから、どのように未来を生きていきたいですか?」

 しかし、その最初の○○を探りだすことがそもそも困難で、幾重にも封印して押しこめている記憶はなかなか白日のもとに姿を現わさない。

 それを丁寧に聞いていく。


 悟り=enlightenmentは、en=当てる。lightは光。誰かに言われて闇にしてしまっていた部分に光=言葉を当てることにより、その閉じ込められていた思いを解放し、浄化して天に放つ。解放出来ない限り、その子はいつまでも訴えてくる。ここにいるよ、見ない振りしないで、無かったことにしないで、と。

 個人的なハナシ(個人の感想です)になるが、実は、今回受講したこのコース(2020年6月7月)のことが、その日にあったことすら忘れてしまうような現象が起こっていた。そのときの旅は深くて、周りが闇で、ほんとうに別世界に落ちていたのかも知れない。後日、少しずつ思い出して、今ではほぼ明確に思い出せるが、もしかしてその記憶は捏造かも知れない、などとちょっと思っている。

 傷ついたあのときの小さい自分、自分を責めることで存在の許可を得ていた自分、自分の中心がしっかりしていないから、他人の腹時計(太陽)をお腹に置いて、つまり相手の立場に立とうとして空回りしていた自分、それはアイデンティティがしっかりしてなくて、右に左に振れて地に足がついてない、腹の据わっていない、不安定な状態だったことを暗示している。

 埋もれていた過去の記憶を掘り起こしたとき、掛けてもらった言葉にハッとする。
 あ、そういうことか。なんだ、そうだったのか。
 するするする…っと、こんがらかっていた糸がほどけていき、複雑に絡み合っていた視界がどんどんクリアになっていった。

 それでも、今回も帰りの夜行バスであまり眠れなくてヘロヘロになって駅に降り立ったときに起こったこと。

 回顧と嫌悪、そして後悔。

 いつも、どんな集まりであろうが、それが終わって家に帰る途中、帰ったあと、必ず後悔が襲ってくる。振り返ってみると、その場での自分の言動のすべてがイヤになり、過去をすべて消し去りたいと思ってしまう。
しかし、今回はそれに襲われたとき、「あ、いかんいかん」とその根底にある感情や何に対してそんなに嫌悪を抱くのかを掘り下げてみた。そしたら、「ああ、そうか」というものが浮かんで来た。

 振り返って消してしまいたい記憶というのは、そのときの言動が「自分がしっかりと中心に」いないときに、勝手に誰かのためを思って動いてしまった上っ面の言葉であり、行為だったからだと思う。

 相手じゃない。周囲じゃない。自分がそこにいないとダメなのだ。そりゃ、ほんとうに相手の気持ちなんて分からないし、例えシンクロしていたとしても相手にとっては有難迷惑だったり、本人の学びのために放っておくべきことだったという場合もある。

 地に足が付いていない、というのがどういうことなのか、今までまったく分からなかった。
 今まで地に足がついていなかったことが、今、ほんとうに分かった。
 心の癖は怖いな、と改めて実感。

 そして、思ったのです。

この闇を掘り起こす作業が個人レベルでどんどん進み、次第に周囲の人を巻き込み始めると、いつかシンクロニシティが起こり、一気に人類という闇に光が当たる日が来るかも知れない。そしたら、きっと地球は進化のステージをひとつ進めるのではないかと。

 壮大だけど、始まりはやはり一歩からである。
 革命を達成する人の原動力は私怨だったりする。

 世界平和を漠然と願うより、目の前の泣いている子どもに手を差し伸べる。その繰り返しが大きな進化の潮流へと注がれるのではないだろうか。

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「今までの自分はこうでした。そして、これからは、こうしていきたいと思います。」
「今までの世界はこうでした。そして、これからは、こんな世界にしていきたいと思います。」


2020年11月18日

百匹目の猿現象 〜Hundredth Monkey Effect, Hundredth Monkey Phenomenon

百匹目の猿現象
〜Hundredth Monkey Effect, Hundredth Monkey Phenomenon


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「100匹目の猿現象」は、イギリスの生物学者であるライアル・ワトソンの創作ではあるが、科学的な事実である。

 このように断言された論文を発見した。似たようなことを考えて科学的根拠を探していたので、この論文は興味深かった。

 この著者は「100匹目の猿現象」と類似の現象が実際に発生しうるのかどうかを検証するため、シェルドレイクの仮説を紹介し、実例を挙げている。

 シェルドレイクの仮説とは。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シェルドレイクの仮説とは、イギリスの元ケンブリッジ大学フェロー、生物学者、超心理学者のルパート・シェルドレイクが唱えた仮説である。形態形成場仮説、モルフォジェネティク・フィールド仮説とも言う。
 この仮説は以下のような内容からなる。
1、あらゆるシステムの形態は、過去に存在した同じような形態の影響を受けて、過去と同じような形態を継承する(時間的相関関係)。
2、離れた場所に起こった一方の出来事が、他方の出来事に影響する(空間的相関関係)。
3、形態のみならず、行動パターンも共鳴する。
4、これらは「形の場」による「形の共鳴」と呼ばれるプロセスによって起こる。
簡単に言えば、「直接的な接触が無くても、ある人や物に起きたことが他の人や物に伝播する」とする仮説である。この仮説について、シェルドレイクは、記憶や 経験は、脳ではなく、天空というか宇宙のどこかにサーバのようなもの保存されており、 脳は単なる受信機に過ぎずない、と説明している。


 まず、この論文では帰趨本能では説明できない「ロッキー山脈を越えて主人を探し当てた猫」という不思議な話をあげている。カリフォルニアからオクラホマへ引っ越してしまった飼い主を追って猫のシュガーはロッキー山脈を超え、2400キロの旅の末、元の飼い主を捜しあてたというのだ。

 それから、入院中の飼い主の病室にやってきた鳩の話がある。
 この著者は言う。

『飼い主の宇宙的な霊魂が発する波動と シュガーが発する波動はとも共振を起こすので,共振波動がやってくる方向に向かって進んで行けば良いのである。
「波動の共振」には強弱があるので、弱い場合は人間はそれを受信することはできない。しかし、猫や鳩は独特の進化を遂げており、弱い波動でも受信できる独特の能力を持っている。猫や鳩は人間の「願い」や「祈り」を理解することができる。』


 また、ブラシーボ効果では説明のつかない医学的事実として「祈り」を挙げている。

 村上和雄の著書「人は何のために<祈る>のか」(2010年12月,詳伝社)に 『最近、アメリカの病院で,大変興味ある実験が行われました。新病患者393人による実験で,他人に祈られた患者はそうでない患者よりも人工呼吸器,抗生物質,透析の 使用率が少ないということがわかりました。しかも、西海岸にあるこの病院に近いグルー プからの祈りも,遠く離れた東海岸側からの祈りも,同様に効果がありました。そして、これらの患者は祈られていることすら知らなかったのです。距離を超えて,他の人のため に祈ることが有効だとすると,この祈りは単なるブラシーボ効果では説明がつきませ ん。』 ということが書かれている。

 「祈ることでストレスが解消されている」という事実は確かにあると思う。そもそも日本人は古来より周囲に八百万の神がいて、祈ることが日常の中に普通に組み込まれてきたと思うのだ。朝、太陽に手を合わせ、水の神様、山の神様に感謝をする。漁の無事を祈り、豊作を祈る。

 瞑想と祈りのメカニズムは同じだという。
 なるほど、と納得した。
 信仰のある人が穏やかに生きられるのは、「祈り」の効果もあるのかも知れない。


 それから「シンクロニシティ」について。これは単に昔から好きな言葉だったのだが、ウィキペディア(Wikipedia)に寄ると、シンクロニシティ(英語:synchronicity)とは、ユングが提唱した概念で 「意味のある偶然の一致」 を指し、日本語では「共時性」「同時性」「同時発生」と訳されるそうだ。例えば、虫の知らせのようなもので因果関係がない2つの事象が、類似性と近接性を持つことであり、ユングはこれを「非因果的連関の原理」と呼んだ。


 産土神社鑑定士の真壁辰郎氏がこんなことをおっしゃっていました。
『龍は私たちが暮らす次元と神界を行き来できる存在です。
 私たちの暮らす次元に現れたとき龍には磁気のようなものがありますからそれに引き寄せられるように雲が感応することになります。
 それが形となって私たちが目にすることができるのが龍雲です。』 

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 その他、雲はいろいろなものを表しているという。それで雲を眺めたとき、ふと考えたことがある。
 地球は「生命体」であろう、と。

 そして、更に考えた。

 「生命体」としての範囲はどこまでであろうか、と。つまり、どこまでというのは、地表面までなのか、大気圏までなのか、ということだ。

 そして、「地球」という「生命体」の範囲に、他の生き物も入っているのだろうか、という疑問を抱いた。

 草木やそこに生きる動物たち、そして人間も地球という生命体の一部なのだろうか。そして、切り離せない大気はどうだろう。地球にとって住んでいる動物たちは、そうか! 人間にとっては、肌に住む微生物や胃腸に棲息している細菌叢と同じなんだ、と突然思った。

 人間は、見た目や病原菌への恐怖などを理由に、共生している細菌が喜ばない生活をしている。過度な清潔志向に寄って細菌叢が乱れても気付くことはあんまりない。それと同じ。地球が特に浄化を意識しなくても太陽系の他の惑星との関係やそれに寄って引き起こされる嵐や地震や気象の変動など、そういう地球に住んでいる生命にとって迷惑で深刻な被害も、地球にとっては単なる日常生活に過ぎないのではないか。

 人間と共存している細菌叢を大事にするように、地球に我々寄生生物を大事にしてもらいたいのなら。

 この共時性、シンクロニシティ、百匹目の猿現象を使い、今からでも日本を良い方向へ導いていくことは不可能ではないのでは? と思い至った。

 これが正解だというマニュアルもなく前例もない今、方法は分からないが、それはその人それぞれで良いのではないだろうか。地球も世界も日本も、そして個人個人が心地良いと思える方向へ進めることが出来るのならば。


 そういえば、シェルドレイクの仮説に関しては、テレビで行った公開実験などの記録もあるそうだ。
 日本テレビで放映されたシェルドレイクの仮説の実験(2000年11月11日)。

 飼い主とペットの双方をカメラで追跡。仕事の関係で帰宅時間が不規則であるが、飼い主が帰宅を開始すると、ペットが玄関に移動して出迎えるなどの様子を放映した、というものだという。

2020年11月17日

パーキンソン病の原因 〜腸内細菌の協奏曲〜

パーキンソン病の原因 〜腸内細菌の協奏曲〜


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(いえ、この画像は腸内細菌ではありません。ただのクラゲです。念のため)

 先日、パーキンソン病の原因が分かったという記事を見かけた。
 というより、むしろ「今まで原因が分かってなかったのか?」という衝撃を受けた。

 その世界では常識のことが、その世界に身を置かない人々にとっては「えっ、そうなの?」ということが実はすごく多い。

 それは医学界に限らず、政界でも芸能界でも芸術の世界でも個々にものすごくある「その世界だけの常識」が存在する。

 ということはさておき。

 医学界、或いは科学の世界では「仮説」で成り立っていることがものすごく多いのだ。

 さて、そのパーキンソン病について、実は最近読んだ本にもその発表と同じ「仮説」が書かれていて、これが今後の「常識」へ向かっているのだと知った。

 今のところ、最新情報の類に入るのではないかと思ったので、ぜひ、共有させていただこうと思う。

 ネットで見掛けたその記事内容は、抗生物質の乱用に寄る腸内細菌のバランスが崩れたことが要因である、というものだったと記憶しているが、それは間違ってはいないのだが、実際はどうもそんな単純なことではないようだ。

『腸と脳』エムラン・メイヤー著 高橋洋訳 紀伊國屋書店に寄ると、まずはヒトの身体に住みついている細菌についての概念を新たにする記述から始まっていた。
 腸内フローラはすでに有名だが、微生物は腸内だけでなく、人体の内部や表面(皮膚、顔面、鼻腔、口腔、唇、まぶた、歯の間等)に共生しているものすべてを指すということ。

 例えば。
 顔や背中では、毛穴から出る脂を餌にするプロピオニバクテリウム属の細菌が、ひじや前腕では、もう少し多様なグループの微生物が共生している。へそ、脇の下、股の下など湿気の多い場所は、高い湿度を好み、汗に含まれる窒素を餌とするコリネバクテリウム属とブドウ球菌属の細菌の棲みかとなっているとのこと。

 そして重要なのは、微生物がつくる「第二の皮膚」は、本来の皮膚細胞に寄る防御を強化して、人体内部を二重に守っているという事実である。想像するに、バリアのような役割であろうか。

 以前、こんなテレビ番組を観たことがある。

 蚊に刺され易い人の足の細菌叢は種類が少ない。という事実である。それを確か当時中学生くらいの男の子が発見していた。彼の妹が人一倍蚊に刺され易く、それは何故なのかという研究から始まったものだった。

 マイクロバイオータ(腸内細菌叢)は、腸自体が処理出来ない食物成分の消化、有害な化学物質の解毒、免疫系の訓練や統制、病原菌の侵入や増殖の防止などを行っている。その一方で、マイクロバイオーム(腸内細菌の遺伝情報)の異変や撹乱は、炎症性腸疾患、自己免疫疾患やアレルギー、喘息などのさまざまな疾病を招き、自閉症スペクトラム障害、さらにはパーキンソン病などの神経変性疾患にも結び付く可能性があるということらしい。

 事実、先進諸国では神経変性疾患件数が増え続けている。60歳以上の高齢者の100人に1人がパーキンソン病にかかっている。アメリカでは現在、少なくとも50万人がパーキンソン病を抱え、毎年およそ5万人が新たにその診断を下されているという。

 最近の研究では、 パーキンソン病に典型的に見られる症状が発現するはるか以前から、患者の腸管神経系にパーキンソン病特有の神経変性が生じていること、およびこの疾病には腸内微生物の構成の変化が伴うことが報告されているそうだ。

 腸は、専門用語で腸管神経系(ENS)と呼ばれる独自の神経系を備え、「第二の脳」と呼ばれることもある。この第二の脳は5000万から一億の神経細胞で構成される。

 そして、私たちの消化器系、腸は、そこに宿る微生物との密接な相互作用を通して、基本的な情動、痛覚感受性、社会的な言動に影響を及ぼし、意思決定さえ導くと言われる。

 意思決定?! と、意外に思ったのだが、そういえば、とゾッとする世界を思い出しました。

 たとえば、冬虫夏草。

『10%HUMAN』『あなたの体は9割が最近〜微生物の生態系が崩れはじめた〜』by Alanna Collen矢野真千子 訳 河出書房新社に、こんな記述がある。

 アリは冬虫夏草にとりつかれるとゾンビになる。

 その表現の意味は、冬虫夏草に寄生されたアリは、突然職務を放棄し、ほうけたように木に登る。そして150センチほど登ったところで、木の幹の北側にある葉脈を見つけ、そこに深く食いつき自身の身体を固定させるのだそうだ。数日後、冬虫夏草は芽を出し、柄を伸ばし、胞子を放出する。その胞子はまた次のアリに寄生する。

 『腸と脳』の方に記述されていたのは、トキソプラズマだったが、やってることは同じ。そして中間宿主を経て最終宿主に至る過程がもっとエグイ。

 トキソプラズマは、繁殖に関しては感染したネコの消化管内でのみ可能なのだが、血液脳関門をかいくぐって、人間を含むあらゆる哺乳類の脳に侵入出来る。それだけで、もうイヤな感じだ。

 感染したネコは、排便に寄ってこの微生物を体内から除去する。ネコが排出した寄生虫をげっ歯類が摂取する。すると寄生虫は、げっ歯類の身体内部、とりわけ脳に丸い嚢胞を形成する。トキソプラズマに感染したラット等は、ネコに対する本能的な恐れを失う。そればかりか、ネコの尿の臭いに惹きつけられるようになる。

 トキソプラズマは、ラットの脳のオペレーティング・システムを乗っ取り、ネコの匂いに対する性的な関心を喚起させることに寄って、ラットの持つ恐れの反応を圧倒し、自らネコに捕食されるように仕向ける。

 宿主の行動を操作する方法を発達させた微生物は他にも数多く存在する。狂犬病ウイスルは、怒りや攻撃性に関与する神経回路に侵入することで、イヌ、キツネ、コウモリなどの宿主を攻撃的にする。それによって、感染個体が他の動物個体(や人間)を頻繁に攻撃し、咬むようになる。唾液に含まれるウイルスは、咬まれた個体に移る機会を得る。

 つまり?

 腸内細菌を始めとするヒトの身体に共生する微生物のバランスが崩れることで、あらゆる疾患、肥満を始め生活習慣病、さらには精神疾患や発達障害と呼ばれている症状の原因(少なくとも一因)ではないかという最新の研究があるということだ。

 何故、共生微生物のバランスが崩れ始めたのか?

 抗生物質も然り。
 しかし、それだけではないらしいということも分かってきた。

 これが原因、というものは恐らく一つではないと思われる。

 社会毒も然り。

 急激なダイエットなども一因ではないかと言われている。

 すでに崩れ始めている微生物たちの世界をどのように救っていくのか、それらを救うことは何より私たちのためでもある。

 ヒトの身体に棲む微生物と良い関係を築くこと。彼らの協奏曲に耳を傾けること。そういうことが必要ではないかと、ある年の年末から正月にかけて(食い過ぎで)体調を崩して実感した次第です。

2020年11月16日

「黄泉がえり」梶尾真治の原作と草なぎ剛主演映画それぞれの感動!

「黄泉がえり」梶尾真治の原作と草なぎ剛主演映画それぞれの感動!



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 梶尾真治の小説『黄泉がえり』(新潮文庫)を原作とする映画「黄泉がえり」(東宝)が公開されたのは2003年。最初は3週間の公開予定が、感動が口コミで広がって実に3ヶ月のロングラン大ヒットとなったそうだ。

 この映画は、朱鷺(shuro)も観た。もう細部まで覚えていないが、ものすごく印象に残ったことだけは覚えている。切ないラヴ・ストーリィであり、美しい余韻を残してすべてが去って行った、という気がする。
物語の筋としては、原作本の紹介より抜粋すると。
「熊本で起きた不思議な現象。老いも若きも、子どもも大人も、死んだ当時そのままの姿で生き返る。間違いなく本人なのだが、しかしどこか微妙に違和感が。喜びながらも戸惑う家族、友人。混乱する行政。そして“黄泉がえった”当の本人もまた新たな悩みを抱え…」
 泣けるリアルホラーと紹介されている。
 ホラーだったのか、これ?
 しかし、映画ではむしろファンタジー的な優しい空気で満たされたまま物語は進み、そして、切ない思いを抱いて終わるラストだった。と、記憶している。
 「黄泉がえり」。
 このキーワードというか、この概念が、ずっとずっとこころに残ったまま、時間の経過と共に記憶の細部が薄れ、存在そのものも小さくなりながらも、決して消えることがなかった訳を、最近、知った。
 朱鷺(shuro)にも、「黄泉がえり」を望む存在があるからだ。生まれ変わってまた会いたいとか、その相手が生きていた過去に帰りたいとか、そういうことではない。そうじゃない、そうじゃない。ただ、もう一度会いたい。そのままの存在を取り戻したい。吐くようにそれを思った日々が、「黄泉がえり」をファンタジーとしてでも深いところに留めて、拠り所にしてきたんだと。
 だから、映画の物語がどうとか、原作ではこうだったとか、正直、大きな問題ではないのだけれど。
 映画から入ったから、映画版の物語はとても好きで、大好きで、でも悲しくて何度も繰り返して観ることはしないけど、好き。
 ふと最近、原作を読んだ。
 そして、原作を今とても愛している。映画は映画として、原作は原作として。よくあることだけど、[原作]と[映画]はけっこうstoryの流れ方は違うし、登場人物の光の当て方やどちらかにしか存在しないキーパーソンがいたりする。だから、もしかして、設定は同じだけど全然別の物語ってこともありだと思う。
 これは、そこまで違っているか? と言われると、亡くなった方々が黄泉がえってくること、そして、ラストの迎え方は大筋で同じ。ただ、登場人物がちょっと違って、映画は大きな流れをつくって、中心人物が物語を引っ張っていくのだけど、原作はたくさんの「黄泉がえり」が並行して進み、それぞれが絡み合ったり影響し合ったりしつつも独自の物語を進んでいく感じ。
 だから、映画はひとつの物語が完結して余韻を残すのに対し、原作は、たくさんの物語がそれぞれのラストを迎えるという点がものすごく大きな違いだと朱鷺(shuro)は感じている。
 「黄泉がえり」を引き起こした存在が明確になっているのが「原作」で、朱鷺(shuro)はしまいに、その「彼」が大好きになっていた。
 これは、「彼」の成長物語でもあるのではないかと後で思った。成長というとちょっと語弊があるというか、感触的にちょっと違う。
 仏教用語で「成仏」とは人間になることだとどこかで聞いたが、もしかして、「彼」が成仏する物語だったとでも言うのか。
 イジメに寄る自殺で他界し、黄泉がえってきた男の子の台詞にこんなのがあった。
「ぼくは、一度、死にました。でも、自殺したことで家族やまわりの人たちを苦しませてしまったことを知りました。今度、黄泉がえり、これから皆さんの迷惑にならないよう、そして一所懸命に生きるように、もう一度やり直そうと誓いました。」
 そして、イジメていた子が「俺のことは許さんだろう!」と声を荒げて彼を睨んだとき。
「許すよ。ぼくが死んだことで倉中くんにもつらい思いをさせたってことがわかる。」
 そして、右手を差し出して言ったのだ。
「許すよ。倉中くんも許してくれ。」
 こういうこと、すべてを「彼」が目論んだわけでは、もちろん、ない。だけど、「彼」が成し遂げたことは、最終的にこれ以上の崇高なことだった。
「彼」に思いが通じることは永遠にないのだから、これも片思いなんだろうな、としょんぼりするほど大好きで、「え、そこ?」と第三者だったら突っ込みたくなること間違いない!

 考えさせられることとして、「思い残すこと」というキーワードがある。黄泉がえった少年が、自分の死が引き起こした波紋を知ったとき、それをどのように償えるのか。黄泉がえるとは要するに生き直すことであり、それに寄って「何が起こるのか?」。
 切なくも深いテーマが根底に流れ続け、激しいオーケストラの旋律を聴きながら「ある結果」へと怒涛のように、まさに為す術もなくというのだろうか、吸い込まれていく。大きな渦に巻き込まれて、だけど流されているというより、その波に果敢に挑みながら清らかに生きる黄泉がえり者たちの姿が今でも目に浮かびます。


 さて、ここから先は本筋とはまったく関係ない個人的なことなので読まなくて大丈夫です。
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タグ: 黄泉がえり

2020年11月15日

血液浄化、酸化還元、生きる力の源を取り戻す!ファスティング(断食)とオートファジー(大掃除)の効果!

血液浄化、酸化還元、生きる力の源を取り戻す!ファスティング(断食)とオートファジー(大掃除)の効果!

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 現代は「マイナス」で健康になる時代。どういうことかというと、「何か身体に良い物を取る」のではなく、「毒を取り除く」「毒を取るのを止める」つまり、足し算するのではなく、引き算することを考えるということです。

 ファスティング専門家の田中裕規氏は「食事やサプリで健康になろう!」から「胃腸を休ませて体をクリーンにしよう!」への移行とおっしゃっております。

 その断食、田中式ファスティングは、水だけで行う苦しいものではなく、野菜ジュースや、甘酒、発酵エキスいわゆる酵素ドリンクなどを使った方法であり、具体的には『ラクトクレンズ』という酵素ドリンクと、デトックスを促進する『マグマソルト』という特殊な岩塩を使いながら行います。

 断食そのものも歴史は古く、医学の父と呼ばれる古代ギリシャのヒポクラテスはこのような格言を残していると言われています。

「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」
「食べ物で治せない病気は、医者でも治せない」
「人間は誰でも体の中に100人の名医を持っている」
「病人に食べさせると、病気を養うことになる、一方、食事を与えなければ、病気は早く治る」


 東洋医学でいうところのまさに 医食同源 !!

 田中氏はおっしゃいます。ファスティングは正しいやり方で行うと人が持つ本来の自然治癒力が最大限に高まり、思いがけない健康効果を得ることができるものであると。

 ファスティングで得られる効果は。

・血液の浄化
・細胞の大掃除
・ミトコンドリアの活性化
・自律神経の調整
・胃腸の休息
・ダイエット
・美容、アンチエイジング
・抗炎症、抗酸化効果
・病気、ケガの治癒
・女性特有の悩みの改善
・睡眠の質の改善
・アレルギーの改善
・生活習慣病の改善

 などがあります。

 この中で、ミトコンドリアは、shuroの大好きな映画、瀬名秀明原作の「パラサイト・イヴ」にあったように、独自のDNAを持っていて、人間の細胞の中で共生している別の生命体と言えるものです。

 さて、そのエネルギー発電所であるミトコンドリアが活性化することでエネルギー発電量が増え、代謝も上がりエネルギッシュになります。逆にミトコンドリアが不調だとエネルギー発電量が減り、代謝が下がります。代謝にはミトコンドリアが発電するエネルギーが必要となるのです。

 ミトコンドリアの働きを低下させる大きな原因として重金属の影響があります。

 重金属とは主に 水銀、鉛、カドミウム、ヒ素、アルミニウム などがあり、特に水銀はミトコンドリアの働きを阻害する重金属なので、普段から疲労が溜まりやすい方は定期的に水銀をデトックスすることを心がけましょう。

 ここで、思い出しませんか? この重金属がどこから身体に入って来るのか。
 はい、 ワクチン です。ワクチンの成分の中にありました。
ワクチンの嘘と重大な害

・水銀
・アルミニウム
 これだけでも、ワクチンの害が分かるというもの。

 ファスティングは重金属や毒素の解毒力を高め、ミトコンドリアを新しく生まれ変わらせる働きがあるのでファスティングを行うと身体の中から元気になります。

 血液が汚れていたり、赤血球の状態が悪いと病気に繋がります。これを東洋医学では?血(オケツ)、滞りと表現します。

 血液が汚れる大きな原因は食べ過ぎと毒(食品添加物、農薬、放射能、トランス脂肪酸etc)の入れすぎです。食事を摂ることは栄養を摂ることであり、大切なことですが、食べ過ぎは血液を汚し不健康になります。

 血液は主に腎臓と肝臓で浄化されますが、腎臓が機能しない病気である腎不全になると血液が浄化できなくなり、解毒が出来ずに毒素が脂肪に溜まっていきます。最終的には毒は脳に溜まります。

 肝腎要という言葉があるように、肝臓と腎臓に余計な負担を掛けないようにすること、血液を綺麗に保つことは健康を維持するうえでとても大切です。千島学説でも示される通り、血液がすべての源です。食べた物が消化管から血中に至り、身体の各組織が新設されていくのですから。

 ファスティングを行うもう一つの大きなメリットがオートファジーという細胞の大掃除機能の促進です。
 オートファジーとは細胞の中にあるゴミのタンパク質、毒物、病原菌、ウィルス、古くなったミトコンドリアなど細胞の機能を低下させる原因をごっそり大掃除する働きで、これにより細胞を健康に保つことができます。

 このオートファジーはファスティングを行うと1.5倍〜2倍ほどになると言います。

 ファスティングの効果でもう一つ大きな働きがケトン体の分泌による抗炎症効果です。
 ケトン体とは体内に貯蓄している糖質が枯渇したときに、脂肪を大量に分解してつくられるエネルギー物質であり、炎症を抑える効果があり、胃や腸の炎症、アトピー、アレルギーによる炎症、社会毒によって引き起こされる炎症などあらゆる炎症を抑え、体の火事を鎮める効果があります。

 ファスティングでアトピーが良くなる方やアレルギー、花粉症が良くなる方は炎症が治まっている間に修復が進むことで改善されていくと考えられるのです。

 田中氏より:
◆もっとファスティングについて知りたい方はYouTubeでも配信しています。
https://www.youtube.com/user/ukicks

2020年11月14日

ワクチンの嘘と重大な害

ワクチンの嘘と重大な害

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 まず、ワクチンは以下のような成分でできています。それは公式文書(添付文書といいます)にも記載されています。

・水銀
・アルミニウム
・グルタミン酸ナトリウム(MSG)
・ホルムアルデヒド(防腐液)
・ポリソルベート80、ツイーン20など
・猿、犬の腎臓、鶏、牛、人間の胎児細胞や遺伝子、それから作った豚や牛のゼラチンなど
・ワクチンの材料である動物細胞の培養で生じた細菌や野生のウィルス
・添加物や抗生物質など

 一番接種数が多いと評判のアメリカでは、数十回の接種で100種類以上の有毒物質を取り込むことが分かっています。

 ワクチンはいわゆる劇薬ですが重大副作用として以下のようなものが、添付文書には記載されています。

1.ショックなど:「ショック(血圧・脈拍低下、 死ぬ場合も)、アナフィラキシー様症状(急性薬物アレルギー、 死亡リスク)、じんましん、呼吸困難、血管浮腫など……」

2.脳脊髄炎:急性散在性脳脊髄炎(ADEM)があらわれる( 当然、死の危険もある)。

3.ギランバレー症候群:「頻度不明」

4.けいれん:これも「頻度不明」(以下5〜11も同様)。けいれん、熱性けいれん(発熱をともなう)があらわれることがある。 

5.肝機能障害:肝機能障害、黄疸、GOTなど肝機能値の上昇などが起こる。

6.ぜんそく:ぜんそく発作を誘発することがある。

7.血小板減少:血小板減少(血小板は出血を止める作用がある。減少すると内出血が起こる)、続いて血小板減少性紫斑病、紫斑(紫色の皮下出血)、鼻出血、口腔粘膜出血……など。

8.血管炎:アレルギー性紫斑病、白血球破砕性血管炎、血管炎……これらは激しいアレルギー反応で発症する。

9.間質性肺炎:間質性肺炎があらわれることがある。発熱、咳、呼吸困難など臨床症状に注意する。

10.脳炎・脳症:脊髄炎、脳炎、脳症があらわれることがある。

11.皮膚がズルズル:皮膚粘膜眼症候群があらわれることがある。皮膚や粘膜が水ぶくれからドロドロに溶けていく症状のこと。


 また他の副作用として、

・アレルギーとアトピー性皮膚炎
・関節炎
・ぜんそく
・自閉症
・乳幼児にプロトンポンプ阻害薬の投与が必要となる胃酸の逆流
・ガン
・糖尿病(乳幼児、児童)
・腎臓の病気
・流産
・さまざまな神経疾患と自己免疫疾患
・乳幼児突然死症候群(SIDS)

「ワクチンが歴史的に感染症を防いできた」という事実はありません。というショッキングなお話をするのは、内海聡内科医。

 そもそも感染症やワクチンの領域で有名なジェンナーは、「牛痘で天然痘が予防できることを証明した」としましたが、これがそもそもの嘘なのです。

 英国では種痘接種が広まってから天然痘の流行が始まったことが、昔は公式に報道されていました。

 1876年、ジェームズ・ウィルキンソン博士は、 「ワクチン接種は、まさに狂気の沙汰と言うしかない。これは、純粋な殺人である。」 と断言しています。

 1899年には、アルフレッド・ワレス教授は、その著書『素晴らしい世紀』の中で、 「ワクチンに効果があるというのは、幻想だ。それを法的に強制することは犯罪である。」 と述べています。

 1920年に発行されたチャズ・M・ヒギンズ著の『ワクチンの恐怖』−大統領に宛てた陸軍・海軍内の強制ワクチン接種の廃止嘆願書−の中で、ニューヨーク市民の死亡診断書を15年間にわたり入念に調査し、天然痘の死亡者数よりも、天然痘ワクチン接種による死亡者数の方が毎年桁違いに多いことを発見しまたそうです。

 では、何が感染症を減少させたのか。
 それはワクチンではなく、インフラ整備による環境改善、および市民や貧乏人の栄養状態改善によってである。

 貧困がテロリストを作り出し、栄養不良や不衛生状態が感染症を蔓延させてきた。

 ワクチンは危険な毒物であるというだけでなく、まったく感染症を防がない。

 ワクチンが効かないという研究として、前橋医師会によるインフルエンザワクチンの研究が有名です。
 インフルエンザの学校での集団接種は、1994年以降全国で中止されているのですが、その一番の理由といえます。この結果95年にはインフルエンザワクチンの接種率は激減しました。

 更に、ワクチンの問題は効かないだけでなく病気を増やし、子どもの脳に悪影響を及ぼすという点にある。
 現在世界で一番問題になっているワクチンの有害事象は、子どもが自閉症や知的障害や発達障害になることだと言われております。

 成分を見れば当たり前のことであり、さらに代謝の弱い赤ちゃんや幼児の時期に何本も打つのですから、子どもの脳機能が喪失されるのも当然なのです。

 精神科医でもある内海氏はこうおっしゃっている。
 そもそも「発達障害」なんて病名は、精神科医が思いつきで作ったものです。精神科医の病名はクスリを売り込むために開発され続けてきました。

 科学的根拠のないだれでもあてはまるADHDや発達障害のチェックリストによって、「診断」され「病名」をつけられ、麻薬や覚せい剤と同じ向精神薬を飲まされます。ここに精神医学の非科学性があるのです。

※『ワクチン不要論』内海聡著 フォレスト出版1,430円(税込)

タグ: #ワクチン

2020年11月13日

孤独死と殺処分。遺品整理人・特殊清掃人が見つめたセルフネグレクトとペット道連れ死

孤独死と殺処分。遺品整理人・特殊清掃人が見つめたセルフネグレクトとペット道連れ死。

(※セルフネグレクトとは、自己放任という意味で、ゴミ屋敷や、医療の拒否、過度な不摂生など、自らを追い込むことから“緩やかな自殺”とも呼ばれている。)

 日本少額短期保険協会・孤独死対策委員会による最新の孤独死レポートによると、孤独死者の平均年齢は61歳で、さらに高齢者に満たない年齢での孤独死の割合は、5割を超え、20〜50代は4割弱を占める。という。

 男女比は、8対2。つまり、男性のほうが、圧倒的に多い。

 独居老人の孤独死が話題になった記憶はあるが、もっとも「孤独死」を耳にし目にしたのは、東日本大震災後、避難所から仮設住宅、そしてやっと公営の災害復興住宅に入った後の「孤独死」だった。身近なたくさんの人を亡くし、家を流され、プライバシーのない避難所生活を耐え、仮設住宅に仮の居を得て、ようやく自宅と呼べる場所を手に入れた、その結果、待っていたのは「孤独死」だった。

 災害復興住宅と呼ばれる公営住宅は、耐震のため鉄筋コンクリート造り、それ故、防音もしっかりしているので、外にSOSが届かない。高齢者は、外へ向かうための扉の重さですら重労働になり、引きこもるようになってしまう、というお話を聞いた。

 それまであったコミュニティは壊され、仲の良かったご近所さんとも離れ、庭先で誰かと挨拶を交わすこともなく、コンクリートの部屋の中でテレビの音声だけが響いている。

「自分が動かなければ、空気の動きがない」とどこかで聞いた。
 恐ろしいほどの静寂の中、ぼんやりと窓を見上げる。窓の外を人が通ることもない。何故なら、大抵の災害復興住宅は数階建ての高い建物だからだ。

 都会の孤独死も、この震災後の悲劇と変わりはないのだろうか。

 団塊ジュニア、ゆとり世代こそが実は最も孤独死に近い世代だという。現在の孤独死年間3万人は、「大量孤独死時代」の序章に過ぎないとも。

「孤独死」の背景には貧困もある。

「この仕事をしていると日本全体が見えてくるんですよ。このままいくと、餓死や貧困の問題は本当に大変なことになるんじゃないかと思います。例えば親の仕送りがなくなって餓死で亡くなった大学生とか、実際にいたんです。そういう……自分で生きていくことができない状態にある人、っていうんですかね、そういう現実があるんですよね。」 と語るのは、遺品整理人の小島美羽さん。

 離婚に寄って子どもと引き離され、生きる気力を失って、引っ越し先のアパートでセルフ・ネグレクトに寄る死を迎えたまだ若い女性。

 ハードワークでろくな食事も取れず、ある日、もしかして心臓発作か何かで動けなくなり、30代の若さで亡くなった男性。それでも、人の出入りの激しいブラック企業だと、来なくなった社員を心配もしないという。どうせ辞めたんだろう、と。それで発見が遅れる。気づいてくれるのは隣人の「異臭に寄る苦情」。

 何よりこころを掻き毟られるようにつらいのは、一緒に暮らしていた犬や猫、小動物の末路だ。飼い主が孤独死し、数カ月も発見されずにいると、当然、食べ物も飲み水もなくなり、同居動物たちも餓死するしかなくなる。しかし、生き残っても彼らには「殺処分」が待っているのだとか。

 遺族が、故人の飼っていた動物を引き取ることはほとんどないそうだ。そして、新しい飼い主を探して、ではなく、「殺処分か保険所」という選択しかない。

 小島さんは、何度もそういう犬や猫たちの新たな飼い主探しをしてきた。

 死に逝く飼い主を見つめた動物たち。腐っていく飼い主だった死体を見つめ続けた動物たち。それを思うとあまりにも苦しい。

「ペットを飼う方には、その後自分が死んでしまったり、世話ができなくなったときにどうするかまで考えて飼ってほしいです」。

 それから、遺品に関しても。若い内から遺書は用意していた方が良いと小島さんは締めくくっている。

「結局どんなに信頼していた人でも、遺品を勝手に持っていってしまうことはあるんですよね。若い方でも生きている間に、これはどこで売ってほしい、誰にあげてほしい、というのをリストにして、パソコンや紙に残したり、家族に話しておくのがいいのかなと。

 突然死は30代の方が多いです。20〜30代の方は自分が亡くなるなんて思っていないので、遺書がない場合がほとんどですからね……。もう生前に売っておく、というのも一つの手ですけど、それでは宝物を手放すことになるし……。「この人だったら譲ってもいい!」という人に「きみにあげるよ」と事前に話しておくのがいいかもしれないですね」。


 「孤独」は「孤独死」という負のイメージばかりだが、一方で老後はむしろ「孤独なほうがうまくいく」と言う意見もある。

 『孤独こそ最高の老後』の著者・松原惇子さんは、独りの老後を応援する団体であるNPO法人「SSSネットーワーク」を運営し、1000人以上の孤独老人を見てきた。松原氏自身も独身で、70歳を超えた今、1人で暮らしているとか。

「1人の人ほど大きな病気にかかっていません。気を張って生きていることで、細胞が頑張ってくれているのか。頼る人がいないので、普段から自己管理を徹底しているからか、理由は定かではありませんが。」

 確かに、それはそうかもな、と思える。

 大病院がなくなったら、住民が健康になったというハナシも聞いたことがある。確か、財政破たんした富良野だったかな?


 また「いい年になったら「行きつけ」の居酒屋を持て」と言うのは、太田和彦氏。1946年生まれ。東京教育大学(現・筑波大学)卒業後、68年資生堂宣伝部に。89年独立しアマゾンデザイン設立。2000〜07年東北芸術工科大学教授。著書に『太田和彦の居酒屋味酒覧』ほか。

「僕がアドバイスしたいのは、1番に、迷わず居酒屋に行け。2番に、1人旅をしろ。要するに1人で生活することの楽しさを知る。」

「居酒屋だといろいろ考えてるうちに、酒の力で無の境地になる。そこで浮かんでくるのはただ1つ、「次、何注文しようかな」。それがいいんです。群衆の中の孤独を楽しむ」。

 太田氏の独特のお酒と人生論。
 かっこいい男性の横顔が見えるなぁ、と思うのだが。

「50代以降は得るものより失うものが多くなる、って嘆きも聞くけど、失うものが多いほうがいいんです、楽になるから。裸一貫、身一つの心地よさ。酒ってうまい、人生って面白いものだなって。得るものはない、ただ深まっていくだけ。仙人のように生きると楽ですぞ。」

 孤独に死んでも、「良い人生だったな」と思えれば良い。

 一人きりで死んでも、行きつけの居酒屋があれば「あれ、今日は来ないな」と気づいてもらえる。

 実は、これ、実際にありました。shuroの鍼灸の恩師の一人。盲目の先生だったのだけど、彼は毎晩同じタクシーを頼んで居酒屋へ送迎してもらい、同じ居酒屋さんで食事をして一人暮らしを楽しんでいた。それがある日、タクシーの依頼がなく、居酒屋さんにも現れなかった。

 異変に気付いた周囲が通報してくれたお陰で、彼は死後すぐに発見された。命には間に合わなかったけど、でも、ご高齢の先生だったから、寿命でもあったんだと思う。最後まで元気に居酒屋さんで楽しくお酒を飲んで、天国に旅立たれたのだ。

2020年11月11日

胎内記憶を持つ子ともたちがお母さんを癒す!

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胎内記憶を持つ子ともたちがお母さんを癒す!

これは、池川クリニック院長。産婦人科医池川明先生からのメッセージとしてお届けいたします。

 まず、ちょっと衝撃的な「毒」の話について。

 「経皮毒」という言葉をご存じですか? 皮膚から毒が入る、という意味で、竹内 久米司・稲津教久両薬学博士が初めて使用した造語だそうです。
 農薬が皮膚から入り、体を蝕むことは昔から知られていました。DDTなどがそれに相当して、レイチェル・カーソン『沈黙の春』やシーア・コルボーン『奪われし未来』がそのことを含めて警告してきました。
 今は身の回りにたくさんの石油からつくられた化学物質が溢れていて、これらの化学物質が環境ホルモンとなって体内に取り込まれています。洗剤やシャンプーなどが皮膚のバリアを破壊し、そうした化学物質が簡単に皮膚から入っていく。
環境ホルモンは口から入る物や大気汚染だけでなく、皮膚につけるモノにも注意をしなければならないのです。
 この石油系毒物がやっかいで、皮膚から取りこまれた化学物質は最終的には脳に溜まる。
 皮膚の感受性の高いところ、外性器に生理用ナプキンなど化学物質いっぱいのものを当てたりして吸収させてしまうのは問題だと思う、と池川先生がおっしゃっている。布ナプキンに替えたら生理痛や生理周期が良くなったという人もいる、と。

 そして、羊水が汚れていると赤ちゃんが臭い、のだそうだ。
 大学病院で帝王切開したとき、ドブみたいな匂いがしたことがある。当時、経皮毒というのを知らなかったため、まずは嫌気性感染を疑ったと池川先生は言う。しかし、検査をすると無菌だった。お母さんのストレスも原因だったと今は思う、と。
「妊婦がストレスを感じると、細胞内に活性酸素やフリーラジカルを発生して赤ちゃんの遺伝子を傷つける可能性が高くなります。放射能もガンマー線が細胞内を通過すると活性酸素をつくり、その活性酸素が遺伝子を傷つけることが心配されています。つまり、妊娠中のお母さんがストレスを感じることは、放射能を浴びている状態と同じと、いえなくもないのです。」

 池川先生が語られる「胎内記憶」。
「お母さんのおなかの中にいたときのことを覚えている子どもがいます。
最先端の研究から、どうやらお母さんの胎内にいるときから、その時の記憶があるらしいことが、わかってきました。最も早く詳細に調べられたのは聴覚で、お腹の中で聞いていた音は、確実に覚えているという証拠が、人だけでなくチンパンジーの研究でも示されるようになってきました。」

 「胎内記憶」の定義と分類。
 誕生の瞬間の記憶を「誕生記憶」
それ以前の記憶を「誕生前記憶」
「誕生前記憶」には受精から誕生の直前までの記憶である「胎内記憶」
雲の上などにいて肉体を伴わない受精する直前までの記憶を「中間生記憶」
さらに以前肉体を持ったヒトとして生きていたことを覚えている記憶を「前世記憶」
また、全部をひっくるめて区別せず、「胎内記憶」と呼ぶことも多いようです。
※それぞれの研究者で呼び方は違いますが、指している内容は、以上のような内容に分けることができます。

「胎内記憶」が妊活とどう関わるのかというと。
 生まれてくる子どもが、実は両親を選んで生まれてきている、というハナシがあるからです。
 雲の上にいる赤ちゃんたちは神様と一緒に、生まれる家庭、生まれるお母さんを自ら選んでいると言われている。赤ちゃんたちに一番人気の両親、お母さんは「優しそう」なんだとか。まぁ、これは分かりますよね。赤ちゃんでなくたって家族に迎えられるなら優しい人々の元が良いに決まっている。
 だけど、笑い話にしては申し訳ないけど、雲の上で「優しそう」だと選んだ両親が、生まれてみたら「そうでもなかった」「勘違いだった」ということもあるとか!
 だけどそれよりももっと切ないのは。2番人気のお母さんが、何故か「寂しそう」「悲しそう」なお母さんだという。それは、その赤ちゃんが、そのお母さんの元に生まれてそのお母さんを元気にしてあげよう、寂しくないように、幸せにしてあげようという使命感からだと言うわけ。


 豪田トモ監督による「胎内記憶」作品、最初のドキュメンタリー映画『うまれる』より。

「お空の上から、わたし(お母さん)を見たらお腹の中に—」
「愛がいっぱいあった」と子ども。
「愛がいっぱいあったの?」(ちょっと泣きそうな声だった)
 その会話を思い出して、お母さんは語る。
「愛が足りないのかなぁ、とすごく悩んでいた時期だったので…こっちが癒されるっていうか、幸せになります」
「ずっとお母さんのことだけ見てた」
「ほんとう?」
 頷く子ども。
「ちゃんとさぁ、親子になれて良かったよ。ありがとね」

「世界中見て、それで、このママが良かったから選んだの」
 その子はちょっと首を傾げて「寂しそうだったから、僕が行ったら寂しくなくなるかなぁ、と思ったから」
「わたしが未婚で生んで…反対を押し切って生んでるんですね。わたしみたいな人間が育てて良いのかなぁって」
 お母さんは、続ける。
「で、ママを選んできたんだよ、生んでくれてありがとう、って言ってくれたんで、すべてをさらけ出して育児をしようってような気持ちになってとても癒されましたね」

「胎内記憶って科学になる日は来ないと思うんですね。全然それで良いと思ってます。
わたしの5番目の子どもが、どうして家を選んだの? って聞いたら、‘楽しそうだったからだよ’って言ったんですよね。
 それだけでもう全部okって。
 たとえ作り話だとしても、育てる側に元気をくれるし、それはファンタジーでも良い。物語だから。」

 子ども達は、使命感を持って生まれてくる、心強い存在なんです。
 そして、生まれてくる赤ちゃんは「神様からの手紙」を預かって、たくさん抱えてやって来るらしい。

「赤ちゃんが命を宿したときにメッセージを伝えたい人は、お母さん、お父さんだけではありません。その子の兄弟、祖父母、ご両親の友人、病院で出会う医師・看護師・助産師、それぞれに最低でも一通の手紙は持ってくるようです。たぶんその手紙は数百通を下らないと思います。」

 そんなにいっぱい!
 つまりそれは、生きて行く上で関わるすべての人に向けたメッセージを「神様」から預かっていることなんだろう。そして、「神様」は、それだけ「生まれて、生きて、最後には身体を地に還して、戻ってくる魂」を愛してくださっているんだろう。

 何故なら、そのメッセージは。
 池川先生はこうおっしゃいます。
「神様の手紙」に何が書いてあるのでしょう? ほとんどの場合「自分(赤ちゃん)のことを信じてよ」「お母さん、もっと自信を持ってよ」「2人(夫婦)仲良くね」「上の子(兄弟)のことをもっとよく見てあげて」などです。
 赤ちゃんって、前向きですね。同時に関わった人たち全員に手紙を持ってきています。

「何のために生まれてきたの?」
 すると胎内記憶を持っている子どもたち、全員が全員、「人の役に立つため(=陰徳を積むため)」と答えるそうです。わたし達は皆人の役に立つために生まれてきたらしいですね、と池川先生。
 赤ちゃんが最初に役に立ちたいのは、両親、特にお母さん。
 お母さんが自分を生んで幸せになってくれることが、赤ちゃんにとっての幸せ。


 こんな相談が、池川先生に対して寄せられました。

「5歳の娘がいます。周りはほとんどが2人目育児中で、置いてけぼり感と、なかなか妊娠できないことに苛立ちと焦りを感じる毎日です。娘も妹を欲しがり、親にも会うたび「2人目は?」と聞かれ、胸が締め付けられる思いです。最近は周囲のおめでたニュースを心から喜べない自分に嫌気がさし、また2人目ができないイライラで夫との関係もよくありません。池川先生の「赤ちゃんは親を選んでくる」という言葉も、「なぜ2人目の赤ちゃんは私を選んでくれないの?」と悲しく惨めに思えてしまいます。
(37歳/5歳女子の母)」

 実は、この2人目不妊、けっこう多いのです。身近にもそれで悩んで西洋医学で不妊治療に通われていらっしゃる方がおりました。

 対する池川先生は、「世の中には、子どもが欲しいのに恵まれない方もたくさんいます。周りのお友だちがみな2人目だから自分もと考えたい気持ちはよくわかります。親からのプレッシャーなどもお察ししますが、幸い1人のお子さんに恵まれたことに感謝し、今を充実して生きていただければと思います。」
 更に、ちょっと厳しいこともおっしゃってます。
「かわいいお子さんがありながら、2人目を欲しがっているあなたは、「上のお子さんでは不十分、あなたは役に立っていないのだ」というメッセージを、無意識にお子さんに伝えているのと同じです。
たとえはあまりよくありませんが、旦那様に、今の妻では不十分、だからもう一人奥さんが欲しいと言われたら喜べませんよね? お母さんのイライラが、お子さんに対して同じようなメッセージを伝えているとしたら、それはよくないことです。」
 実はこれには思い当るのです。2人目不妊のお母さんの言動。お子さんに対する態度などで。お母さんが娘に「妹(弟)が欲しいんでしょ? お母さんは、そのために頑張ってるんだよ」と語りかけている姿を見たときのちょっと切ないような微妙な気持ち。それは、当の言われた子ども自身が、もっと複雑な思いを抱えていたのだろうと今は思います。

 妊活カウンセリングをなさっている子宝先生こと、野崎利晃先生もおっしゃっているが、
「どうして赤ちゃんが欲しいの?」
 この問いをしっかりと自らの‘こころ’に向かい、深い場所から導き出されたその答えを自分自身で確認し、そして、空の上から見ている赤ちゃんが自分だったら、この両親のもとに生まれたいだろうか、とちょっと空想してみるのも良いかも知れません。



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