キャリア3社の料金プランには様々な種類や割引があり、
単純に比較はできませんが、国内かけ放題の通話基本料金
を比較すると下記のように3社とも同一料金となっています。
- かけ放題標準:2,700円
- かけ放題ライト:1,700円(1通話5分以内)
一方、MVNOが提供する格安SIMの通話料(従量課金レート)は
各社とも20円/30秒で横並びとなっています。
固定電話と比較して格安SIMの20円/30秒という課金レートは
かなり割高ですが、この問題を回避して極力通話料を安く抑える
方法として、 格安SIMではIP電話アプリの併用が一般的 です。
また、IP電話ではなく独自の音声通話回線を使用して割安で通話
できるサービス(楽天でんわ等)もあります。
これらの通話アプリを併用することで格安SIMでの通話料を少なくとも
通常課金レートの半額(10円/30秒)程度に抑えることが可能です。
使用方法にもよりますが、通話相手が家族や親しい友人にほぼ限定
される場合は、
IP電話アプリの無料通話機能(同一アプリ間通話)を多用することで
通話料を更に大幅削減することが可能です。
IP電話アプリの主な特長
- データ通信サービスで受発信し、インターネットを介して相手方に接続することで音声通話サービスよりも通話料を安く抑えられます。
- 同一のIP電話アプリ間の通話料は基本的に無料となる。
- 受信側がIP電話ならばアプリが異なっても通話料が無料となるものがある。
- IP電話以外の一般固定電話やガラケーにも有料で通話できるものがある。
- 050-で始まるIP電話番号を取得したり、MNP対応もできる。
格安SIMではIP電話アプリなどの通話アプリを上手く併用することで
基本料金が安いメリットを活かしつつ、通話料が割高というデメリット
を極力抑えてスマホ料金の総額を安くするのです。
☆IP電話と音声通話の接続イメージ(固定電話への発信時)
キャリアを使用している場合でも通話アプリ併用はできますが、
契約者の多くは「かけ放題プラン」や「通話料定額プラン」を選択
されている方が多く、通話アプリの併用は少ないと思います。
このようなプランでは使っても使わなくても定額を支払っているので、
元を取るには使用頻度を高めないと損をするからです。
通話料はどちらがお得?
格安SIMを使用した場合の従量課金レートとキャリア契約での
かけ放題通話基本料から試算して月間の総通話時間が下記より
短い場合は、格安SIMに変えた方が通話料金がお得になります。
☆通常の格安SIM従量課金レートの場合
・かけ放題標準: 67.5分(=¥2,700÷¥20÷2)
・かけ放題ライト: 42.5分(=¥1,700÷¥20÷2)
☆IP電話アプリ併用で従量課金レートを平均で半額とした場合
・かけ放題標準: 135分(=¥2,700÷¥10÷2)
・かけ放題ライト: 85分(=¥1,700÷¥10÷2)
現状の使用実績で月間の総通話時間が上記よりも短い場合は、
キャリアを使用したままでもプランを従量課金に変更することで
通話料を減らせる可能性があります。
またこのような場合には、格安SIMへ変更した際の金額面の
導入メリットが大きく期待でき、通話アプリを併用すると
費用削減効果をより高めることができます。
なお、MVNOによって電話かけ放題プランや定額プランを提供する
業者もあります。
通話時間が長い方は格安SIMでこうしたプランを利用することで
キャリアとの契約時よりも通信費を簡単に節約することが可能です。
※docomo: ネット接続料はデータ通信料に含む。通話はかけ放題ライト
※mineo : ドコモコース、通話料は定額60の料金
※DTI : 通話料はかけ放題料金
※NifMo : 通話料はかけ放題料金
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