司法書士とは?
司法書士は、裁判所や法務局などに提出する書類の作成や申請を業務として行うために必要な国家資格です。
- 不動産の登記申請業務
- 商業登記業務
- 成年後見業務
- 供託手続き代理業務
その他にも法務大臣の認定を受ければ、簡易裁判所で訴訟額が140万円未満の民事事件の代理人として調停や和解手続き等ができるようになります。
司法書士の平均年収
厚生労働省jobtag のデータによると、司法書士の平均年収は971.4万円です。
日本人労働者の平均年収は443万円なので、平均よりもかなり高年収と言えます。
司法書士の勤務形態は、司法書士事務所等に雇用される場合と個人事業主として独立開業する場合があります。
雇用される場合は、それほど高年収は期待できませんが資格を取得できれば一定の需要があるため50代以降でも就職先を見つけることは可能です。
独立開業する場合は、自分の営業力次第で年収を高められ定年もありません。
また営業が苦手な方でも、名簿に登録すれば裁判所から成年後見業務の受注が見込めます。
司法書士試験について
司法書士資格を取得する一般的な方法は、司法書士試験に合格することです。
司法書士試験には、筆記試験と口述試験がありは1年に1度だけ実施されます。
筆記試験には医師国家試験や司法試験のような受験資格がないため、誰でも受験できます。
司法書士筆記試験の受験科目は以下のとおりです。
- 憲法
- 民法
- 刑法
- 商法
- 会社法
- 民事訴訟法
- 民事執行法
- 民事保全法
- 司法書士法
- 供託法
- 不動産登記法
- 商業登記法
筆記試験に合格すれば口述試験を受験でき、口述試験に合格することで司法書士資格を取得できます。
口述試験は面接形式で行われ、合格者を絞るための試験ではなく質問に的確に回答すればほぼ全ての人が合格できます。
もし口述試験に不合格になった場合は来年の口述試験を受けなければいけませんが、筆記試験は申請すれば免除可能です。
司法書士試験の難易度
司法書士と弁護士(司法試験)はどっちが難しい?
司法書士試験と司法試験は、どちらも日本で難しい試験の上位ベスト5位以内にランキングされることもある超難関試験です。
司法書士試験の合格率は毎年4%程であるのに対して、司法試験の合格率は40〜45%もあります。
合格率だけを見れば司法書士試験の方が難しく感じられますが司法試験には受験資格があり司法試験予備試験合格者か法科大学院修了者しか受験できず、さらに受験回数にも3回までという制限があります。
一方司法書士試験には受験資格がなく、ほとんど勉強していない方も受験者数に含まれるため合格率が低下する要因となっています。
どちらが難しいかは人によって意見が分かれますが、司法試験に3回不合格となったために受験資格の無い司法書士試験や行政書士試験に切り替えて合格される方も多数います。
独学で合格できる?
司法書士試験に法律初学者の方が独学で合格するのは、不可能ではありませんが難しいでしょう。
なぜなら司法書士試験には、記述式の問題が出題されるからです。
記述式の問題は実際の登記申請業務と同じように、出題された問題を的確に分析判断して正確に登記申請書を作成しなければいけません。
択一式の問題は知識を暗記するだけで得点できますが、記述式は知識の暗記だけでは対応できないため独学での試験合格は難しいでしょう。
合格するまでにどれくらいかかる?
司法書士試験に合格するために必要な勉強時間は、一般的に3000時間以上と言われています。
ただし何十年かかっても合格できずに諦めてしまう方や、反対に2000時間程の勉強で合格する方もいます。
また資格スクールを利用しないで独学で勉強する場合は試験合格に不要な知識の深堀をしてしまい、より多くの勉強時間が必要になる場合が多いです。
司法書士試験に合格するためには?
司法書士試験に合格するために一番有効な方法は、可能であれば仕事をしないで資格スクールを利用し勉強に専念することです。
試験範囲が物凄く広大な上に、1年に1度だけしか実施されない試験で上位数%以内に入るには相当の覚悟と努力が必要となります。
さらに勉強を何年も継続したからといって確実に合格に近づけるわけでもなく、仕事を辞めて10年近く勉強を続けても試験に合格できない方もいます。
働きながら独学で司法書士試験に合格される方もいますが、一部の天才を除いた一般の方が本気で司法書士試験に合格したいのならば長期間試験を分析しノウハウを蓄積している資格スクールの利用がオススメです。
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伊藤塾は法律系に特化した資格スクールです。
司法書士試験の合格者数は毎年600〜700名で推移していますが、伊藤塾を利用して合格された方は多数います。
実際に、ホームページで年度毎に伊藤塾を利用した多くの合格者の体験談などが掲載されています。
試験勉強をされている方は、司法書士試験合格者の体験談を読むだけでも試験対策のコツや刺激を得られるかもしれません。
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