(2019年投稿記事です。)
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2018年末から2019年始にかけて、日韓双方のレーダー問題で映像を公開し合う状況になってきました。
もはや水かけ論になり始めている状態で、機密のレーダー周波数を公開せよ!という始末です。
各種レーダー周波数は、機密レベルのため、周波数を知られていないと考えて居るのかも?
防衛省にある、電波要表という重要データー公開となるか?
< (前回記事):『 韓国レーダー照射を技術的視点から首謀者の推測へ! 』
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(1)もはや水掛け論になった映像公開
2018年12月28日に防衛省側から映像が公開されました。
1.1 P-1哨戒機からの映像
この映像には、照射の瞬間や韓国艦に対する無線呼びかけが記録されています。
韓国側から反論動画として、2019年1月4日に映像が公開されました。
1.2 韓国側の反論動画
大部分が、日本の動画の引用となっていましたが韓国側の映像から新規の情報2つが登場しました。
(a)韓国海洋警察庁警備艇(GB)からの映像
(b)駆逐艦が受信したとされる「無線音声」
がありました。
図1 哨戒機の映像(韓国側映像)
1.3 新しい証拠が出て来なかった・・・
期待していた新証拠は、何も出てこない状況でした。
せめてレーダー航跡図かCICコンソール動画があれば、証拠の信ぴょう性が高まったでしょう。
しかし、韓国側も手の内を見せようとはしません。
『レーダー照射の証拠があるなら、日韓実務者協議で出せばいい』
韓国の反論として、出せるものなら出してみろという態度です。
図2 韓国の勇ましい画像
引用URL:http://livedoor.blogimg.jp/hamu_tamago_sand/imgs/c/4/c4a2b47b.jpg
日韓実務者協議でどれだけ、話が進展するかです。
レーダー周波数などの情報は、機密扱いになる情報のためです。
韓国側は「日本がレーダー周波数を把握しているはずがない」と、慢心して要求をだしたのでしょう。
ここで、一つほとんど知られていない情報があります。
防衛省・自衛隊に、「電波要表」と呼ばれる秘密文書があります。
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(2)知られざる「電波要表」という秘密文書
海上自衛隊P-1哨戒機が、なぜ韓国駆逐艦のFCレーダー照射されたと判断できたのか?
ここに疑問を持つ方がいるかもしれません。
「レーダー警戒受信装置を装備していたから」、と言えば簡単です。
しかし、P-1の機上ですぐに韓国駆逐艦からと判断されました。
実は、秘密文書として「電波要表」という文書が存在します。
この「電波要表」のデーターが、レーダー警戒受信装置に読み込まれているからです。
2.1 行政文書管理簿検索から出てくる「電波要表」
「電波要表」という文書なんて存在するのか?と思うかもしれません。
しかし、「行政文書管理簿検索システム」にて検索するとヒットします。
「行政文書管理簿検索システム」
URL: http://files.e-gov.go.jp/servlet/Fsearch
全て防衛省・自衛隊が保有している文書です。
2.2 韓国軍の電波詳細情報も全て記録
ペンギンも船務士としてCICで勤務していた時に閲覧しています。
その後の勤務でも、何度か閲覧する機会がありました。
この「電波要表」には、日本周辺各国の軍が使用する電波情報が網羅されています。
もちろん韓国・北朝鮮も含めたあらゆる電波情報が記録されています。
情報業務群電子情報支援隊が解析、資料の分配を行っています。
この情報業務群・電子情報支援隊については、
『触れてはいけないヤバい部隊』
というのが、海自内部の認識です。
かなりヤバい情報を扱うため情報職域以外の隊員は、耳にすることもない部隊です。
2.3 韓国は電波情報が抜かれていないと過信?
今回、韓国はレーダー照射の証拠があるなら出してみろと強気です。
可能性として考えられるのは、電波情報を把握されていないという過信では?
韓国軍の電波情報も収集していることは、ほとんど知られていません。
そして、
『まさか電波情報を公開するほど日本は強気に出ないだろう』
と考えて居るのかもしれません。
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(3)日本の電波収集情報が公開された大韓航空機撃墜事件
韓国は、日本の電波収集情報が公開されたことを忘れているのかもしれません。
1983年9月1日に発生した、大韓航空機撃墜事件です。
この時、日本側が収集した無線交信情報などの電波情報が、公開された例があります。
稚内にある分遣隊で、情報収集していた電波情報が公開されました。
図2 稚内分遣隊(ここに電波情報収集部隊がある)
引用URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/88/陸上自衛隊基地_-_panoramio.jpg
最終的には政治決断にて、電波情報の公開が行われる可能性もあります。
電波要表は省秘の為、秘密解除手続きが簡単です。
今後の動静に注目です。
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