2022年09月06日

Outlookのデーター移行のやりかたと注意点

パソコンを買い換える際、Outlookに蓄積した大切なメールデータは引き継げていますか?

Outlookのデーター移行は、大切なメールデーターの引き継いでいく上で大切ですね!

Outlookなどのメールソフトの場合、端末ごとのメールソフトの設定となるため、サーバーのメールデーター及び各端末のメールデーターと異なる状況になっている多いです。 

パソコンを買い換えたり、メールソフトのバージョンアップがあった場合に、折角の蓄積されたデーターを失いたく無い場合は、その端末のメールデータをバックアップしデーター移行によって、引き継いで行くことが必要になります。 

特に、Pop設定の場合は、その端末にしか存在しないデーター(送信データー、メールアドレス帳、受信メールなど)がある場合が多いので、移行作業は不可欠の作業となります。

?T.データー移行が必要になるケース

メールソフトの受信設定には、「POP」と「Imap」がありますが、「Pop」の一番のメリットは、何と言っても、サーバーからメールをダウンロードして端末で情報管理がし易い事にあります。 

しかしながら、Popの場合、受信メールの管理方法やメールアドレス帳、送信メール記録等は、サーバーとかけ離れてその端末にしか保存されていないものが多くあります。 

Imapの場合は、全て、サーバーにて受信も送信も管理されており、端末が変わっても何らデーター移行の必要性はありません。 

従って、Popの場合は、パソコンの購入やメールソフトのバージョンアップに対応していくためには、データー移行が必要になります。


おさらい:

PopとImapの違い 「AMAP」の場合は、受信も送信も全てサーバーが行う形でデーターはサーバーに保存されるので、パソコンが変わっても、或いは、Outlookのバージョンがアップしても データ移行は必要ありません。

しかし、 「POPの」場合、データーは、基本的には、サーバーには保存されず端末に保存されるため、パソコンを買い換えたりOutlookのバージョンアップの際は データー移行が必要になります。

なお、Outlookの設定で、「サーバーにメールのコピーを残す」設定をしていれば、受信メールは移行する必要がないかも知れませんが、Outlook側で独自に登録したメールアドレス帳や送信済みファイルなどは移行しなければ消失してしまいます。

?U.Outlook間のデーター移行

メールデータを移行させるためには、「 USBメモリ」やHDDなどの外付けストレージなどの媒体が必要になります。

1.データー移行における予備知識

データー移行は、USBメモリや外付けHDDを利用して、元のOutlookからデーターを エクスポートし、移行先のアウトルックで インポートする作業を行うだけです。

?@データー移行の主な流れ 

第一段階:元のパソコンのOutlook からデータファイルをエクスポート(取り出す)して、デスクトップに保存する。

第二段階:このデーターを、「 USBメモリ」やHDDなどの外付けストレージなどの媒体へ移し、その後、あたらしいパソコンのデスクトップに保存する 

第三段階:このデスクトップのデーターを移行先のアウトルックにインポートする取込む)

?A用語の説明 

エクスポート:Outlookソフトにあるデーターを取り出す操作のこと 

インポート:取り出したデータを別のOutlookソフトへ取り込むこと

?BOutlookの移行は、データを「 pst」というファイル形式で移行します。

2.Outlookのデータ移行手順

第一段階:移行元端末でOutlookのデーターをエクスポートする


《作業の流れ》

移行元のOutlookを開き、「 ファイル」から「 開く/エクスポート」を選択し、さらに「 インポート/エクスポート」をクリックする。

「インポート/エクスポートウイザード」メニュー画面の「 ファイルにエクスポート」を選び「次へ」をクリック。

「ファイルのエクスポート」画面で、エクスポートするファイルの種類の選択を求められるので、「 Outlookデータファイル(pst)」を選ぶ。

「Outlookデーターファイルのエクスポート」画面で、エクスポートするフォルダーを求められるので、一番上にある自分のメールアカウントを選択し、「サブフォルダーを含む」にチェックを入れ「次へ」をクリックする。

「Outlookデーターファイルのエクスポート」画面に、「エクスポートファイル名」下の窓枠に、今指定したメールのフォルダが入っているのを確認し、下にある「重複した場合、エクスポートするアイテムと置き換える」にチェックを入れ、「参照」をクリックする。

「Outlookデーターファイルを開く」画面で、左側「デスクトップ」を選択し、下に「ファイル名」を入力し「OK」をクリックする。(デスクトップへデーター保存設定)

Outlookデータファイルのエクスポート」画面で「完了」をクリックする。

「Outlookデーターファイルの作成画面」が出て、保管用のパスワード作成を求められるので、簡単に作成し入力、「パスワードをパスワード一覧に保存」にチェックを入れ、「OK」をクリックする。

これで、エクスポートが開始され、数分後に、移管元のメールデーターがデスクトップに保存されるので、ファイル名を確認する

?@Outlookを起動する。

?A[ファイル]?[開く/エクスポート]?[インポートとエクスポート]を順にクリックし「インポートエクスポートウイザード」画面を出す。

※Outlook 2010 の場合は[ファイル]→[開く]→[インポート]をクリックします。

?B「実行する処理を選択してください」から[ ファイルにエクスポート ]を選択し、[次へ]をクリックします。

?C「エクスポートするファイルの種類を選択してください」では「 Outlookデータファイル(.pst) 」を選択し、[次へ]をクリックします。

?D「Outlookデータファイルのエクスポート」画面では、 利用中の電子メールアドレス名(一番上に表示)を選択 し、「 サブフォルダーを含む」にチェック を入れ、「次へ」をクリックする。

?E「Outlookデーターファイルのエクスポート」画面に、エクスポートするファイル名が枠の中に表示されるので、下の「重複した場合、エクスポートするアイテムと置き換える」にチェックを入れ、 「参照」をクリック する。

?F 「Outlookデーターファイルを開く」画面で、データーを一時保管する場所として、左サイドの「デスクトップ」を選択し、下のファイル名入力欄に、『バックアップ』などと記入し、「OK」をクリックする。(エクスポートデーターをデスクトップに保存)

?G「Outlookデーターファイルのエクスポート」画面のオプションにある「重複した場合、エクスポートするアイテムと置き換える」にチェックを入れ、「完了ボタン」をクリックする。

?H「Outlookデーターファイルの作成」画面が出て、保管用のパスワード作成を求められる。簡単なパスワードを作成し入力し、「パスワードをパスワード一覧に保存」にチェックを入れ、「OK」をクリックする。

?Iエクスポートが開始され、数分後に、移管元のメールデーターがデスクトップに保存されファイル名が確認できる。

以上でエクスポートされたデーターのデスクトップ上への保存が完了しました!

第二段階:エクスポートした OutlookのデータファイルをUSBメモリを介して新PCに移動させる。

USBメモリ(代替品でもOK)を利用して、デスクトップにエクスポートされたPSTファイルをUSBメモリに保存します。

その後、新しいパソコンのデスクトップなどへPSTファイルをコピーします。


作業手順

?@出力されたデスクトップにあるファイルを、用意した「USBメモリー」に保存します。

?A「USBメモリー」を新しいPCに取り付けます。

?B新しいPCの任意のフォルダに、ファイルを移動します。

第三段階: データファイルを、新しいパソコンの Outlook にインポートする。


《作業の流れ》

移行先PCのOutlookを開いて、「ファイル」から「開く/エクスポート」をクリックし、「インポート / エクスポート」の順に進み「他のプログラムまたはファイルからのインポート」を選択して「次へ」をクリック。

「ファイルのインポート」画面の「インポートするファイルの種類」から、「Outlookデーターファイル(.pst)」を選択し、「次へ」をクリックする。

「Outlookデーターファイルのインポート」画面にある「参照」をクリックし、 「Outlookデーターファイルを開く」画面において、先にエクスポートしたPSTファイルのあるフォルダを選択して開く。

「インポートするフォルダーの選択」で復元するフォルダーを選び、「サブフォルダーを含む」にチェックがついていることを確認して「完了」ボタンを押す。

なお、新しいパソコンのOutlookで電子メールアカウントを設定済みの場合は、インポートには、注意が必要です。

後述しますが、インポートするデーターと、既に、新しいパソコンのOutlookのデーターが重複する場合に、「重複したらインポートしない」が、おすすめです。

?@新しいパソコンの Outlook を起動する。 

?A「 ファイル」タブ → 「開く/エクスポート」 → 「インポート/エクスポート」 をクリックする。

?B「インポート/エクスポートウイザード」画面の「実行する処理を選択してください」で、「他のプログラムまたはファイルからインポート」を選択し、「次へ」をクリックする。

?C「ファイルのインポート」画面の「インポートするファイルの種類を選択してください」で、「Outlook データ ファイル (.pst)」を選択し「次へ」をクリックする。

?D「参照」をクリックする。

?E「Outlookデーターファイルを開く」の「デスクトップフォルダー」にあるエクスポートしたPSTファイル「バックアップ」を選択し、「開く」をクリックする。

?F「インポートするファイル」の下に、いくつかの選択できるオプションがあり、いずれかを選び、「次へ」をクリックする。

なお、オプション選択は。「重複したらインポートしない」が、おすすめかと思います。

・『重複した場合、インポートするアイテムと置き換える』は、インポートデーターで既存情報が上書きされます。

・『重複してもインポートする』は、重複する情報も追加されます。

・『重複したらインポートしない』は、既存データが保持され、インポート情報は省かれる

?G 「インポートするフォルダーの選択」で復元するフォルダーを選ぶ。

なお、「サブフォルダーを含む」にチェックがついていること、及び、 「以下のフォルダーにアイテムをインポートする」の名前が、インポートするデータファイルになっていることを確認し「完了」をクリックする。

?Hインポートが開始される。Outlook 上でメールが取り込まれていることを確認してください。 以上でデーター移行は完了です。

?V.Outlookデータ移行に当たっての注意点

新しいパソコンで既にOutlookが稼働している場合、特に、Imapの場合は、受信メールのデーターは、サーバーに保存されており、その上で、古いパソコンの端末に保存されていたデーターを取込むと、受信メールが重複するなど、データー量が多く整理する手間が増える可能性があります。 

この場合は、インポートにおいて、オプションで「重複したら受信しない」を選択することをおすすめします。 

また、ややこしくなり、解決がむずかしくなった場合は、コントロールパネルでユーザーアカウントを開き、Mail(Microsoft Outlook 2019)を選択して新規プロファイルを作り、再度、パソコン上でアカウント作成からやり直すことが必要になります。

最後に

Outlookなどのメールソフトの場合、端末ごとのメールソフトの設定となっており、また、サーバーでは得られないデーターや端末でしか得られないデーターが保存されている場合が多くあります。 

このため、パソコンを買い換えたり、メールソフトのバージョンアップがあった場合において、貴重なデーターを失いたく無い場合は、その端末のメールデータを移行させる必要があります。 

特に、Pop設定の場合は、その端末にしか存在しないデーター(送信データー、メールアドレス帳、受信メールなど)がある場合が多いので、移行作業は不可欠の作業となります。 

是非、移行作業の手順をマスターされ貴重なデーターを引き継がれていくことをおすすめします。 

最後までお読みいただきありがとうございました。

ーーーーーーーーーー 完 ーーーーーーーーーーーー

詐欺メール対策にセキュリティソフトは必需品!

セキュリティソフトを導入すれば、詐欺メールは迷惑メール対策機能などでブロックできる他、メールからフィッシング詐欺サイトを開いたとたんにブロックしてくれます。   

誤って添付ファイルを開いてしまっても、ウイルスをダウンロードする前に検知してくれるので、転ばぬ先の杖になります。

主要セキュリティソフト

1.セキュリティソフト一覧
セキュリティソフト
価格
優位点
ESET セキュリティソフト
5台で7,380円
性能及び軽さ
カスペルスキー セキュリティ
5台で9,280円
性能
ノートン 360
3台で14,480円
性能
ウイルスバスター クラウド
3台で13,580円
使いやすい
マカフィー リブセーフ
無制限で8,480円
サポート期間が長い
アバスト プレミアム セキュリティ
1年、10台で3,740円
ユーザーが多い
ZERO スーパーセキュリティ
3台で6,480円 更新0円
高性能で更新料0円
ZERO ウイルスセキュリティ
1台で2,552円 更新0円
性能はやや低いが更新料0円
2.各ソフトの優位性比較

?@性能(マルウェア、ランサムウェア、フィッシング、迷惑メール対策)が優秀なのは、カスペルスキー、マカフィー、ZEROスーパーセキュリティ、アバスト

?A動作の軽さは、セキュリティソフト間で大差はない。

?B価格面の優位性でいうと、なんと言っても更新料0円(パソコンを買い替えてもライセンスを引き継げる)のZERO ウイルスセキュリティ。性能を考慮すると、ZERO スーパーセキュリティが優位。 

但し、PCやタブレットを何台も所持している場合は、台数に関係ないマカフィーセキュリティや、カスペルスキーが優位となります

おすすめソフトは「ウイルスバスター」と「zero」

◎ウイルスバスター
◎ZERO

品質は勿論随一でありながら、コストが全然気にならないことがうれしい! 

他社ではマネができない低価格で、何年使っても更新料はかからず維持コストは0円

■Windows/Mac/Android/iOSの4つのOSに完全対応 

■ 一度インストールした端末で無期限で使える 

■ 新しいOSがリリースされても追加費用無し、製品バージョンアップも無料 

■ 期限切れ、更新料を気にせずウイルス対策ができる 

■ AV-Comparatives プロダクト・オブ・ザ・イヤー 2017受賞(Windows)の高性能エンジン

補足: PCの台数が多いほど更新料0円は有り難い!

家族でパソコンやタブレットを5台使用している場合、更新料が不要の「ZERO」を利用していた場合は、10年間で累計4万円位、これを、更新料がかかる他社ソフトを使った場合は、10年間で20万円近くかかります。大きな費用の軽減になります

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2022年09月03日

Outlook2013|POPとImapの違い、利便性比較、設定変更方法

注:この記事は、前半部分は、『Outlook2019|POPとImapの違い、利便性比較、設定変更方法』の記事と同じです。

後半部分の設定変更手順を「Outlook2013」の場合についてご紹介しましたので、先の記事をお読みいただいた場合は、前半部分は読み飛ばしてください!(文字数制限のためです)

Outlookの受信方式には、「POP」と「IMAP」の2方式がありますが、どう違うのか、どちらがあなたに合うのかの判断方法をご存知ですか?

両者の大きな違いは、受信メール(データー)の保存場所の違いにあります。

「POP」の場合は、メールソフト(Outlook)を開くことによって、サーバー(Yahoo!など)が受信したメールをパソコン等の端末にダウンロードし保管します

この時、当該メールは、サーバーには残らないのが基本的ですが、メールソフトの設定によりサーバーに残すこともできます。(大抵は、サーバーの保存容量に余裕があれば残るように設定します)

一方、 「IMAP」の場合は、サーバーが受け取るメールはサーバーに保管され、メールソフトを開くことによって、メールサーバーにリンク(アクセス)し読み取ることができます。(いわゆる「同期化・共有化」)

しかし、どちらが使い勝手が良いかは、日頃の使い方と、トラブルやパソコンの買い換え時の対応のし易いさなどを総合的に考え判断する必要があります。

その為には、それぞれの特徴を理解しておく必要があります。

?T.POPとIMAPとは?違いは?

1.POP、IMAPとは?

サーバ(Yahoo!など)に保存されているメールデーターを「サーバーで保存する」か「端末で保存する」かを指定するメールソフト(Outlook)の「指示書」のことです。

1)「POP」とは?

「POP」は、サーバに保存されたメール(データー)をPCにダウンロード(取り込む)するための受信プロトコル(指示書)です。

Yahoo!メールなどのサ−バーが受信したメールを、Outlookなどのメールソフトがパソコンにダウンロードしてメール管理をします。

一旦、端末がメールを取り込めば、ネットワークに接続していなくてもメールの閲覧管理が可能となります。

2)「IMAP」とは?

「IMAP」 は、サーバに保存されたメールを見に行くための受信プロトコル(指示書)です。

メールそのものをサーバー上に残したまま、メールソフト(パソコン)からサーバーにアクセスしします。

従って、ネットワークに接続すれば、どの端末からも同じ状態でサーバーのメールボックスが閲覧できます。

? 2.POPとIMAPの違い ? 「POP」と「IMAP」の設定は、メールソフトで行います。(設定方法は、後述)

1)POPの場合

?@端末にダウンロードすると、基本的には、そのメールはサーバーに残らないため、他の端末からは、そのメールを見ることができなくなります。

但し、メールソフトで「サーバーに残す」を設定すれば、メールはサーバーに残すことができるので、他の端末からそのメールを閲覧することができます。

大抵の場合、サーバーの容量が10ギガあれば、「サーバーに残す」を設定せていると思います。

従って、複数の端末でサ−バーのメールを受信したい場合は、「メールのコピーをサーバーに残す」の設定にしておけばどの端末からも同じメールがみることが可能となります。

但し、個々の端末では、管理方法が区々になるため、端末間ではメールの管理内容はバラバラになってしまいます。

?Aメールソフト(端末)から送信したメールデーターは、端末には保存(保管)されますが、サーバーには保存(保管)されません。

従って、端末が壊れたり、端末を変更する場合は、見られなくなるリスクがあります。このため、バックアップや移管などが必要になります。

?B「POP」の場合、端末によって、メールデーターの管理方法やアドレス帳内容、送信記録などが異なるため、違う端末のOutlookでそのデーターを利用したい場合は、データー移行をする必要があります。

但し、「メールのコピーをサーバーに残す」設定をしている場合は、違う端末のOutlookや新バージョンのOutlookにおいても受信メールは取り込めるので、受信メールについては移行する必要がないかも知れません。

2)IMAPの場合

?@「IMAP」の場合は、受信も送信も全てサーバーが行う形となり、メールデーターは、全てサーバに格納され、端末にはダウンロードされません。

従って、Outlookなどのメールソフトを開くとサーバにリンクされ、サーバーのメールボックスを直接的に確認・管理することができるようになります。

この為、端末で既読にすれば、サーバーでも既読になり、メール管理やフォルダー管理も同期化・共有化されます。

従って、パソコンが変わっても、或いは、Outlookのバージョンアップに際しても、各端末はサーバーに同期化されるのでデータ移行は、基本的に不必要になります。

?A送信についても、Outlookで送信処理したものは、実際はサーバーが送信することになり送信記録は全てサーバーに保存されます。

但し、端末のOutlookには、「sent」フォルダーと表示されていて、サーバーの送信フォルダーにリンクしています。

このため、Outlookの「送信トレイ」は、実際には、サーバーが送信しているので、いつも空っぽとなっています。

以上から、送信記録についても、パソコンが変わったり、Outlookのバージョンアップがあってもデータ移行は、基本的に不必要になります。

3.POP3、IMAPのメリット・デメリット

各方式の特徴とメリット・デメリットは下記のとおりです。

1)「POP」のメリット・デメリットの整理

メリット

?@メールデーターがパソコンに保存されているので、インターネットに繋がっていなくても、過去のメールを見返すことができたり、メールの削除や移動等の処理を素早く行える。

?Aメールデーターが端末にダウンロードされれば、サーバーから基本的には消去されるのでサーバーの容量は少なくて済む。但し、「メールをサーバーへ残す」設定をすればその分容量を圧迫します。

?B複数のメールアカウントや複数メールサーバーを利用していても、同じメールソフトのメールボックス内で受信管理できます。

その分、データー移行の必要が生じた場合、複雑になりますが。

デメリット

?@端末上にメールデータが保存されるため、複数台の端末で使った場合、開封状況やフォルダ移動等はバラバラになります。管理が大変になりかねません。

?A端末でのデーター保存となるので、端末の容量に影響する可能性があります。

?Bメールを保存していた端末が故障しデーター移行ができない場合は、過去に受信したメール等が閲覧できなくなる恐れがあります。

2)「IMAP」のメリット・デメリットの整理

メリット

?@サーバ上でメールを管理するため、メールの開封状態やフォルダ分け等は、サーバー上で行われます。

このため、どの端末から閲覧しても同じ状態で見えるので、複数の端末でメールを受信・確認したい場合に適しています。

?A端末とサーバーが同一内容のため、パソコンが変わっても、或いは、Outlookのバージョンアップに際しても、各端末はサーバーに同期化されるのでデータ移行は、基本的に不必要になります。

デメリット

?@データーが全て、サーバー側に保存されるので、サーバーのメールボックスの容量制限に注意が必要となります。(相当の大量のメール送受信が行われ、削除等の通常メンテを一切行わないなら別ですが、一般的にはパンクになることは希と思います。)

なお、容量制限を上回ってしまった場合は、不要なメールを削除しないと新規メールの受信ができず、また、その間に送信されたメールは、送信元にエラーで返ります。

この場合、不要なメールを削除した後に、送信元にメールを再送してもらう必要があります。

また、1つの端末からメールを削除した場合(サーバーのメールを削除したことになるため)、削除されたメールは他の端末からも閲覧できなくなります。

但し、この場合、 サーバーの「ゴミ箱」には、全て残っているので、サーバーにおいて「受信フォルダー」に「移動」させることができます。

4.POP、IMAPの選び方

1)「POP」がおすすめな方

?@POPは、メールを端末にダウンロードしてメール管理が行えるため、1台の端末でメールを管理する場合には便利です。

なお、POPでも「サーバーにメールのコピーを残す」を設定すれば、サーバーにメールを残せるので、複数台のパソコンでも確認することができますが、メール処理は、各端末でバラバラになり、管理が複雑になります。

従って、複数の端末でメールを管理する方には不向きかと思われます。

これらから、いつもメールを確認する端末が1つに決まっている場合は、「POP」の方がメリットが大きいかと思います。

?Aサーバーの容量が小さい場合は、サーバーの負担が軽減できるPOPが有効かも知れません。但し、大抵の場合は、今日、サーバーの容量は気にする必要がないように思われますが?

?BGmail等の「ウェブメールソフト」を多用されている場合は、POP設定でも、Gmailの受信メールは、Gmail側のサーバにも保存されています。

従って、パソコン・スマホ等の容量にも影響がなく、複数の端末で確認が可能なので、POP設定もありかなと思われます。

但し、データー移行は、いずれ必要になります。

2)「IMAP」がおすすめな方

「IMAP」は、メールをサーバー上で管理するので、

?@携帯電話、ノート PC、タブレットなどの複数端末からメール確認する場合

?A複数のメールアカウントを使う場合

?B端末の容量が少ない場合

?C端末のトラブルや乗換えなどの際にデーター移行やバックアップが面倒と感じられる場合

等に向いていると言えます。

?U.POP、IMAPの設定変更方法

どちらの方式で受信するかによって、メールソフトでの設定方法が若干異なります。

なお、ここでは、現在どちら(POPかImap)かを設定されており、それを変更するための手順をご紹介します。

「初期設定」の場合も、ほぼ同様の手順となりますので、ご参考にしていただければと思います。

1.POP及びImapの設定画面における入力情報

1)POP設定のための入力情報

POPサーバー設定のための入力情報( Yahoo!メールの場合 )は、次の通りとなります。

なお、Yahoo!以外のサーバーの場合は、サーバー提供者の情報をご覧下さい。

入力欄 入力情報
名前 自分の氏名やイニシャルなど(ヤフー一郎)
電子メールアドレス 例)yahooichiro@yahoo.co.jp
アカウントの種類(A) POP3
受信メールサーバー(POP3、Imapまたはhttp)サーバー pop.mail.yahoo.co.jp
送信メールサーバー(SMTP)(O) smtp.mail.yahoo.co.jp
アカウント名(U) ○○○○@yahoo.co.jpの「○○○○」部分がアカウントとなります。
パスワード Yahoo! JAPAN IDのパスワード
セキュリティの種類 SSL
ポート番号 995

2)IMAP設定のためのの入力情報

IMAPサーバー設定のための入力情報( Yahoo!メールの場合 )は、次の通りとなります。

入力欄 入力情報
名前 自分の氏名やイニシャルなど(ヤフー一郎)
電子メールアドレス 例)yahooichiro@yahoo.co.jp
アカウントの種類(A) IMAP(プルダウンで選択)
受信メールサーバー(I) imap.mail.yahoo.co.jp
送信メールサーバー(SMTP)(O) smtp.mail.yahoo.co.jp
アカウント名(U) ○○○○@yahoo.co.jpの「○○○○」部分がアカウントとなります。
パスワード Yahoo! JAPAN IDのパスワード
セキュリティの種類 SSL
ポート番号 993

2.「Outlook2013」での設定変更手順

Outlook2013で設定変更する方法は、主に、[アカウントの設定]から行う方法と、「アカウントの追加」から行う方法があります。(Outlook2016もほぼ同じ手順となります。)

[アカウントの設定]から行う変更方法は、現在利用中のメールアカウントの部分的設定変更には向いていますが、 受信認証方式(POPやIMAP)を変更することはできません。

従って、 POP、 IMAPを変更する場合は、「アカウントの追加」で設定変更を行うことになります。

ヤフーは、メールをOutlook(端末)にダウンロードすることなく、サーバと一体化管理ができる「IMAP」方式を推奨しています。

変更手順は、以下の通りです。

1)Outlook 2013を起動します。

2)画面上部左隅の[ファイル]をクリックします。

3)表示された画面で[情報]→[アカウントの追加]を選択します。

4)下方にある「自分で電子メールやその他のサービスを使うための設定をする(手動設定)」にチェックを入れて、[次へ]をクリックします。

5)一番下の「POPまたはIMAP」にチェックを入れて、[次へ]をクリックします。

6)「アカウントの追加」 画面に、下記の「入力情報」を参考にして各項目を入力します。 入力が終われば、右下にある[詳細設定]をクリックします。

◎IMAPサーバー設定のための入力情報( Yahoo!メールの場合

入力欄 入力情報
名前 自分の氏名やイニシャルなど(ヤフー一郎)
電子メールアドレス 例)yahooichiro@yahoo.co.jp
アカウントの種類(A) IMAP(プルダウンで選択)
受信メールサーバー(I) imap.mail.yahoo.co.jp
送信メールサーバー(SMTP)(O) smtp.mail.yahoo.co.jp
アカウント名(U) ○○○○@yahoo.co.jpの「○○○○」部分がアカウントとなります。
パスワード Yahoo! JAPAN IDのパスワード
セキュリティの種類 SSL
ポート番号 993

上の入力情報をもとに、下記の各項目を入力していきます。

なお、Popサーバー設定のための入力情報( Yahoo!メールの場合 )は、下記の情報を入力します。

POPサーバー設定のための入力情報( Yahoo!メールの場合

入力欄 入力情報
名前 自分の氏名やイニシャルなど(ヤフー一郎)
電子メールアドレス 例)yahooichiro@yahoo.co.jp
アカウントの種類(A) POP3
受信メールサーバー(POP3、Imapまたはhttp)サーバー pop.mail.yahoo.co.jp
送信メールサーバー(SMTP)(O) smtp.mail.yahoo.co.jp
アカウント名(U) ○○○○@yahoo.co.jpの「○○○○」部分がアカウントとなります。
パスワード Yahoo! JAPAN IDのパスワード
セキュリティの種類 SSL
ポート番号 995

7)「インターネット電子メール設定」画面で、通信方法の細部設定を行います。

まず、「全般」タブで電子メールのアカウントに間違いないことを確認し、「送信サーバー」タブをクリックします。

「送信サーバー」タブでは、下の画像のように、 「送信サーバー(SMTP)は認証が必要」にクリックでチェックを入れ、その下の「受信メールサーバーと同じ設定を使用する( U)」に●のチェックを入れます

8)次に、同「インターネット電子メール設定」画面の上部にある[詳細設定]タブをクリックし、以下の情報を入力します。

入力が完了すれば、下の「OK」をクリックする。

「IMAP」/「SMTP」の場合の入力情報

・受信サーバー(IMAP):993 ・送信サーバー(SMTP):465 ・使用する暗号化接続の種類:SSL

注:この画像は、Outlook2019によるものですが、基本的には同じです。

なお、 「POP」/「SMTP」の場合の入力情報は、以下のようになります。

ここで、下にある「サーバーにメッセージのコピーを置く」にチェックを入れると、Outlook(端末)で受信メッセージを削除しても、サーバーのメッセージは削除されずに残すことができます。

通常は、チェックを入れておくと、サーバーに残るので安心です。

9)下の「アカウントの変更」画面に戻り、入力内容が表示されます。

ここで「次へ」をクリックする。

なお、 「POP」/「SMTP」の場合は、以下のようになります。

10)「テストアカウント設定」画面が出て、 今までの入力で通信が可能になったかどうかの通信テストが行われて結果が出ます。

「受信メールサーバーへのログオン」及び「テスト電子メールメッセージの送信」のいずれも「完了」となれば「閉じる」をクリックする。

11)「アカウントの変更」画面がでて「すべて完了しました」がでれば、下の「完了」ボタンをクリックして設定終了

以上で、「アカウント追加」による POPをIMAPに変更しSSL化する設定変更が完了です。

もし万一「サーバーに接続できません」と表示されても、一旦終了しパソコンを再起動させればOutlookは使用可能になっているはずです。

ーーーーーーー  完 ーーーーーーー

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2022年09月01日

Outlook2019|POPとImapの違い、利便性比較、設定変更方法

Outlookの受信方式には、「POP」と「IMAP」の2方式がありますが、どう違うのか、どちらがあなたに合うのかの判断方法をご存知ですか?

両者の大きな違いは、受信メール(データー)の保存場所の違いにあります。

「POP」の場合は、メールソフト(Outlook)を開くことによって、サーバー(Yahoo!など)が受信したメールをパソコン等の端末にダウンロードし保管します

この時、当該メールは、サーバーには残らないのが基本的ですが、メールソフトの設定によりサーバーに残すこともできます。(大抵は、サーバーの保存容量に余裕があれば残るように設定します)

一方、 「IMAP」の場合は、サーバーが受け取るメールはサーバーに保管され、メールソフトを開くことによって、メールサーバーにリンク(アクセス)し読み取ることができます。(いわゆる「同期化・共有化」)

しかし、どちらが使い勝手が良いかは、日頃の使い方と、トラブルやパソコンの買い換え時の対応のし易いさなどを総合的に考え判断する必要があります。

その為には、それぞれの特徴を理解しておく必要があります。

?T.POPとIMAPとは?違いは?

1.POP、IMAPとは?

サーバ(Yahoo!など)に保存されているメールデーターを「サーバーで保存する」か「端末で保存する」かを指定するメールソフト(Outlook)の「指示書」のことです。

1)「POP」とは?

「POP」は、サーバに保存されたメール(データー)をPCにダウンロード(取り込む)するための受信プロトコル(指示書)です。

Yahoo!メールなどのサ−バーが受信したメールを、Outlookなどのメールソフトがパソコンにダウンロードしてメール管理をします。

一旦、端末がメールを取り込めば、ネットワークに接続していなくてもメールの閲覧管理が可能となります。

2)「IMAP」とは?

「IMAP」 は、サーバに保存されたメールを見に行くための受信プロトコル(指示書)です。

メールそのものをサーバー上に残したまま、メールソフト(パソコン)からサーバーにアクセスしします。

従って、ネットワークに接続すれば、どの端末からも同じ状態でサーバーのメールボックスが閲覧できます。

2.POPとIMAPの違い

「POP」と「IMAP」の設定は、メールソフトで行います。(設定方法は、後述)

1)POPの場合

?@端末にダウンロードすると、基本的には、そのメールはサーバーに残らないため、他の端末からは、そのメールを見ることができなくなります。

但し、メールソフトで「サーバーに残す」を設定すれば、メールはサーバーに残すことができるので、他の端末からそのメールを閲覧することができます。

下にある「サーバーにメッセージのコピーを置く」にチェックを入れると、Outlook(端末)で受信メッセージを削除しても、サーバーのメッセージは削除されずに残すことができます。

大抵の場合、サーバーの容量が10ギガあれば、「サーバーに残す」を設定せていると思います。

従って、複数の端末でサ−バーのメールを受信したい場合は、「メールのコピーをサーバーに残す」の設定にしておけばどの端末からも同じメールがみることが可能となります。

但し、個々の端末では、管理方法が区々になるため、端末間ではメールの管理内容はバラバラになってしまいます。

?Aメールソフト(端末)から送信したメールデーターは、端末には保存(保管)されますが、サーバーには保存(保管)されません。

従って、端末が壊れたり、端末を変更する場合は、見られなくなるリスクがあります。このため、バックアップや移管などが必要になります。

?B「POP」の場合、端末によって、メールデーターの管理方法やアドレス帳内容、送信記録などが異なるため、違う端末のOutlookでそのデーターを利用したい場合は、データー移行をする必要があります。

但し、「メールのコピーをサーバーに残す」設定をしている場合は、違う端末のOutlookや新バージョンのOutlookにおいても受信メールは取り込めるので、受信メールについては移行する必要がないかも知れません。

2)IMAPの場合

?@「IMAP」の場合は、受信も送信も全てサーバーが行う形となり、メールデーターは、全てサーバに格納され、端末にはダウンロードされません。

従って、Outlookなどのメールソフトを開くとサーバにリンクされ、サーバーのメールボックスを直接的に確認・管理することができるようになります。

この為、端末で既読にすれば、サーバーでも既読になり、メール管理やフォルダー管理も同期化・共有化されます。

従って、パソコンが変わっても、或いは、Outlookのバージョンアップに際しても、各端末はサーバーに同期化されるのでデータ移行は、基本的に不必要になります。

?A送信についても、Outlookで送信処理したものは、実際はサーバーが送信することになり送信記録は全てサーバーに保存されます。

但し、端末のOutlookには、「sent」フォルダーと表示されていて、サーバーの送信フォルダーにリンクしています。

このため、Outlookの「送信トレイ」は、実際には、サーバーが送信しているので、いつも空っぽとなっています。

以上から、送信記録についても、パソコンが変わったり、Outlookのバージョンアップがあってもデータ移行は、基本的に不必要になります。

3.POP3、IMAPのメリット・デメリット

各方式の特徴とメリット・デメリットは下記のとおりです。

1)「POP」のメリット・デメリットの整理

メリット

?@メールデーターがパソコンに保存されているので、インターネットに繋がっていなくても、過去のメールを見返すことができたり、メールの削除や移動等の処理を素早く行える。

?Aメールデーターが端末にダウンロードされれば、サーバーから基本的には消去されるのでサーバーの容量は少なくて済む。但し、「メールをサーバーへ残す」設定をすればその分容量を圧迫します。

?B複数のメールアカウントや複数メールサーバーを利用していても、同じメールソフトのメールボックス内で受信管理できます。

その分、データー移行の必要が生じた場合、複雑になりますが。

デメリット

?@端末上にメールデータが保存されるため、複数台の端末で使った場合、開封状況やフォルダ移動等はバラバラになります。管理が大変になりかねません。

?A端末でのデーター保存となるので、端末の容量に影響する可能性があります。

?Bメールを保存していた端末が故障しデーター移行ができない場合は、過去に受信したメール等が閲覧できなくなる恐れがあります。

2)「IMAP」のメリット・デメリットの整理

メリット

?@サーバ上でメールを管理するため、メールの開封状態やフォルダ分け等は、サーバー上で行われます。

このため、どの端末から閲覧しても同じ状態で見えるので、複数の端末でメールを受信・確認したい場合に適しています。

?A端末とサーバーが同一内容のため、パソコンが変わっても、或いは、Outlookのバージョンアップに際しても、各端末はサーバーに同期化されるのでデータ移行は、基本的に不必要になります。

デメリット

?@データーが全て、サーバー側に保存されるので、サーバーのメールボックスの容量制限に注意が必要となります。(相当の大量のメール送受信が行われ、削除等の通常メンテを一切行わないなら別ですが、一般的にはパンクになることは希と思います。)

なお、容量制限を上回ってしまった場合は、不要なメールを削除しないと新規メールの受信ができず、また、その間に送信されたメールは、送信元にエラーで返ります。

この場合、不要なメールを削除した後に、送信元にメールを再送してもらう必要があります。

また、1つの端末からメールを削除した場合(サーバーのメールを削除したことになるため)、削除されたメールは他の端末からも閲覧できなくなります。

但し、この場合、 サーバーの「ゴミ箱」には、全て残っているので、サーバーにおいて「受信フォルダー」に「移動」させることができます。

4.POP、IMAPの選び方

1)「POP」がおすすめな方

?@POPは、メールを端末にダウンロードしてメール管理が行えるため、1台の端末でメールを管理する場合には便利です。

なお、POPでも「サーバーにメールのコピーを残す」を設定すれば、サーバーにメールを残せるので、複数台のパソコンでも確認することができますが、メール処理は、各端末でバラバラになり、管理が複雑になります。

従って、複数の端末でメールを管理する方には不向きかと思われます。

これらから、いつもメールを確認する端末が1つに決まっている場合は、「POP」の方がメリットが大きいかと思います。

?Aサーバーの容量が小さい場合は、サーバーの負担が軽減できるPOPが有効かも知れません。但し、大抵の場合は、今日、サーバーの容量は気にする必要がないように思われますが?

?BGmail等の「ウェブメールソフト」を多用されている場合は、POP設定でも、Gmailの受信メールは、Gmail側のサーバにも保存されています。

従って、パソコン・スマホ等の容量にも影響がなく、複数の端末で確認が可能なので、POP設定もありかなと思われます。

但し、データー移行は、いずれ必要になります。

2)「IMAP」がおすすめな方

「IMAP」は、メールをサーバー上で管理するので、

?@携帯電話、ノート PC、タブレットなどの複数端末からメール確認する場合

?A複数のメールアカウントを使う場合

?B端末の容量が少ない場合

?C端末のトラブルや乗換えなどの際にデーター移行やバックアップが面倒と感じられる場合

等に向いていると言えます。

?U.POP、IMAPの設定変更方法

どちらの方式で受信するかによって、メールソフトでの設定方法が若干異なります。

なお、ここでは、現在どちら(POPかImap)かを設定されており、それを変更するための手順をご紹介します。

「初期設定」の場合も、ほぼ同様の手順となりますので、ご参考にしていただければと思います。

1.POP及びImapの設定画面における入力情報

1)POP設定のための入力情報

POPサーバー設定のための入力情報( Yahoo!メールの場合 )は、次の通りとなります。

なお、Yahoo!以外のサーバーの場合は、サーバー提供者の情報をご覧下さい。

入力欄 入力情報
名前 自分の氏名やイニシャルなど(ヤフー一郎)
電子メールアドレス 例)yahooichiro@yahoo.co.jp
アカウントの種類(A) POP3
受信メールサーバー(POP3、Imapまたはhttp)サーバー pop.mail.yahoo.co.jp
送信メールサーバー(SMTP)(O) smtp.mail.yahoo.co.jp
アカウント名(U) ○○○○@yahoo.co.jpの「○○○○」部分がアカウントとなります。
パスワード Yahoo! JAPAN IDのパスワード
セキュリティの種類 SSL
ポート番号 995

2)IMAP設定のためのの入力情報

IMAPサーバー設定のための入力情報( Yahoo!メールの場合 )は、次の通りとなります。

入力欄 入力情報
名前 自分の氏名やイニシャルなど(ヤフー一郎)
電子メールアドレス 例)yahooichiro@yahoo.co.jp
アカウントの種類(A) IMAP(プルダウンで選択)
受信メールサーバー(I) imap.mail.yahoo.co.jp
送信メールサーバー(SMTP)(O) smtp.mail.yahoo.co.jp
アカウント名(U) ○○○○@yahoo.co.jpの「○○○○」部分がアカウントとなります。
パスワード Yahoo! JAPAN IDのパスワード
セキュリティの種類 SSL
ポート番号 993

2.Outlook 2019「 POP、Imap」の設定変更手順

Outlookにも様々なバージョンがありますが、今回はOutlook2019での設定変更手順をご紹介します。

Outlook2019では、 POP、IMAPを変更する場合も、変更しない場合も 、「アカウント設定」で行います。

なお、 POP設定からIMAP設定に変更する場合は、「サーバーに残す設定」をしていたり、他の端末でIMAP設定していなければ、受信メールデーターは、サーバーには残っていないので、端末の データーを移行する必要があります。

IMAPからPOPへ変更する場合は、サーバーには、データーが全て残っているため、基本的には、データー移行の必要はありません。

(1)「アカウント設定(A)」から当該電子メールの「変更」によって設定変更する手順

変更手順は、以下の通りです。

1)Outlook 2019を起動する

2)画面上部左隅のメニューバーの[ファイル]をクリックする

Outlook受信トレイの左上にある「ファイル」をクリックする。

3)画面[情報]にある「アカウント情報」画面の[アカウントの設定]タブをクリックする

4)次に、一番下にある「プロファイルの管理(o)」タブをクリックする

5)「メール設定」画面の「電子メールアカウント(E)」をクリックする

6)「アカウント設定」画面にある電子メールアカウント一覧から該当する電子メールアカウントをクリックで選択し、「新規(N)」をクリックする。

7)次の「アカウント追加」画面が出るので、下にある「自分で電子メールやその他のサービスを使うための設定をする(手動設定)(M)」を選択クリックして一番下にある「次へ」をクリックする。

8)次の「アカウントタイプの選択」画面がでるので「POPまたはIMAP(P)」を選択して一番下の「次へ」をクリックする。

9)「アカウントの追加」 画面に、下記の「入力情報」を参考にして各項目を入力します。 入力が終われば、右下にある[詳細設定]をクリックします。

[入力情報]:「受信「IMAP」/送信「SMTP」の場合

入力欄 入力情報
名前 自分の氏名やイニシャルなど(ヤフー一郎)
電子メールアドレス 例)yahooichiro@yahoo.co.jp
アカウントの種類(A) IMAP(プルダウンで選択)
受信メールサーバー(I) imap.mail.yahoo.co.jp
送信メールサーバー(SMTP)(O) smtp.mail.yahoo.co.jp
アカウント名(U) ○○○○@yahoo.co.jpの「○○○○」部分がアカウントとなります。
パスワード Yahoo! JAPAN IDのパスワード

この入力情報をもとに、下記の各項目を入力していきます。

なお、受信「POP」/送信「SMTP」の場合は、下記の情報を入力します。

10)すると、「インターネット電子メール設定」画面が表示され、ここで、通信方法の細部設定を行います。

まず、「全般」タブで電子メールのアカウントに間違いないことを確認し、「送信サーバー」タブをクリックします。

「送信サーバー」タブでは、 「送信サーバー(SMTP)は認証が必要」にクリックでチェックを入れ、その下の「受信メールサーバーと同じ設定を使用する( U)」に●のチェックを入れます

11)次に、同「インターネット電子メール設定」画面の上部にある[詳細設定]タブをクリックし、以下の情報を入力します。入力が完了すれば、下の「OK」をクリックする。

「IMAP」/「SMTP」の場合の入力情報

受信サーバー(IMAP) 993
送信サーバー(SMTP) 465
使用する暗号化接続の種類 SSL

          ?

なお、「POP」/「SMTP」の場合の入力情報は、以下のようになります。

12)「アカウントの変更」画面に戻り、入力内容が表示されます。

ここで「次へ」をクリックする。

なお、 「POP」/「SMTP」の場合は、以下のようになります。

13)すると、「テストアカウント設定」画面が出て、 今までの入力で通信が可能になったかどうかの通信テストが行われて結果が出ます。

「受信メールサーバーへのログオン」及び「テスト電子メールメッセージの送信」のいずれも「完了」となれば「閉じる」をクリックする。

14)「アカウントの変更」画面がでて「すべて完了しました」がでれば、下の「完了」ボタンをクリックして設定終了。

以上で、 POPをIMAPに変更しSSL化する設定変更が完了です。

もし万一「サーバーに接続できません」と表示されても、一旦終了しパソコンを再起動させればOutlookは使用可能になっているはずです。

(2)「アカウント設定(A)」から当該電子メールの「修復」によって設定変更する手順

変更手順は、以下の通りです。

(1)Outlook 2019を起動する

(2)画面上部左隅のメニューバーの[ファイル]をクリックする Outlook受信トレイの左上にある「ファイル」をクリックする。

(3)画面[情報]にある「アカウント情報」画面の[アカウントの設定]タブをクリックする

(4)「アカウント設定(A)」をクリックする。

(5)「メール設定」画面の「電子メールアカウント(E)」をクリックする

(6)「アカウント設定」画面にある、「修復(R)」タブをクリックする。

(7)修復のための「Outlook」画面がでます。詳細オプションで「自分で自分のアカウントを手動で修復」をクリックする。

(8)情報を入力して変更する。 「IMAP/SMTP」と「POP/「SMTP」との入力情報

「受信「POP」/送信「SMTP」の場合 「受信「IMAP」/送信「SMTP」の場合
受信サーバー(POP3):995 受信サーバー(IMAP):993
送信サーバー(SMTP):465 送信サーバー(SMTP):465
使用する暗号化接続の種類:SSL 使用する暗号化接続の種類:SSL
サーバーにメッセージのコピーを置くにチェックを入れる。残したくない場合はチェックを外してください。但し、ヤフーメールボックスには表記されなくなります! なし

(9)情報を入力して変更する。 情報を入力して変更する。

(10)「次へ」をクリックして、「アカウントは正常に修復されました」となれば完了です。

?V.データー移行のやり方

Outlookのデーター移行のやりかたと注意点 」をご覧願います。

?W.最後に

Outlookの受信方式には、「POP」と「IMAP」の2方式がありますが、両者の大きな違いは、受信メール(データー)の保存場所の違いにあります。

「POP」は、Outlookを開くことによって、Yahoo!サーバーが受信したメールを端末にダウンロードし保管します。

この時、当該メールは、サーバーから削除されるのが基本ですが、設定によりサーバーに残すこともできるので、大抵は、サーバー容量に余裕があれば残る設定をします。

一方、 「IMAP」は、メールの送受信はサーバーが行う事になり、メールデーターはサーバーに保管されます。

メールソフトは、サーバーにリンクされデーターを読み取るため、常に、サーバーと同期化されています。

Yahoo!が推奨するように、移行等の煩わしさが不要な 「IMAP」が、一般的には、使い勝手が良いと考えられます。

ご参考になりましたでしょうか?最後までお読みいただきありがとうございました。

ーーーーーーーーー 完 ーーーーーーーーーーー
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