やがてくるハウスサウンドの波、ダンスウェーブ。
それを先取りしすぎていた楽曲のひとつが、こちら「愛されてもいないーハーレムの天使達-」です。
崎谷健次郎さんは、1987年の春すでに、音のスケッチを完成させていたのです。
「愛されてもいないーハーレムの天使達-」は、1984年頃からのニューヨークの沸騰するような音楽の躍動感が、みなぎっています。ギターのカッティングと、コーラスワークには、透明感と凄みが感じられます。
当時、音楽というか楽器の音色は、日増しに進化していった時代のように感じています。同時に、その時にしか出せない音と言うものが確実に存在していることを、多くの人が気付き始めていたんだろうと思います。
そういう意味では、
・1987年「愛されてもいないーハーレムの天使達-」
・1988年「THIS TIME」
・1989年「I Wanna Dance」
という流れは、美しいくらいにジャーナリズムあふれる音の伝導かなと考えることもできます。
いま振り返ると、よくここまで丁寧に演奏していたなあと、しみじみ感動してしまうほど。ライブやコンサートの粗削りな疾走感よりも、図録的に採譜されたみたいな録音は少なくありません。丁寧かつ情熱的なサウンドというのは、稀有な存在です。
できることならば、1987年の音だけでなく、日増しに凄みと完成度を増していった先の、1989年のライブ音源を聴きたいと思っています。ええ、パルテノン多摩から始まった、本格的なハウスサウンドの、白熱したライブそのものを。
いつも記憶ばかりですが、あらため聴く良さって、あると思うので。
いつか、そんな日が来るといいなと思いながら、今日は「今日の気分」で楽しませていただきます。
白熱した沸騰感が凝縮されている演奏です。
渾身の一撃、「愛されてもいないーハーレムの天使達-」をどうぞ!
崎谷健次郎「DIFFERENCE」時を超えて勢いを増したサウンド!!
パルテノン多摩で聴いた崎谷健次郎のダンスミュージック
ゆがみながら透明なカッティング「愛されてもいないーハーレムの天使達-」崎谷健次郎
思い浮かぶ味と香りと「僕には君だけ」崎谷健次郎が奏でる潮騒のしらべ
なにか呼び寄せて覚醒させるような静けさ「St.ELMOS FIRE〜幻の光〜」崎谷健次郎
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