(2020年1月投稿記事です。)
\PR!/
参謀・幕僚という役職について、一般のイメージはどんなものでしょうか?
なろう作品で人気!なんだかカッコいい!そんなイメージが先行するでしょう。
しかし!小説のような、後方で口出しするだけの参謀・幕僚がいてたまるか!
なろう作品の小説のような奴は、イキリ演繹サンボ!と呼んでやれ!
\こちらもご参考に!PR/
(1)参謀・幕僚は本来指揮官の判断補助者である!
参謀・幕僚という言葉を聞くと、どんなイメージが浮かぶでしょうか?
小説やアニメに描かれるようなイメージが多いのでは?
・「なんか偉そうにしてる。」
・「後方で口出してくる。」
・「作戦を立ててカッコいい!」
・「軍師みたいなものでしょ?」
どれも違います!
1.1 参謀・幕僚は本来補佐する者である。
参謀・幕僚は、厳密には色々違いがありますが今回は一括りで考えてみましょう。
軍事における指揮官の判断を補佐することが、参謀・幕僚の意義といえます。
指揮官を補佐するため、いくつかの分野を分担して計画を立てていきます。
計画を総合して、指揮官の判断材料として提供する業務こそ幕僚業務といえます。
ただ、これが変質してしまうと 幕僚統帥と化してしまいます。
1.2 幕僚統帥がはびこった旧軍組織
幕僚統帥は、指揮官そっちのけで参謀・幕僚が勝手に物事を動かすことです。
旧陸海軍は、幕僚統帥の暴走により敗北したといっても過言ではありません。
図1 幕僚統帥の権化である辻正信
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/辻政信#/media/ファイル:Tuji_Masanobu.jpg
古代の英雄たちが、一人で作戦を立て実行した英雄譚への憧れがもたらしたといえます。
1.3 幕僚活動はより論理的に!
海上自衛隊では、旧海軍の伝統を踏襲しましたが、作戦要務については完全に米海軍方式に改められました。
旧海軍でも、幕僚統帥となっていたためです。
論理的かつ合理的な、作戦立案が行われています。
しかし、人には幕僚統帥が魅力的に映ります。
\なろう系小説もあるね〜!PR/
召喚軍師のデスゲーム 異世界で、ヒロイン王女を無視して女騎士にキスした俺 [ 雪華慧太 ]
価格: 1,320円
(2020/3/12 14:57時点)
感想(0件)
\PR!/
(2)なろう作品の参謀は演繹法(えんえきほう)!
最近はやりの小説で、なろう作品の参謀物が持て囃される傾向があります。
何でそうなるか、ちょっと検証してみましょう。
2.1 参謀がスーパーマン的に描かれている。
なろう作品での参謀・幕僚は、作戦能力チートで書かれることが多いですね。
これは、かつて古代の英雄(ハンニバル・カエサル)をダブらせます。
図2 かつての武将
引用URL:https://www.irasutoya.com/2018/12/blog-post_485.html
小説的には、いろいろ書くよりスーパーマン的な方が書きやすいのでしょう。
2.2 演繹法で参謀するんじゃね〜よ!
なろう作品で参謀物を見ると、演繹法(えんえきほう)にて話をしています。
図3 演繹法と帰納法
引用URL:http://appotoco.up.seesaa.net/image/121229_E6BC94E7B9B9E79A84E5B8B0E7B48DE79A84.gif
小説だと演繹法のほうが、物語が書きやすく話が進みやすいのでしょうが、参謀・幕僚としては失格といえます。
作戦立案には、帰納法に重きを置くべきなのです。
しかし、幕僚活動の地味な活動は描写も地味になります。
普通のアニメなどでは、カットされる部分です。
そのため結果論で、参謀=カッコいい!となってしまうのでしょう。
2.3 このイキリ演繹サンボ野郎!!
Twitterにて、参謀物の小説作品について提議がありました。
https://twitter.com/kyuumaruTK/status/1218738115738648576
日本人の無責任体質というより、表面的にしか物事を捉える風潮の現代への警鐘として考えてみました!
このイキリ演繹サンボ野郎〜!!
\PR!/
(3)幕僚をちょっとカジッた者の戯言ですが・・・
私も、幕僚要務・作戦立案をちょっとやった程度ものです。
その中で幕僚活動は、一般に思われているよりよほど地味なものです。
(関連記事): 【幕僚編?D】反撃作戦立案!幕僚達の闘いは敵意図看破!!
『天才がズバズバ難問を解決!』
図3 指揮所の活動
引用URL:https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/neahq/neainfo/h28_kumamoto/160418neapio/160418neapio2.jpg
そんなものは、幕僚活動では存在しません。
物事の現象を確認して、状況の整理・可能行動を検討、実施を行います。
状況が変化したときに、作戦を修正して連続的に判断します。
だからこそ、アニメ・小説の参謀・幕僚物で、
『ズバズバと何でも解決!』
なんていうカッコよさが、ウケるのかもしれません。
幕僚は地味で大変だぜえ〜!もっと細かく分析作業を書くべきだよ〜!
\PR!/
防衛・軍事ランキング
↑ブログ主の更新意欲維持の為↑バナーをクリック↑
↑していただければブログ主が↑頑張ります↑