ファン
検索
プロフィール
プチワールドさんの画像
プチワールド
パートをしながらブログ書いてる平凡な主婦です。面白いこと、人を笑わせることが好きです。
<< 2024年12月 >>
1
2 3 4 5 6 7
8
9 10 11 12 13 14
22
23 24 25 26 27 28
29
30 31
タグクラウド
最新記事
カテゴリーアーカイブ

2021年12月27日

夜空に瞬く星座のものがたり!乙女座編

春の夜空に輝く乙女座。3200年も前から存在が確認されているという星座でもあります。北斗七星のひしゃくの部分の先にうしかい座「アークトゥルス」があり、そこをさらに先に延ばしたところに明るく青白く光るα星のスピカがあります。ここに乙女座の姿を見ることが出来ます。

では、乙女座にまつわる星座の話、ギリシャ神話にはどのようなお話が秘められているのでしょうか。見ていきましょう。

BEB2CFDB-B899-4167-BA24-BB6A10D781CD.jpeg


乙女座のものがたり


冥界の神プルトーンはペルフォセネを妻にしたいと思っていました。ペルフォセネはオリンポス12神農業の神のデーメーテルとゼウスとの間に生まれた娘です。その話を聞いた母デーメーテルは、娘を冥界などにはやりたくないという思いでいました。どうしたらいいものかと考えた挙句、シチリアにペルフォセネを隠してしまいます。ニンフたちには娘を護るようにと指示し、この結婚を阻止しようとします。

怒りのプルトーン


デーメーテルがペルフォセネを隠してしまったことを知ったプルトーンは怒りました。そして強引なやり方で、ペルフォセネを奪おうとします。何も知らないペルフォセネ。ある日、ニンフと一緒に野でペルフォセネが遊んでいるといきなり大地が真っ二つに割れ、ペルフォセネは地下深くまで落ちてしまいました。プルトーンはこうして強引にペルフォセネを冥界に誘拐してしまったのです。

91B83EDA-F4C3-4AF2-BBE8-63DE07F7FE1E.jpeg


母デーメーテルの嘆き


この事を知った母、デーメーテルは悲しみのあまり嘆き悲しみます。農業の神であるデーメーテルの嘆きは草木を枯らせ、作物は育たず、人々は徐々に飢えで死んでいきます。地上は死の大地に等しくなってしまいました。

その様子を天上界で見ていたゼウスは、この状況をプルトーンに告げます。そのうえで、ペルフォセネをデーメーテルのもとに帰すように説得しました。そのおかげでペルフォセネは地上のデーメーテルのもとに帰ることが出来ました。

97E11B19-3FD8-48B4-99B7-8917FFD8691D.jpeg


プルトーンの計略


プルトーンはペルフォセネが地上に帰る前に、彼女に言葉巧みに冥界のザクロを食べさせました。冥界のザクロを食べた者は二度と地上の人間には戻れないのです。再会をよろこんだ母と娘でしたが、プルトーンの計略のためにずっと地上の暮らしをすることは出来なくなってしまっていたのです。

そのため、1年の3分の2は地上で暮せますが、残りの3分の一を冥界で暮さなくてはならなくなってしまったのです。娘のいない3分の1の月日をデーメーテルが悲しむために作物は育たなくなりました。
冬の寒い時期に作物が育たなくなったのは、農業の神デーメーテルが悲しんでいるためという事です。

この冬の寒い時期には、夜空に乙女座を見ることが出来ません。これもデーメーテルが娘と離れて悲しみに暮れているためなのです。

乙女座はどちらなのか?

実は乙女座の乙女は母のデーメーテルなのか娘のペルフォセネなのかという問題があるようです。これは決着をしてはいないようですが、夜空の乙女座が手に穂を持っている絵が描かれていることから、農業の神であるデーメーテルではないか?と云われています。

娘を冥界に3分の1取られてしまった母デーメーテルの嘆きから乙女座が冬の間、夜空から消えるのですから個人的にも乙女座はデーメーテルではないかと思いますね。

想像力が素晴らしい


夜空を見上げただけでこのような物語を思い描いた人の想像力に感動しますね。小さな星々の点と点を結び、姿を浮かび上がらせrて物語を創造するなんて、私にはできません。夜空を見ても星が散らばってチカチカしているようにしか見えないですからね。

ただ、星を見ていると気が遠くなるほど昔の光が今、地球に届いているのかと考えるとロマンを感じますよね。宇宙に行きたいとは思いませんが、自分たちの知らない世界がこの広大な宇宙に存在しているのだと思うだけでも凄いな〜と感動してしまいます。たまには、夜空を眺めてみるのもいいですね。












2021年12月07日

来年は五黄の寅年。36年に1度しかない特別な年回りです!

五黄の寅年って聞いたことがありますか?来年の寅年はその五黄の寅年に当たります。五黄の寅は?ごうのとら*とも呼び、丙馬と並んで語られることが多いですね。この年に生まれた女の子は気が強くなるとかあまり良いイメージを持たれなかったため、出産が少ない年でもありました。昔は女性の幸せは結婚といわれてた時代ですから、気が強い女の子は嫁の貰い手がないとのことで、この年の出産は嫌う人が多かったのです。

寅年.png


しかし、現代になってみれば、女性の地位も上がってきており、結婚だけが幸せという時代は終わりを告げていますね。女性も自分で稼ぐことが普通の時代ですから、結婚しないと食べていけないという考えは古臭いものになっています。自立した女性であれば、ある程度気が強くなくてはやっていけませんから、逆に、五黄の寅や丙馬に生まれた人のほうが強運の持ち主なので、良いかもしれませんよ。

五黄の寅とは?


五黄の寅は九星気学という占いから来ています。九星は古代中国から伝わったもので、そこに干支の十二支を加えたものです。九星気学とは、9つに分類されていて、自分の生まれた年からその人の運勢や相性、方角の吉凶などを占うといったものになります。暦などに自分の生まれ年がどの星に当たるのかが書いてあったりしますよね。

9つの星は次のような分類がされています。

・一白水星
・二黒土星
・三碧木星
・四緑木製
・五黄土星
・六白金星
・七赤金星
・八白土星
・九紫火星

これに干支の12支を重ねます。干支はみんな知っていますよね。

子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥(ね/うし/とら/う/たつ/み/うま/ひつじ/さる/とり/いぬ/い)

先の九星が来年は五黄土星に当たり、そして寅年ですから【五黄の寅年】という事なんですね。36年に1度しか巡ってこない年になります。ちなみに丙馬は60年に1回です。

五黄土星生まれの人は「パワーがあり、強大な運気の持ち主」といわれています。さらに寅年の人は「正義感が強く信念の人で、どんな困難も克服するほどの強い意志と行動力のある人」と言われています。この二つが組み合わさるのですから、五黄の寅年の人の運勢の強さがわかりますね。




36年前の五黄の寅の年にはどんな出来事があったのか?


前の五黄の寅年は1986年/昭和61年になります。この年にはどんなことがあったのか、振り返ってみましょう。

・ダイアナ妃の来日
・上野動物園で国内初のジャイアントパンダの繁殖に成功。トントンが誕生する。
・NASAのスペースシャトル「チャレンジャー号」失敗で爆発。乗組員全滅。
・チェルノブイリ原発事故
・中曽根内閣第2次/第3次発足
・天皇在位60年式典開催
・大型景気始まる男女雇用均等法施行
・ビートたけしフライデー事件

【昭和61年流行語】

究極/激辛/新人類/レトロ/プッツン/財テク/DCブランド/お嬢様

【昭和61年流行歌】

「CHA‐CHA‐CHA」石井明美
「DESIRE」中森明菜
「仮面舞踏会」少年隊
「男と女のラブゲーム」競作「熱き心に」小林旭

洋画では、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」がヒットしましたね。TVドラマでは「男女7人夏物語」が放映されていました。

バックトゥザフューチャー.jpg


来年はどんな年になるの?


春の胎動が大きく花開くためには、地道な自分磨きを行い、実力を養う年。
つまり、次に来る、華々しい年を迎える前夜といったような年になるでしょう。まだ、我慢の続く年ではあるが、来年1年の努力によって、再来年がどれだけ良い年になるか決まるともいえるでしょう。

もしかしたら、日本の未来を決める大事な年になるかもしれません。良い未来に向かう事を切に祈ります。
個人個人の運勢も同じで、来年どれだけ自分磨きが出来るかで、再来年の運命が変わっていくのかもしれませんね。


電子書籍ならこちらから≫ イーブックジャパン









2021年12月05日

夜空に瞬く星座のものがたり!蟹座編

星にはロマンチックなイメージがありますよね。1年のうちに3大流星群というのがありますが、双子座流星群の時期になりました。双子座流星群は、12月5日ごろから12月20日にかけて夜空を彩る流星です。見頃は14日の深夜で、多い時には100もの流星が空を駆け抜けます。時間的には深夜1時~3時もしくは明け方頃が良いとのことです。

宇宙の写真素材|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK.jpg


そんなロマンのある星ですが、今回は蟹座についてお話していきます。黄道12星座の一つですが、暗い星で構成されているので、目立たない星座でもあります。見つけ方は、蟹座の両隣りにある明るい星で構成されている双子座と獅子座を見つけるとよいでしょう。その間に位置するのが蟹座です。蟹座は春の星座になります。カニの甲羅あたりにボーっと淡く見えるのがプレセペ星団です。この星団を探すことでも蟹座を見つけることが出来ます。

蟹座のものがたり


蟹座の話の主人公は神の一人ヘラクレスになります。ヘラクレスは大神ゼウスとその愛人との間に生まれました。ヘラクレスには愛する妻と子供がおり、とてもし合わせに暮らしていました。その様子を気に食わないと思っていたのが、ゼウスの3番目の妻ヘラです。ヘラはある日、ヘラクレスを錯乱状態に陥れます。錯乱したヘラクレスは愛する妻と子を殺してしまうのです。

正気に戻ったヘラクレスは嘆き悲しみ、その罪滅ぼしをしたいと願います。どうしたら罪滅ぼしができるのかを大神ゼウスに問いかけます。するとゼウスはヘラクレスに12の試練を与えました。
その試練の一つが蟹座にかかわる【ヒドラ退治】でした。

22BBC905-F8C3-47E7-8CD2-9759F66AE641.jpeg


ヒドラ退治

ヒドラとは8つの首を持つ大蛇です。しかも8つの首の一つは不死の能力を持っていました。ヘラクレスはヒドラに立ち向かいますが、首を切り落としても再び再生してしまうヒドラにどうしていいかわからなくなってしまいます。ヘラクレスは甥のイオラオスに協力をしてもらうように頼みました。ヒドラを倒す方法は、ヘラクレスが切り落とした首をイオラオスが松明の炎で焼き尽くすといったものでした。

この方法はうまくいき、ヒドラの首は再生しなくなりました。7つまでの首は何とかなりましたが、不死である8つ目の首を退治できません。そこでヘラクレスはヒドラに大きな岩をぶつけて身動きできないようにしてしまいます。




蟹のカルキノス

大蛇ヒドラには友達のカルキノスという蟹がいました。最初はヒドラが優勢でしたのでカルキノスはその戦いを只傍観していました。しかし、徐々に劣勢になるヒドラ、挙句に岩によって身動きをできなくなった姿を見てヘラクレスに戦いを挑みます。

カルキノスはハサミでヘラクレスの足を切ってしまおうとします。しかし、ヘラクレスのほうが圧倒的に体が大きくあっさりとヘラクレスに踏みつぶされてしまいました。

星座になったカルキノス

Cancer Zodiac Sign Art Print by Nature Magick.jpg



これを見ていたゼウスの妻ヘラは、ヒドラとカルキノスを哀れに思い、二人一緒に空にあげ星にしました。これが蟹座とウミヘビ座のものがたりになります。

元をただせばゼウスの妻ヘラが、ヘラクレスに意地悪をしなければヒドラもカルキノスも殺されることはなかったのですよね。そのヘラが哀れに思ったというのがちょっと笑えます。カルキノスの死もなんというか「えっ!?」って思いますよね。カルキノスってサワガニぐらいの大きさだったのでしょうか?コントのように思えてしまいます。




春の空に蟹座を見てみよう

春になったら夜空を見上げて蟹座を探してみましょう。その時に、ヘラクレスに踏みつぶされたカニではなく、熱い友情でヘラクレスに勇敢に立ち向かった蟹カルキノスというように思ってください。そのそばにはヒドラであるウミヘビ座があることでしょう。









2021年12月04日

夜空に瞬く星座のものがたり!双子座編

十数年前の夏、エアコンのないアパートに住んでいた時、あまりの暑さに涼しいところへ行こう!という事で、栃木県の霧降に深夜出かけたことがあります。頂上付近に車を止め、車外に出てみると冬のように寒い!上着なんて持ってきてなかったのと、真夏なのにこの寒さは何?と思いながら空を見上げると、天の川がはっきりと見えていたんです。人生初の天の川です。

空気が澄んだ冬こそチャンス!世界で出会う「美しい星空」たち.jpg


街中では、電気が夜中でも付いているので星があまり見えません。特に光の淡い星だと全く見えなくなってしまいます。霧降は山なのであたりに光源はなく真っ暗闇です。そのおかげで無数の星々をこの目で見ることが出来ました。小学生の頃に遠足で見たプラネタリュウムの星空に近いほどの数の星です。天の川が天を横切って夜空に見えています。

天の川を肉眼で見たのはその時だけですね。もう1度みたいと霧降に2度挑戦しましたが、山の天気は崩れやすく、2度とも雨や雲で見ることは叶いませんでした。本物の天の川を肉眼で見れた時の感動を忘れられません。私が見た天の川は夏でしたが、冬にも淡い天の川は見られます。そんな冬の夜空に双子座の星座を見ることが出来ます。

双子座の見つけ方


双子座は冬の大三角形を見つけることが出来れば、簡単に見つかる星座です。冬の大三角形は、オリオン座の1等星ペテルギウスとおおいぬ座の1等星シリウス、そしてこいぬ座の1等星プロキオンを結んで出来ています。その冬の大三角形の上の方角、天頂付近に双子座があります。

似たような明るさの5つの星が5度の間隔で並んでいるのでわかりやすいと思います。その星のやや暗めなのが兄の星「カストル」明るめの星が弟の「ポルックス」になります。

ふたご座の探し方|星座を見つけよう.gif


双子座のものがたり


大神ゼウスとスパルタの王妃レダの間に生まれたのが双子の兄弟「カストル」と「ポルックス」です。父親は神ゼウスですが、母親のレダは人間です。そのため兄のカストルは人間の子として生まれ、弟のポルックスは神の子として生まれました。

双子の兄弟はすくすくと成長し、文武両道に優れた立派な青年になっていました。二人は数々の戦いに勝利していきます。双子の名前を有名にした戦はアルゴ船での遠征隊に参加して、ビチュニアの王を打ち負かしたことです。これにより、双子たちは英雄としてその名をとどろかせます。




カストルの死

双子はその後も戦を続け、勝利を手にしていきます。双子は、メッシナのイダス兄弟と戦うことになります。しかし、この戦で兄のカストルは流れ矢に当たり命を落としてしまいます。弟のポルックスは神の子であったがため流れ矢に当たっても死なないのに対し、人間の子であった兄カストルはあっけなく亡くなってしまったのです。

そのことで、弟のポルックスは深い悲しみに襲われてしまいます。カストルの死を受け入れがたく、ポルックスは父である神ゼウスに強く懇願します。

【私とカストルはいつも一緒にいました。今回の戦で兄は亡くなってしまいましたが、私の体は神の子であるがために不死身です。死ぬことが叶わないのです。兄と私は生まれた時からいつも一緒にいました。ですから、死ぬ時も一緒でありたいと思っています。どうか私の不死を解いていただきたいのです。】

夜空の星になった双子

大神ゼウスは、わが子であるカストルの死を悲しみましたが、兄を慕うポルックスの心にも打たれ、その願いをかなえてあげることにしたのです。その後、ポルックスは兄のカストルとともに夜空に昇り、双子座になったと云われています。

双子絵画.jpg


仲の良かった兄弟は、双子座となっていつまでも一緒に夜空で輝いているのですね。
星座のお話にはいろんな説がありますが、この話のもとはギリシャ神話から来ているものが今に伝わっているのです。

無限の宇宙

宇宙は今も広がっていると云われています。私たちが生まれるずっと昔に宇宙はできました。無数の星々は、私たちが知らない遠くの場所にも存在しています。考えると途方に暮れてしまいそうですね。宇宙の壮大さを考えると、人間の寿命なんて短いものですよね。

昔の人も夜空を眺めながら、いろんなことを考えたりしていたんでしょうね。そんな宇宙の中の小さな私たちですが、この地球に生まれたのも何かの意味があるのでしょう。








2021年11月27日

夜空に瞬く星座のものがたり!おうし座編

夜空に瞬く星を見て、古代の人々はどんなことを思ったのでしょう。かなり古い時代から、人々は夜空を見ながら星に名前を付けたりしていたようです。現在の星座は約5000年前のメソポタミアの羊飼いが、毎夜、星々を見ながら動物に見立てたり、英雄たちの姿を描いていたのが始まりといわれています。

12D9FABD-EB57-4DD7-BBA0-22670C1523D5.jpeg


おうし座のものがたり


フェニキアのアゲノル王の娘エウロペは、とても美しい女性でした。ある日、侍女たちとともにエウロペが水浴びをしていました。その美しさに恋をした神々の王であるゼウスは、白い牡牛に化けてエウロペに近づいていきました。白い牡牛の存在に気付いた侍女たちは驚きましたが、牡牛がおとなしいことに気が付くと牡牛に近づき身体をなでたりし始めます。

エウロペも侍女たちの牡牛に対する様子に安心して自分も牡牛に近づきます。エウロペがこんなことを言います。「この牡牛はとてもおとなしいから、背に乗ってみようかしら」これはゼウスの思うつぼです。隙あらばエウロペを誘拐しようと目論んでいたのですから。

ゼウスの告白

エウロペが牡牛の背に乗ったと同時に、牡牛はものすごい勢いで走り出しました。エウロペは牡牛の背から転がり落ちないように必死でしがみつきます。あっという間の出来事に、侍女たちはオロオロするだけで何もできない状態でした。エウロペを乗せた牡牛はそのまま海の方へ走り続けます。

感の良いエウロペは『この牡牛は普通の牡牛と違う!』という事に気づきます。そして牡牛に尋ねました。「あなたは一体何者ですか?」
そして牡牛に化けたゼウスは答えます。「心配するな。私の名はゼウス。あなたを一目見て恋に落ちてしまったのだ。だから、私についてきてくれ。」そして、そのままゼウスはエウロペをさらってしまったのです。

561FD9E6-E656-48EC-8A84-3085D5893411.jpeg


ゼウスとエウロペの結婚

強引なまでのストレートな告白にエウロペもゼウスの気持ちを受け入れます。お互いに恋に落ちた二人はそのまま海を渡ってクレタ島にたどり着きます。そこで二人は結婚をし、一緒に暮らしたという事です。

ゼウスは妻になったエウロペの名を取り、クレタ島周辺の地域をヨーロッパと名付けました。エウロペの名前をローマ字読みをするとEurope(ヨーロッパ)と読めますよね。ヨーロッパの名前の語源はこの物語からともいわれています。

夜空のおうし座


おうし座の形は、一等星のアルデバラン・おおいぬ座のシリウス・こいぬ座のプロキオン・オリオン座のベテルギウスで構成されています。また、プレアデス星団「スバル」も含まれています。

A0A5DB21-E004-40A1-9150-AE008C733B2E.jpeg


もう一つのおうし座のものがたり


アルゴスのイナコス王とメリアの間には「イオ」という娘がいました。母のメリアは大洋の神オケアノスの娘です。イオは、ヘラ女神に使える女神官でした。このイオも美しい女性でした。そんな女神官を務めていたイオにゼウスは一目ぼれをしてしまいます。そして、イオを口説き自分の恋人にしてしまうのです。

しかし、ゼウスの妻であるヘラ女神はゼウスにとっても怖い存在だったようです。もしも、イオのことがバレたらと思うと怖くなり、妻の目を欺くためにイオを牝牛の姿に変えてしまいました。
この牝牛にされたイオの姿が、おうし座になったと云われています。

イオの受難

牝牛に変えられたイオを見て、ヘラは何かおかしいと疑い始めます。そして、ヘラはゼウスにイオが変身した牝牛をおねだりしてみます。ゼウスも妻が自分を疑っているのに気が付いたのでしょう。しぶしぶ牝牛をヘラに渡してしまいます。

ヘラはこの牝牛を百の目を持つ巨人・アルゴスに監視させました。アルゴスは、背中に3番目の目を持つとか全身に無数の目があると云われている巨人です。つまり、いつでもどれかの目は開いているので監視にはもってこいなわけです。しぶしぶ牝牛を渡したゼウスですが、恋人イオに会えないのはつらいわけです。そこで、ゼウスは死者の神ヘルメスを使いアルゴスを殺してしまいます。

アルゴスが殺されたことを知ったヘラは、今度はアブを使ってイオを苦しめます。アブに追われるイオは、アブから逃れるために世界中を走る羽目になってしまったという事です。

275DF3F9-A241-40CF-8EB0-929D6BB0EAB3.jpeg


エジプトへ

アブから逃げ帰ったイオはエジプトにたどり着き、やっとゼウスに人間の姿に戻してもらいました。そして、二人の間には息子、エパポスが誕生します。ヘラがこの事を黙って見ているわけがありません。クレタ島のゼウスの守護精霊クレスたちにエパポスを誘拐するように命令しました。誘拐された息子をイオは探し出して、連れ戻すことに成功します。

こののち、再びエジプトに戻ったイオはテレゴノス王と結婚し、エジプトの女王となります。息子のエパポスは王の後を継ぎ、エジプト王になったと云われています。

最後は人間に戻れて、しあわせになれたようで良かったですね。ギリシャ神話ってなんかコント見たいですよね。







夜空に瞬く星座のものがたり。牡羊座編

夜空を見上げると無数の星々が輝いています。その中に牡羊座という星座があります。今回は牡羊座のものがたりを語っていきます。いろいろな星座には一つ一つのものがたりが秘められています。

C22A83B9-E85F-445B-8EE7-E367D58356CC.jpeg


金色の毛を持つ羊・牡羊座


テッサリアの王アイオロスの息子、アタマスにはテーバイ王の娘のイノーという妃がいました。アタマスの最初の妃は雲の精霊ネペレーでしたが、訳あってネペレーはアタマスのもとを去っています。その後に妃になったのがイノーでした。アタマスとネペレーの間には二人の子供がいました。一人はプリクソスという名の息子。もう一人はヘレーという名の娘でした。

ネペレーが去った後、アタマスの妃となったイノーとの間にも二人の子供を授かります。自分の子供ばかり可愛がるイノーは、ネペレーの子供プリクソスとヘレーに冷たく当たります。イノーにとって前妻の子プリクソスとヘレーは邪魔な存在だったのです。

ヘレーの悪だくみ

ヘレーは、土地の農民たちを騙して畑にまく種を火であぶるように教えます。火であぶられた種は芽を出しません。そのせいで大凶作になってしまいます。食べるものがなくなり、人々は飢えで苦しんでいました。原因がわからないアタマス王はどうしたらよいのかわからなくなり、大神ゼウスに信託を伺う事にしました。

イノーはここでも悪知恵を働かせ神官たちを騙して、嘘の神託をアタマス王に告げるように言います。
その嘘の神託とは次のようなものでした。「この大凶作を終わらせ、人々にかかる災難を終わらせるために『プリクソス』をいけにえにせよ!」

息子の惨事を知ったネペレーは、すぐに行動を起こします。そして、この惨事の元凶はイノーであることを突き止めます。すぐにネペレーはプリクソスとヘレーをヘルメスが預かっていた金色の毛を持つ羊に乗せ、天空へ逃がそうとします。

0615F980-8DF5-4540-86F4-65A7947EF68C.jpeg


悲しみのプリクソス

二人を乗せた金色の毛を持つ羊は天高く昇り、天空を飛び続けます。イノーの手からは逃れた二人でしたが、悲劇が起こります。飛び続けている途中、ヘレーは何気なく地上を見ようと下をのぞき込みます。その高さに目がくらんでしまい、羊の背中から地上に真っ逆さまに落ちてしまったのです。妹ヘレーが落ちてしまったことでプリクソスは嘆き悲しみます。

しかし、いつイノーの追手が来るかもわかりません。金色の毛を持つ羊はプリクソスを慰めながら更に遠くに飛んでいき、やがてコルキスの国にたどり着きます。
コルキスの王アイアーテスはプリクソスを温かく迎え入れ、プリクソスもまた、その地にとどまることになります。

その後のプリクソス

プリクソスは成長し王女カルキオペーと結ばれ、末永く幸せに暮らしたと云われています。金色の毛を持つ羊もプリクソスとともにその土地に亡くなるまで暮らしました。羊の亡くなった後、プリクソスは羊の金色の毛皮を国宝として一本の樫の木に吊るし、眠ることのない竜に守らせたという事です。

このプリクソスを助けた金色の毛を持つ羊が星座の牡羊座といわれているのです。

牡羊座の位置


夜空に牡羊座を探すのなら、秋の日、星が輝きだして間もない時間に南の空の中央にその姿を現します。2等星ハマルをを目印に見つけるとよいでしょう。たまには夜空を眺めて星座のものがたりを思いだしながら、神話の世界に浸るのもいいものですよね。

139670F1-0249-422B-9B8E-68A90D8989EC.jpeg









タグ: 牡羊座 星座
Build a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: