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2020年02月25日

スペインが英国原潜にケンカ売ってるぞ〜!

『くたばれライミ—!!』『じゃかしい!カステラ野郎!』
(2018年投稿記事です。)
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いきなり不穏な言葉が飛び出すような、日本で報道されない情報が出ています。

スペインが、イギリス原潜にケンカを売っているようです。

この背景にあるのが、イギリス領ジブラルタルの存在です。

今日は、そんな歴史の背景に隠れた欧州の領土問題について!
(前回記事):『 艦補処に内局の人さらい勧誘がキタ——(゚∀゚)——!! 』 
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(1)スペイン巡視船がイギリス原潜にフレアを発射して妨害!

2018年9月20日にジブラルタル港を出港しようとしたイギリス原潜に対して、スペイン巡視船が妨害をした模様です。

さてホントかな?と思って、別のニュースを探してみるとホントにあったみたいです。

図1 イギリス原潜を妨害するスペイン巡視船
イギリススペイン.jpg
引用URL:http://himg2.huanqiu.com/attachment2010/2018/0924/09/08/20180924090856732.jpg

実際に、妨害行為が行われていたようです。

英国の新聞によると、2017年にも同様の事件が起き、米原潜SSGN「フロリダ」に対しても同様の妨害を行っていたそうです。

1.1 なんでこんなことが?

スペイン・イギリスといえば、同じEU加盟国なのですが、何が起きているのでしょうか?

その答えは、スペイン南部にあるイギリス領ジブラルタルの存在です。

1.2 1713年からあるイギリス領ジブラルタル!

スペイン領土の中に存在するイギリス領ジブラルタルは、1713年ユトレヒト条約によってイギリス領になりました。

図2 ジブラルタルのイギリス領
ジブラルタル海峡.jpg
引用URL:http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/d1/b4aee3b0c055cb9544b3f18cc2fd7e59.jpg


スペインにとっては、300年間もイギリスに我が物顔で港を使われているのですから面白くありません。

17〜18世紀のころは、大英帝国が暴れまわっていた時代ですからね〜

しかし、最近になってまたまた領土問題がスペインとイギリスの間で出てきたわけです。
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(2)スペインにとっては、国家崩壊の状態を避けたい!

最近のスペインとしては、バスク州・カタルーニャ州の独立運動などが起きております。

図3 スペインの行政洲
スペイン.jpg
引用URL:https://rr.img.naver.jp/mig?src=http%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Fforauguisu-fontena%2Fimgs%2Fd%2F0%2Fd0dc679c.gif&twidth=1000&theight=0&qlt=80&res_format=jpg&op=r

ただでさえ、国内政治がガタガタの状態です。

何とか立て直すために、強硬措置を取る可能性も否定できません。

2.1 イギリス海兵隊が間違って本土侵攻?!

2002年にはジブラルタルに駐留するイギリス海兵隊が演習中に誤って、スペインのラ・リネアに侵攻する事態が発生しています。

図4 ジブラルタルの光景
600px-Gibraltar_aerial_view_looking_northwest.jpg
引用wiki


この時は、素直にイギリス国防省が謝罪して事なきを得ました。
(イギリスがスペイン本土侵攻したのは、1704年が最後)

2.2 EU離脱に合わせてジブラルタル返還を要求!

日本ではあまり報道されていませんが、イギリスのEU離脱が決まった後スペインがジブラルタルの返還を要求しています。

イギリス側はユトレヒト条約に基づいて、拒絶している状態です。

下手をすると、イギリスEU離脱後に何か起きるかも?
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(3)スペインもモロッコセタウを領有してるやん・・・

スペインは、イギリスに対してジブラルタル返還を要求しています。

しかしスペインも、ジブラルタル対岸のモロッコのセタウを海外領土として保有を続けています。

どっちもどっちな感じがするんですがね〜?

今後、イギリスのEU離脱が強硬離脱となった場合は、スペインとイギリスの領土紛争勃発なんてこともあるかもしれません。

思わぬ形で、ヨーロッパに紛争が勃発するか?!
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英仏ホタテ戦争で海軍同士も衝突?!

『英仏がホタテをめぐって軍艦が出動する可能も?』
(2018年投稿記事です。)
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2018年8月から、イギリスとフランスの間でホタテ戦争が勃発してますね〜。

フランスセーヌ湾のホタテ漁をめぐって、英仏両国の漁船が小競り合いを起こしてます。

フランス側は、軍艦の派遣も辞さないと強硬な姿勢です。

今回は、漁業をめぐってなんで軍艦が出てくるかご紹介!
(前回記事):『 油槽船(仮称)が概算要求項目に登場したよ!
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(1)英仏ホタテ戦争の概要!

今回の英仏ホタテ戦争が起こったのは、2018年8月27日です。

フランスセーヌ湾にて、ホタテ漁をしようとした英国漁船に対して、フランス漁船側が投石・発煙弾などを投げつけました。

漁船同士の体当たりもあり、かなり激しい状況でした。

図1 英仏漁船衝突の光景
英仏ホタテ戦争.jpg
引用URL:https://ichef.bbci.co.uk/news/660/cpsprodpb/158C4/production/_103206288_stonethrow.jpg

1.1 なぜホタテ戦争が勃発したか?

元々、現場となったフランスセーヌ湾は、ホタテの漁場として栄えていました。

英国フランス共に、ホタテ漁業が認められていました。

しかし、
・フランス:禁漁期間あり(5月15日〜10月1日)
・イギリス:禁漁期間なし

という問題が、15年前ほどから問題になっていました。

今回その問題が、ついにフランス漁民の不満爆発という形で出てきました。

1.2 フランス政府が海軍が介入する用意があると声明

9月4日にはフランス政府が、「英国が海軍を展開するなら、フランス海軍を介入させる用意がある」と声明を出しました。

翌日の英仏協議の前に、威嚇体制をとった形です。

1.3 英仏協議による一応の決着はついた模様

9月5日に英ロンドンにて漁業当局者同士の話し合いが行われ、一応の決着がついたとのことです。

英国側が、全長15m未満の小型船に対する禁漁期間を設けるという合意はできたようです。

しかし、包括的な協定締結までには至っていないのが現状です。

ひょっとすると、英仏ホタテ戦争が再燃する可能性もあります。

その場合、英仏両国とも軍艦が登場して、英仏交戦という事態もあります。

今後の事態推移がどうなるか注目です。
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(2)なんで漁業問題に軍艦が?歴史的背景からの問題

このニュースで、漁業問題になんで海軍が出てくるのか不思議に思う方がいるかと思います。

日本だと海上保安庁の管轄のように、沿岸警備隊が管轄では?という疑問です。

理由として、イギリス・フランス共に歴史的背景の問題があります。

2.1 海上警備は海軍が英仏の伝統

歴史的に、英仏では海上警備は海軍の管轄という背景があります。

むろん、イギリス・フランス共に沿岸警備隊的役割の準軍事組織が存在します。

・イギリス:沿岸警備隊
・フランス:海上憲兵隊


ただ、イギリス沿岸警備隊は洋上救難を主任務にしています。

フランス海上憲兵隊も一応海上警備を担当していますが、主力は海軍が行っています。

図2 英沿岸警備隊と仏海上憲兵隊
イギリス沿岸警備隊.jpeg
フランス海上憲兵隊.jpg

引用URL:https://pbs.twimg.com/profile_images/3174912146/576e8f12bb59c45458b352adcc6fb9b2_400x400.jpeg
http://depo-lutece.com/upload/save_image/02200118_5304d954d9380.jpg

両国とも海軍の存在意義である、洋上での自国商船・漁船を海賊等から守るという歴史が根強いためです。

2.2 英国は漁業を守るためなら軍事行動も辞さない!

フランスが海軍介入の用意があると発言しているのは、英国海軍の伝統的な考えを考慮しているためです。
『英国海軍は自国の商船・漁船を守る為なら、友好国への武力行使も行う』

実際に、英国海軍には「Fishery Protection Squadron(水産保護部隊)」という、漁船保護を行う部隊まであります。

1975年には、アイスランド沿岸警備隊とタラ戦争で銃撃戦まで行っているほどです。

図3 タラ戦争での英国海軍VSアイスランド沿岸警備隊
タラ戦争時の光景.jpg
引用URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/69/Scylla-Odinn.jpg

2.3 さすがに国際司法裁判所(ICJ)の判断を仰ぐだろうけど・・・

さすがに、この時代にいきなり交戦する事態にはならないと思います。

国際司法裁判所(ICJ)への提訴が、先に行われるでしょう。

海上警備は海軍管轄という歴史のある国同士のイザコザなので、どうしても軍艦派遣という流れになってしまいます。

昔から仲の悪い英仏両国なので相手が海賊行為をしてきた!となると、
『海賊狩りじゃあああ〜!!!』
となってしまいます。
(両国とも、海賊(私掠船)が海軍の原形なんですが・・・)
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(3)英仏直接交戦はトラファルガー海戦(1805年)以来か?

もし英仏が本土近くで直接交戦となった場合は、トラファルガー海戦(1805年)以来の出来事になります。

ナポレオン戦争の時以来の事態でしょう。

図4 トラファルガーの海戦
640px-Turner,_The_Battle_of_Trafalgar_(1806).jpg
引用URL:wiki
\トラガルファー海戦は英国の勝利!PR/
第2次世界大戦中も、数度英仏海軍が軍事衝突を起こしています。

イギリスのEU離脱を控えた時期に、思わぬ形で不満爆発ということになってきました。

さすがに、英仏全面戦争とまではいかないでしょうが、事態の推移が注目されます。
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2020年02月23日

韓国文在寅政権は2018年中に政権崩壊する可能性も!

『韓国が国際観艦式をきっかけに政権崩壊する可能性がある!』
(2018年投稿記事です。)
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2018年に入り、突如として南北融和やら北朝鮮非核化の動きを見せています。

表面上は、平和への道を進んでいるように見えて、韓国政権の崩壊の兆しが出ています。

重要な引き金が、済州島での2018国際観艦式を開催できるかどうかです!

再び、韓国の政権崩壊および半島有事が起きる可能性も!
(前回記事):『 フォーミダブル級フリゲート艦は結構スゴイ! 』 
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(1)2018年の北朝鮮の動きは米韓同盟離反の手段!

2018年に入り、北朝鮮は突如として南北融和姿勢を打ち出して来ました。
平昌オリンピックに続いて、2018年4月に南北首脳会談が板門店で開催されました。

図1 南北首脳会談(板門店)
南北首脳会談.jpg
引用URL:http://www.baophuyen.com.vn/upload/Images/2018/thang04/28/battay-180428.jpg

その後、初の米朝首脳会談がシンガポールで実施されました。

予想に反して、共同声明が発表されるほどの会談となりました。
図2 米朝首脳会談(共同声明にサイン)
米朝首謀会談.jpg
引用URL:https://cdnmundo2.img.sputniknews.com/images/107949/38/1079493827.jpg

しかしその後非核化への工程が出ないなど、状況は停滞しています。

1.1 北朝鮮は米朝首脳会談で時間稼ぎ

北朝鮮の金正恩にとっては、韓国との融和より米国との首脳会談ができたことが成果です。

少なくとも、かなりの時間稼ぎになってきました。

1994年の核危機においても、多少の合意により時間稼ぎができました。

時間稼ぎの材料として韓国文在寅大統領は良いカモになりました。

1.2 韓国は経済外交で八方塞がり

対して韓国では、文在寅大統領誕生の熱気が冷めてきて、経済外交双方で苦しめられています。

以前の記事で書いた、2015年の朴政権での変節から脱却できていません。

朴政権の頃よりさらに悪化しているといえます。

下手をすると、2018年中に政権崩壊が起こりかねない状況です。

さらに韓国文在寅大統領の首を絞めかねないことが、2018年10月に待っています。

韓国軍創設70周年国際観艦式です。
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(2)国際観艦式に韓国は、海上自衛隊護衛艦を呼べるか?

2018年10月には、韓国済州島沖で韓国軍創設70周年国際観艦式が予定されています。

この観艦式は10年事に、韓国済州島沖で実施されています。

海上自衛隊の護衛艦も、1998年と2008年に参加しています。

さあ反日感情の高まっている最中に、海上自衛隊を参加させることができるかな?

ちなみに2018年6月にシンガポールで開催された『IISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)』で、各国には韓国から開催に向けての招待が行われています。

2.1 2016年の国際共同訓練では入港拒否!

韓国は、2016年に国際共同訓練「西太平洋潜水艦救難訓練(パシフィック・リーチ)」にて、海自艦艇の入港を拒否したことがあります。

この時韓国は国内世論に配慮して海自艦艇を入港拒否にして、艦艇が入港しない形で訓練を行いました。

各国海軍からは、反発の声が多く聞かれて訓練終了がグダグダになりました。

今年2018年に予定されているのは、国際観艦式です。

国際共同訓練とは次元の違うレベルの話で、外交儀礼(プロトコル)が求められます。

2.2 国際観艦式は外交儀礼を最上級で示すもの!

国際観艦式は、海軍のイベントだけではなく、外交上重要な意味を持った行事です。

国際観艦式を開いて、各国海軍の艦艇を招待できることは、開催国の外交的影響力を如実に示すイベントです。

図3 国際観艦式(2013年オーストラリア)
オーストラリア観艦式.jpg
引用URL:https://rpr.c.yimg.jp/im_sigggaDmAlhWBfwx8ZGf5u2IDA---x799-n1/amd/20151017-00050552-roupeiro-005-4-view.jpg
『軍艦は、外交も戦争もできる便利な道具である。』

かつてペンギンが遠洋練習航海にて、米海軍提督の講話で聴いた言葉を思い出します。

2008年の韓国軍創設60周年国際観艦式では、こんな光景も見られました。

図4 呉越同舟ならぬ米中同席
韓国2008年kannkannsiki.jpg
引用URL:http://japanese.joins.com/upload/images/2008/10/20081006143032-1.jpg

国際観艦式は、「あなたの国に敵意はありませんよ〜」と表す海の外交儀礼です。

そんな中で、韓国は2018年10月にちゃんと国際観艦式を実行できるでしょうか?

2.3 世界三大海軍なめんな!(大英帝国海軍)

以前、国際観艦式に日本を招待せず、世界各国からボイコットされ規模を縮小した国際観艦式があります。

2014年の中国です。

この時、米国と大英帝国海軍がボイコットして、中国は世界的に大恥を書かされました。

それほど国際観艦式は、外交儀礼上大切な行事です。

大英帝国海軍が不参加となり、各国も不参加を急遽決定したほどです。

海軍の世界では、大英帝国海軍のやり方が世界標準です。
図5 大英帝国海軍なめんな!(揚陸艦アルビオン)
'HMS_Albion'_in_Belfast_-_geograph.org.uk_-_485137.jpg
引用URL:wiki
\大英帝国海軍!/ \PR!/
(3)外交の天才文大統領は、難題を克服できるか?!

韓国国内世論では、文在寅大統領は外交の天才!と呼ばれているそうです。

そんな外交の天才ならば、
・日本を招待拒否せず外交儀礼を遵守して国際観艦式を成功させ、
・韓国国民に、海上自衛隊艦艇の済州島入港を納得させ、
・9月に予定されている南北首脳会談で、北朝鮮に国際観艦式を納得させる。

これくらいのことは、朝飯前にやって見せてくれるでしょう(笑)。

もしできなければ、文在寅政権は一気に世界からの信用を失い、経済政策の失敗と共に韓国国民の反発にあうでしょう。

再びこんなデモ風景が、ソウルで見られるかもしれません。

図6 次はお前だ!文在寅!!
ソウルデモ.jpg
引用URL:https://images.indianexpress.com/2016/12/south-korea-7591.jpg
2018年10月の国際観艦式が、文在寅政権崩壊の引き金になるか注目です!
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ルーマニアをめぐる世界情勢がロシアの戦争の火種になる!

『ルーマニアをめぐりロシア・NATOが戦争となる可能性!』
(2018年投稿記事です。)
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近年ロシアによる、ヨーロッパとの戦争の可能性についてしきりに報道がされています。

2008年のグルジア紛争以降、欧州の危機感の高まりが指摘されています。

しかし報道されているバルト三国侵攻というシナリオは、やや現実的ではないと分析します。

今回は、潜在的な火種を持つルーマニアから戦争が始まる可能性を研究!
(前回記事):『 補任班との人事面接は転勤の予告だよ!
\こちらもご参考にPR!/

(1)なぜルーマニア情勢が戦争の火種となるのか?

なぜ、ロシアの勢力伸長にルーマニアが関わってくるか?

紛争の最大の脅威として挙げられている、バルト三国ではないのか?そんな疑問が出てくると思います。

理由としてロシア自体もNATOとの全面対決となるバルト三国侵攻は、今すぐ実施する必然性が少ないからです。

ならばロシアにとって工作がしやすくNATOが出にくいところ、それがルーマニア情勢です。

ロシアがNATOの足並みを崩して、容易に脅威排除を行える火種があるためです。

1.1 ルーマニア情勢は想像以上に危うい状態

日本では、ルーマニア国内情勢や周辺情勢についてほとんど報道されていません。

しかし最近予想以上に、ルーマニア国内情勢と周辺情勢が悪化しています。

最近日本でルーマニアのことが報道されたのは、イージスアショアぐらいでしょう。

2018年現在で、ルーマニア国内情勢が想像以上に悪化しています。

現在、ルーマニアでは与党(PSD)と野党(PNL)が激しく対立しています。

現首相の「ビオリカ・ダンチラ」は、ルーマニア初の女性首相として政権を2018年1月から率いています。

図1 「ビオリカ・ダンチラ」ルーマニア首相
Viorica_D?ncil?.jpg
引用URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/03/Viorica_D%C4%83ncil%C4%83.jpg

激しく対立する野党(PNL)を率いているのが、ルドヴィッチ・オーバンです。

図2 ルーマニア野党党首「ルドヴィッチ・オーバン」
284px-Ludovic_Orban.jpg
引用URL:https://en.wikipedia.org/wiki/Ludovic_Orban#/media/File:Ludovic_Orban.jpg

政治的対立は、2017年から反政府運動として大きくなっています。

ルドヴィッチ・オーバンの名前は、日本ではほとんど知られていません。

今後、この人物がカギを握る人物です。

1.2 ロシアが非難ルーマニアのモルドバ併合工作

2016年にはロシアが、ルーマニアがモルドバを含むモルダヴィア併合を画策していると非難する声明を出しています。


当時モルドバは政治危機に瀕していた時に、ルーマニアが統一を提案したと非難しています。

『ロシアによるルーマニア非難』(ロシア語記事)
URL: https://www.kommersant.ru/doc/2917049
図3 モルダヴィア
Moldavia_map.png
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/モルダヴィア#/media/File:Moldavia_map.png
(黄色の部分がモルダヴィア)

第2次世界大戦後、黄色の部分がソ連に割譲された場所です。

黒線の部分がその後モルドバとして独立しました。


一部がウクライナ領となりましたが、トランスニストリアと呼ばれる部分が出来上がっています。

ルーマニア周辺は、ロシアにとって非常に問題のある地域なのです。

1992年のトランスニストリア戦争以降ロシア軍が駐留しており、ロシアにとって放棄できない場所です。

さらに火種が増えることになったのが、ハンガリー右派政権の誕生です。
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(2)ハンガリーによる右派政権の誕生による情勢悪化の危険性

ロシアの東欧地域介入の口実として、さらに問題となっているのがハンガリーです。

2018年4月に、ハンガリー議会選挙が行われました。

その結果、「反EU、反難民、親露」のオルバン・ビクトル首相が再選しています。

図4 「オルバン・ビクトル」ハンガリー首相
319px-Orb?n_Viktor_2016.jpg
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/オルバーン・ヴィクトル#/media/File:Orb%C3%A1n_Viktor_2016.jpg

この人物が強権的な政治と「反EU反難民」を掲げた強権的な人物です。

ハンガリーの民主主義体制が、揺らいでいる象徴といえる人物です。

しかし、民族紛争の火種となる政策を進めていることは日本ではほとんど報道されていません。

2.1 トランシルヴァニア地方への領有主張

ハンガリーが、ルーマニアのトランシルヴァニア地方への領有権主張は、日本ではほとんど知られていない事実です。

何しろ第1次世界大戦の、ハンガリーに対する講和条約「トリアンノ条約(1920年)」まで逆行する話です。

図5 トランシルヴァニア地方
250px-Transylvania_location.svg.png
引用URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/54/Transylvania_location.svg/250px-Transylvania_location.svg.png

この時、ハンガリーは敗戦国として国土の3分の2を失いました。

トランシルヴァニア地方も、ハンガリー人の居住地域でしたがルーマニアに割譲されています。

オルバン首相は、トランシルヴァニア地方のハンガリーへの復帰を政策としています。

しかし国土の約45%を占めるトランシルヴァニア地方割譲を、ルーマニアが認めるはずがありません。

この地域周辺は、第2次世界大戦終結までいろんな領土紛争が起きました。

2015年に共存の宣言が出ていますが、情勢が不安定です。

2.2 ルーマニア「ルドヴィッチ・オーバン」はハンガリー系

ここで、ルーマニアとハンガリーの問題として「ルドヴィッチ・オーバン」氏がキーマンとなります。

彼はトランシルヴァニア地方の出身です。そのためハンガリー国籍も持っています。

ここにロシアがトランシルヴァニア地方問題解決のために、政治工作を仕掛けたら?

ルーマニア・ハンガリーの間に容易に亀裂を生じさせることができます。

元々歴史的に仲の悪い隣国同士にかつての領土の問題が発生すると、NATOも動きにくくなります。

ただでさえ、EUと難民問題で揉めているところにハンガリー優先主義が発生したら?

ルーマニアにある、米国のMDシステムを排除したいロシアにとって好都合な状況が生まれます。

\トランシルヴァニア問題を知るには!/ \PR!/
(3)そして「礼儀正しい人々」が登場する・・・

ルーマニアは政情不安で
『モルドバとの統一問題』
『ハンガリーの右派政権との対立』
(トランシルヴァニア地方)
を抱えています。

ここまで混乱した状態は、かつての東欧革命以来でしょう。

ロシアにとって、ルーマニアを勢力圏に引き込むとNATOへのけん制となります。

やり方として、正規軍を投入する必要はありません。

そう、クリミア半島で行われた「礼儀正しい人々の蜂起」があればよいのです。

図6 「礼儀正しい人々」(クリミア半島)
礼儀正しい人々.jpg
引用URL:wiki

正面から正規軍同士で激突するリスク避けて、NATOの弱点である東欧を攻略する簡単な手段です。

今後ルーマニア・ハンガリー周辺の情勢が、ロシアの勢力拡大のカギとなるでしょう!
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2020年02月21日

ロシアが北方領土に対艦ミサイルを増強する真意を見抜け!

『ロシア軍が北方領土に対艦ミサイルを設置する真意は』
(2018年投稿記事です。)
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北朝鮮・中国など西方の脅威に対抗する時代になった現代でも、ロシアの脅威は変わりません。

最近では、北方領土に対艦ミサイルを増強して、より軍事化を図っています。

なぜ、ロシアは新型長射程対艦ミサイルを北方領土に置くのか?

対北朝鮮以後のロシア軍事戦略が垣間見えます。
(前回記事):『 艦発隊には当直士官も入れない秘密の部屋がある!
\こちらもご参考にPR!/
(1)北方領土に増強されたロシア対艦ミサイル

ロシアは、近年対艦ミサイルを北方領土に増強しています。

一時期の経済的混乱を経て、近代化・質の増強へとロシア軍は変化しています。

その中で、北方領土に新たに対艦ミサイルを配備するという軍事化を進めています。

図1 ロシア対艦ミサイルの射程範囲
バスチオン射程.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/j/approach/surround/pdf/rus_d-act_20180126.pdf

特に、P-800(ヤホント)を地上発射型に改良したバスチオン対艦超音速対艦ミサイルの長射程が目を引きます。

図2 バスチオン対艦ミサイル
バスチオン対艦ミサイル.jpg
引用URL:https://blog-imgs-120.fc2.com/r/y/b/rybachii/18-0307e.jpg


ロシア軍は、第18機関銃砲兵師団を北方領土に展開させていました。

そこに新たな対艦ミサイル部隊を増強した形になります。

図3 北方領土に展開するロシア軍
北方領土展開ロシア軍.png
引用URL:https://rpr.c.yimg.jp/im_siggr4yhV.ZROSWvlaIwtBGCww---x467-n1/amd/20170330-00069323-roupeiro-001-2-view.png

1.1 北方領土への近接阻止だけが目的か?

ロシア軍の対艦ミサイルの配備について、図1の射程を考えると北方領土への近接阻止が目的に見えるようです。

しかし、それだけが目的でしょうか?

択捉島に展開したバスチオン対艦ミサイルは、北方領土奪還作戦にとっては脅威となるものです。

しかし北方領土のみに注目し続けると、ロシアの本当の軍事化の目的に気づくことができません。

少し視点を広げて、千島列島全体を見てみましょう。

図4 千島列島全体図
Demis-kurils-russian_names.png
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/北方領土問題#/media/File:Demis-kurils-russian_names.png


千島列島には、北方4島のほかに多くの島々が存在することがわかります。

1.2 北方領土の先にある得撫島(うるっぷとう)が問題の本質

ロシアが北方領土の2島返還論や面積による分割といった、4島全面返還をかたくなに拒む理由とは何でしょうか?

理由として挙げられるのが、北方領土の軍事的価値です。

ロシアにとってオホーツク海は、SSBN(弾道ミサイル原子力潜水艦)の貴重な聖域になります。

そのため聖域化の為には、北方領土は絶対返還できないというのが、ロシアの論理です。

しかし、ロシアにとって絶対に近接阻止したい島を隠す意図があります。

ロシアが本当に、聖域化のために守りたい島は、
・得撫(うるっぷ)島
・新知(しるしむ)島
この2つの島です。

得撫(うるっぷ)島は択捉島の隣にある島であり、この島こそ、ロシアが本当に守りたい島なのです。
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(2)ロシアのチョークポイント北得撫水道!

ロシアにとって本当の弱点となるチョークポイントは、北得撫水道です。

図5 北得撫水道の位置
北得撫水道の位置.png
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/北方領土問題#/media/File:Demis-kurils-russian_names.png

この海峡は、水深2000m以上にもなる場所がある部分があります。

ロシア潜水艦にとって、最も通峡しやすい場所となります。

図6 ロシア原潜SSBN(ボレイ級)
640px-K-535_Yuri_Dolgorukiy_at_sea_trials.jpg
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/ボレイ型原子力潜水艦#/media/File:K-535_Yuri_Dolgorukiy_at_sea_trials.jpg

ロシアにとって、オホーツク海をSSBNの聖域として使うには一番都合の良い海峡です。

2.1 ロシアにとって一番防備したいチョークポイント

ロシアにとってオホーツク海を聖域とするとき、一番防備をしたい場所が北得撫水道なのです。

北得撫水道から日米潜水艦が侵入してSSBNが撃沈されることを、ロシアは最も恐れています。

その為、海峡防備として、ロシアは深深度機雷の開発・配備により防備しようとしてきました。

図7 ロシア軍深深度機雷(PMR-2機雷と思われるもの)
引用URL:wiki

2.2 掃海艦(MSO)は、北得撫水道の機雷掃海を目的としていた。

海上自衛隊では、深深度機雷の掃海を任務としていた「やえやま型掃海艦」がいました。

この掃海艦は有事の際に、北得撫島水道の機雷掃海を任務としていました。

ロシアの脅威が冷戦期より減少した今では、西方での掃海が主任務となってきました。

冷戦期は長射程対艦ミサイルが北方領土に配備されていないため、このような戦略が行えました。

しかし、現代においてロシアは、再びオホーツク海の聖域化を狙った動きを始めています。
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(3)再度、対ロシア戦略の見直しを!

現代の日本は、西方からの脅威(対北朝鮮・対中国)に対する対処が中心になっています。

しかし、ロシアの潜在的脅威は依然として存在しています。

限られたリソースの中で、どこに重点を置くのか戦略的思考が求められます。

対北朝鮮対処後というときに、対ロシアへの備えが後手に回る可能性もあります。

プーチン露大統領政権以後のロシアは、不確定要因が大きいところがあります。

今後、日本が対応すべき問題の一つとなるでしょう。

今のうちに、対ロシア戦略の練り直しが必要です!
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韓国も弾道ミサイルを破棄してみては?

『韓国も、弾道ミサイル・巡航ミサイルを破棄しましょうよ!』
(2018年投稿記事です。)
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朝鮮半島情勢が、なんだか一応対話路線の情勢になってきました。

北朝鮮の、核・ミサイルの破棄に向けて話し合いが進んでいるようです。

信頼構築のために、韓国も弾道ミサイルや巡航ミサイルを破棄してみてはいかがですか?

あまり注目されていない、韓国の弾道・巡航ミサイルについてご紹介!
(前回記事):『 特別機動船(SB)をめぐるエトセトラ(特別警備隊関係)
\こちらもご参考にPR!/
(1)北朝鮮への核・ミサイル破棄を求める動き。

北朝鮮は、2018年4月21日に「核実験の中止」「長距離弾道ミサイル(ICBM)の発射実験中止」を表明しました。


その後、2018年4月26日に板門店宣言が出されました。

さらに2018年6月12日に米朝首脳会談が実施されるなど、状況が動いています。

非核化と共に弾道ミサイルの破棄が議題に上っていますが、北朝鮮はミサイル実験の中止のみを表明しています。

図1 火星15号発射(2017年11月)
火星15号.jpg
引用URL:https://dailynk.jp/wp/wp-content/uploads/2017/11/f5ec82cee339e51b2dc844590aafeb0a.jpg

日米は、北朝鮮に対して全ての弾道ミサイルの破棄を要求しています。

北朝鮮に対して全ての弾道ミサイル破棄を求めるため、韓国保有の弾道ミサイル・巡航ミサイル破棄を交渉のカードとして使うのが良いと思われます。

韓国側も、余計な軍備が削減できるため良いのでは?
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(2)韓国が保有する弾道ミサイル・巡航ミサイル

韓国が現在保有する、弾道ミサイルや巡航ミサイルは数種類あります。

1979年に米国と韓国で交わされたミサイル指針にて、射程が制限されていました。

半島情勢の悪化に伴い、近年射程が延長されていました。

2.1 玄武?Uシリーズ(−2B、−2C)

韓国の弾道ミサイルで代表的なのが、玄武?Uシリーズの弾道ミサイルです。

図2 玄武—2B弾道ミサイル
hyunmoo-2b.jpg
引用URL:https://vpk.name/file/img/hyunmoo-2b.t.jpg
射程約500kmの短距離弾道ミサイルとなっています。

最近では、弾頭重量を低減することにより、射程800km近くまで延伸できる模様です。
(ロシアのイスカンデルミサイルに似てるよね〜)

射程500kmであれば、北朝鮮全土までの攻撃態勢といえたでしょう。

しかし、2017年に公表された玄武—2C型になると、射程が800kmまで延伸してきます。

図3 玄武—2C弾道ミサイル
玄武ー2C.jpg
引用URL:https://i0.wp.com/defpost.com/wp-content/uploads/2017/08/Hyunmoo-II-Short-range-ballistic-missile-SRBM.jpg?fit=1920%2C1080&ssl=1

2.2 海星?V・玄武?V巡航ミサイル

韓国の巡航ミサイルは、海星?Vタイプと玄武?Vタイプがあります。

図3 海星?V潜水艦発射型巡航ミサイル
Haeseong-III-a.jpg
引用URL:https://i2.wp.com/missilethreat.csis.org/wp-content/uploads/2017/10/Haeseong-III-a.jpg?resize=768%2C606&ssl=1

射程1,500kmの巡航ミサイルとなっています。

併せて玄武?Vも射程1.500kmほどになっている模様です。

しかし、これだけの射程になってくると、対北朝鮮用としては長距離過ぎるのが現状です。

周辺各国への不安材料となるでしょう。
図4 CSISによる解説図
韓国ミサイル射程図.jpg
引用URL:https://i1.wp.com/missilethreat.csis.org/wp-content/uploads/2018/03/SouthKorean_missiles_web.jpg?resize=1024%2C698&ssl=1
2.3 韓国の弾道ミサイル・巡航ミサイルの標的は何か?

これだけの長距離射程のミサイルとなると、各国に対して脅威を与えかねない状況です。

南北対話が進んでいるようなので、韓国もミサイル破棄を検討すべき時期であるかと思います。

もしくは、韓国は北朝鮮以外の国を仮想敵国として考えている?と受け取られても仕方ないでしょう。

その疑念を払しょくするために、韓国からミサイル破棄を北朝鮮に手案してみては?
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(3)日米は、韓国の弾道・巡航ミサイル破棄をカードに交渉せよ!

北朝鮮が保有する、ICBMのほかに、短・中距離弾道ミサイルの破棄を交渉しています。

その中で交渉のカードとして使えるのが、韓国の弾道・巡航ミサイルでしょう。

韓国のミサイルを破棄させる代わりに、北朝鮮の全ての弾道ミサイル破棄を迫るのが良い方法であると考えます。

朝鮮半島の平和化を真剣に考えるには、韓国のミサイルを交渉カードとして行くことが最善です。

周辺各国への安心を勝ち取るには、これくらいのことをしなくてはなりません。

日本も経済援助の代わりとして、朝鮮半島から弾道ミサイル撤去を要求しても十分だと考えます。

今後の、和平交渉に期待していきましょう!
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2020年02月20日

北朝鮮監視の国連軍軍事作戦が進行中!

『国連軍の軍事作戦が日本を基地として実施されている』
(2018年投稿記事です。)
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現在日本を出撃基地として、朝鮮国連軍の軍事作戦が実施中という事実をご存知でしょうか?

北朝鮮への国連安保理による経済制裁決議の監視強化として作戦が行われています。

ニュースになっている北朝鮮による、瀬取りへの警戒監視活動が行われています。

国連軍が日本を基地に軍事作戦を行える根拠の、もう一つの地位協定についてもご紹介します。
(前回記事):『 大乱闘!海自艦艇一般公開イベント開催の裏側では?!
\こちらもご参考にPR!/
(1)朝鮮国連軍が日本に集結して警戒監視活動を強化!

北朝鮮への国連安保理経済制裁決議2375号(2017年9月決議)により、北朝鮮が洋上での船舶間における物資の積替え(瀬取り)を禁止する決議が出ました。

しかしその後も、北朝鮮による瀬取りが疑われる事象が次々と発見されています。

図1 北朝鮮船籍タンカーに横付けする船
瀬取り.jpg
引用URL:http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000327760.jpg

そのため、国連は警戒監視活動の強化を決定いたしました。

現在では、
・オーストラリア軍哨戒機×1
・カナダ軍哨戒機×1
・英国軍 フリゲート艦「サザーランド」
・米軍哨戒機

など、各国からの艦船・航空機派遣が行われています。

図2 英国海軍23型フリゲート艦「サザーランド」
TYPE23 サザーランド.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/DafNbe0X4AEecrQ.jpg

1.1 日米安保ではなく朝鮮国連軍として活動中!

一部報道で、日米安保と集団的自衛権の拡大を狙った活動だ!との報道があります。

しかし、一部報道機関によるミスリードを狙った報道と言わざるをえません。

英・豪・加の3国は、集団的自衛権ではなく朝鮮国連軍として活動をしています。

1.2 朝鮮国連軍が現在も存在することが知られていない。

1950年国連安保理決議第83、84号により朝鮮国連軍は創設されました。

現在でも、この決議は有効です。

英・豪・加3か国の航空機・艦船は、朝鮮国連軍として来航しているのです。

軍事作戦に伴う地位協定も結ばれており、日本が拒否することはできません。

日米地位協定のほかに、ほとんど知られていないのが朝鮮国連軍地位協定です。

1.3 朝鮮国連軍地位協定(1954年締結)

朝鮮国連軍地位協定は、1954年に締結されています。

※地位協定の内容(外務省HPより)
URL: http://www.mofa.go.jp/mofaj/na/fa/page23_001541.htm l

国連軍地位協定の締結国は、日本を含めて12か国あります。

日本,オーストラリア,カナダ,フランス,イタリア,ニュージーランド,フィリピン,南アフリカ,タイ,トルコ,イギリス,アメリカ

国連軍地位協定を知らないと、日米地位協定と混同して間違った情報に踊らされます。

イギリス・オーストラリア・カナダが軍を派遣して、軍事作戦を実施しているのは国連決議によるものです。
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(2)朝鮮国連軍地位協定があっても瀬取りを阻止できないのはなぜか?

ここで疑問として出てくるのは、瀬取りを阻止することはできないのか?ということです。

北朝鮮の瀬取りが疑われる事案は、次々と確認されています。

図3 瀬取りと思われる映像(2018年2月16日の事案)
瀬取りと疑われる写真.jpg
引用URL:http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000335695.jpg

なぜここまで接近して、確認しているのできないのか?

理由は、国連安保理決議と国際海洋法との兼ね合いです。

2.1 国連安保理決議2375号は、阻止行動の権限を与えていない。

現在の北朝鮮の瀬取りに対する警戒監視行動を決議した、国連安保理決議2375号は阻止行動の権限を付与していません。

そのため、情報収集として図3の瀬取りと疑われる事案の報告にとどまっています。

朝鮮国連軍は、国連の指揮下にあるため、国連で認められていない行動はとれません。

そのため、阻止行動まで実施できないのが現状です。

ソマリア沖での海賊行為の阻止のために、必要なあらゆる措置を取る!決議された国連安保理決議1838号とは異なります。

2.2 国際法による軍艦の義務による臨検・拿捕の要件を満たしきれない。

国際海洋法において、軍艦が公海において、無条件に臨検・拿捕を行える対象は、
・海賊行為を行う船(海賊船)
・奴隷取引に従事する船
・無国籍船又は、国籍を示す国旗等を掲げずに航行する船


この3要件に該当する場合は、無条件に臨検・拿捕が可能となります。

しかし、北朝鮮の瀬取りの場合、
・国連安保理決議違反が強く疑われる。
・経済制裁により、制限された取引に反した密輸行為が濃厚である。

という要件があっても、現状では臨検・拿捕まで執行することが難しいのです。

理由として国際海洋法における旗国主義により、船籍国以外の国が臨検・拿捕できないという現状があります。


北朝鮮から「経済制裁下でも認められた通常の取引」と抗議されると、阻止の要件を満たさないのが現状です。

そのため、現在朝鮮国連軍の警戒監視活動では、瀬取り阻止まではできないのです。
\国連海洋法条約を理解するのにおススメの本!/ \PR!/

(3)国会にて国連軍に関する議論を!

国会において、朝鮮国連軍の警戒監視活動強化に関する議論が全く起きていないのが現状です。

日本は、国連加盟国であるはずです。

モリ・カケ・さくらだので騒いで空転する国会にてちゃんと、国連軍に関する論点・議論整理をするのが国会議員の役目だと考えます。

国連軍と日本について、しっかりとした整理をするべき時期に来ていると考えます。
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2020年02月18日

トルコ・ギリシャ紛争が中東全面衝突の危機に!

『日本で報道されていないけどトルコとギリシャが全面戦争の危機!』
(2018年投稿記事です)
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現在中東ではシリア情勢に注目が集まり、トルコとシリアの軍事衝突の危険さえあります。

しかし、日本ではほとんど報道されていないもう一つの危機が進行中です。

トルコとギリシャが、全面戦争寸前の事態まで発展しているのをご存知でしょうか?

1970年代にも全面戦争の危機にあった、トルコ・ギリシャ関係をご紹介!
(前回記事):『 海上自衛隊船務士として護衛艦勤務した1年4か月!
\こちらもご参考にPR!/
(1)トルコ・ギリシャ艦艇が海上で体当たり攻撃!

2018年2月にトルコとギリシャの沿岸警備隊艦艇が、かなりの小競り合いを起こしています。

艦艇を衝突寸前まで接近させたり、停泊中の警備艇に体当たりするなどかなりの事態が発生しています。

図1 衝突寸前の両国艦艇
衝突寸前.jpg
引用URL:http://tn.smilevideo.jp/smile?i=32763679.L
図2 衝突する艦艇(トルコ海軍警備艇がぶつけた模様)
夜間衝突.jpg
引用URL:https://lpt.c.yimg.jp/im_siggaXa36l_Z.uGOC.izJEePug---x400-y225-q90-exp3h-pril/amd/20180220-00010000-aptsushinv-000-thumb.jpg

(動画)


もはや偶然というより、狙って衝突に行っているような状況です。

かつての尖閣諸島中国船衝突事件以上の状態になっています。
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(2)なんでトルコ・ギリシャはこんなに仲が悪いのか?

トルコ・ギリシャ両国とも、NATO(北大西洋条約機構)に加盟する国です。

しかし、両国の険悪な仲は、100年以上の長期にわたる憎悪の歴史があります。

1832年にギリシャが当時の、オスマン帝国から独立したときから衝突が続いています。
図3 トルコとギリシャの領土関係
isutan73.jpg
引用URL:http://wadaphoto.jp/kikou/images2/isutan73.jpg

トルコのすぐ近くの島までがギリシャ領土になっています。

1919年〜1922年までの希土戦争(きとせんそう)を経て、ローザンヌ条約にて現在のギリシャとトルコの領土が確定しています。

その後1974年には独立後もギリシャの影響力が強かったキプロスに、トルコ軍が侵攻する事態になっています。

当時は、ギリシャ・トルコの全面戦争突入も危惧されたほどです。

これほど、複雑怪奇な関係がギリシャ・トルコ間には存在します。

2.1 キプロス沖の天然資源をめぐるトルコ大統領の警告

2018年2月には、トルコのエルドアン大統領が、
『キプロス島沖でギリシャ側が天然ガスなどの一方的な採掘を行っている』
と非難をしてします。

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(3)中東・バルカン半島問題は、思わぬところから発火するかも?

現在、トルコはリシア内戦問題に介入するところまで来ています。

その一方でトルコとギリシャの国境を定めた、ローザンヌ条約の見直しを要求する発言をしています。

さらにキプロス問題で、天然資源を一方的に盗掘しているとギリシャを非難しています。
図4 キプロス沖の天然ガス採掘工区
kipurosu.jpg
引用URL:http://livedoor.blogimg.jp/hiroset/imgs/3/a/3a59344c-s.jpg

キプロスの天然資源をめぐる争いが、トルコ・ギリシャの争いを再燃させる可能性があります。

こうなると、中東・バルカン半島周辺を巻き込んだ争いに発展する可能性が出てきます。

3.1 ロシアの暗躍にも注意!

トルコがゴタゴタの状況になると、一番利益が出るのはロシアです。

ロシアにとってみれば、トルコは昔から非常に厄介な国です。

黒海から海軍艦隊を出動させるとき、トルコの海峡(ボスポラス・ダータルネス)を通過する必要があり海峡管理のモントール条約により、厳しく制限がされています。

黒海から地中海までの通航を確保できるのであれば、トルコへの圧力が必要です。

シリア内戦にてアサド政権軍を支援するのも、地中海の拠点確保のためです。
必要であればロシアは、トルコとの衝突も辞さないでしょう。

3.2 トルコ・ギリシャ・ロシア・シリア・アメリカの大バトルの可能性も?

現状では、まだトルコとギリシャの小競り合いに終始している状況です。

しかし、一歩間違えれば
・シリアでの全面衝突
・トルコ・ギリシャの全面戦争
・ロシア・アメリカの代理戦争

この3つが同時発生する可能性さえあります。

今後も、トルコ・ギリシャ情勢が見逃せない状況となります。
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半島有事で韓国は敵国に回る気か?

『韓国は北朝鮮に味方して日本の敵国になるつもりか?』
(2018年投稿記事です。)
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最近、またぞろ韓国・北朝鮮を含めた、朝鮮半島情勢が怪しくなってきました。

さらには、韓国・北朝鮮の急速な接近・融和ムードさえ出てきています。

想定される半島有事の時、韓国は日本を敵国として対応する可能性さえあります。

半島有事における、日本人・米国その他外国人退避に支障が出る可能性も!
(前回記事):『 入校中なのに錨泊入港したよ!ようやく修了だ!
\こちらもご参考にPR!/
(1)韓国の政治状況は2015年より悪くなっている。

自衛隊で奏でた交響曲を開始した2015年ごろから、韓国に関する記事をいくつか書いてきました。

当時から、韓国がらみでいくつかの事件、政治情勢が悪い方向に向かっていきました。

2015年当時には、一時期韓国と戦争の可能性を囁かれるほどの悪化ぶりでした。
(参考記事) 【自衛隊】韓国との戦争はありうるのか?

この時に、私は
『2017年がターニングポイント』
『オリンピックが開戦の要因の可能性も』


という内容を記述いたしました。

2015年9月3日に中国で開催された、抗日戦争70周年記念式典には韓国大統領が参加しました。

この状況を見て、早期に韓国は日米韓連合を離脱すると考えました。

図1 2015年9月3日『抗日戦争70周年記念式典』
抗日戦争70周年記念式典.JPG
引用URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/9b/China_Announces_Troop_Cuts_at_WWII_Parade_%28screenshot%29_201591801646.JPG

しかし必ず揺り戻しがあると考え、2017年がターニングポイント!としました。

その結果
(参考記事): 韓国新政権との日韓関係の停滞・紛争の可能性は!

2017年には、韓国朴大統領の罷免・文新大統領の誕生という大激変が発生しました。

元々朴槿恵大統領の本来の任期は、2018年2月24日まででした。

平昌オリンピック閉会式は、新大統領が閉会宣言をするという予定だったのです。

しかしながら誕生した文在寅大統領政権は、より悪い方向に進んできています。

オリンピックを口実に南北対話の道を強引に推し進める状況となり、米国側の怒りを買っている状況です。

この状況は、2015年より状況が悪化している!と言わざるを得ません。
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(2)オリンピックを口実に南北統一の悪夢に・・・

平昌オリンピックの開会式及び閉会式に北朝鮮高官団を受け入れるというミスを犯した韓国は、もはや北朝鮮の手玉に取られたとしか言えません。

開会式での金与正が、各国首脳席に着席したシーンが流れました。

の状態は、世界にとって韓国が何を考えているかを如実に示したといえます。
図2 平昌オリンピック開会式首脳席
pyonntyan.JPG
引用URL:http://img.hani.co.kr/imgdb/resize/2018/0218/151884971455_20180218.JPG

さらに閉会式に至っては、金英哲労働党副委員長を派遣するという状態です。

韓国の制裁で入国禁止としていた人物です。
図3 金英哲・労働党副委員長
kimu.jpg
引用URL:https://www.newsweekjapan.jp/stories/assets_c/2018/02/reuters20180222184223-thumb-720xauto.jpg

この人物を入国させることは、対北朝鮮制裁が事実上骨抜きになる状態です。

2.1 国連制裁より南北融和を優先した韓国

文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領にとっては、南北融和が優先なのでしょう。

かつて仕えた廬武鉉大統領の最側近だった文在寅大統領にとっては、優先すべき事項なのかもしれません。

日本を仮想敵国とする!とした廬武鉉政権のブレーンとして、わかりやすい目標が反日になります。

そうなると日本にとって悪夢となります。

2・2 マクマスター大統領補佐官(安全保障担当)の辞任観測報道

もう一つ気になる情報があります。

それは、米国のマクマスター大統領補佐官(安全保障担当)が辞任するという報道がなされています。

対北朝鮮について、米国では強硬派と知られる現職の米陸軍中将です。

図4 マクマスター大統領補佐官
makumasuta-.jpg
引用URL:https://si.wsj.net/public/resources/images/BN-SE240_NATSEC_M_20170220150953.jpg

一部報道では、大統領と安全保障政策をめぐり対立したとされています。

しかし、それは本当でしょうか?
『大将昇任の上、在韓米軍司令官就任』
『中将のまま、アメリカ第8軍(韓国)司令官就任』

この可能性が残っています。

マクマスター中将は、現在55歳で退役までまだ時間があります。

現状、第8軍司令官(韓国駐留)の交代時期が近づいています。

湾岸戦争・イラク戦争など米軍で最も戦歴のある将軍である、マクマスター中将がこのままとは思えません。

マクマスター中将の今後の動き次第で、アメリカの戦略がわかるでしょう。
(2020年追記:マクマスター中将はその後退役となりました。)
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(3)閉会式におけるアメリカの『Show The Flag!(旗幟を鮮明にせよ)』

2018年2月25日に平昌オリンピック閉会式を迎えました。

閉会式の各国首脳席の座席配置と列席人員を見て、アメリカの韓国に対する脅しの本気度が見えました。

図5 閉会式首脳席の写真
閉会式.jpg
引用URL:https://stat.ameba.jp/user_images/20180225/22/tunkuameba/2d/f1/j/o0700039814138666276.jpg?caw=800
この写真で、イバンカ・トランプ米国ホワイトハウス補佐官の後ろに座っている人物に注目してください。

米軍の制服を着ている人物は、ヴィンセント・ブルックス在韓米軍司令官(陸軍大将)です。

在韓米軍司令官は、半島有事が始まると朝鮮国連軍司令官となり韓国軍を含めた国連軍を指揮する人物です。

まさか閉会式で、イバンカ・トランプ氏の後ろに座るとは予想できませんでした。

さらに朝鮮戦争休戦協定を白紙化する!と宣言した、金英哲のすぐ近くに座ったのです。

アメリカが韓国に対して『敵に回るのか?それとも味方のままか?』という最大級の恫喝をしてきたといえます。

閉会式の南北対談に釘を刺すように、米国の追加制裁発表が行われていなす。

アメリカは、本気で韓国に
『Show The Flag!』『敵になるのか、味方になるのかはっきりしろ!』
と迫ってきています。

さて、今後4月に実施予定の米韓合同演習の動きにも注目です。
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北朝鮮軍事パレードに登場する兵器人物で見えてくるもの!

『平昌五輪開会式前日に軍事パレードが北朝鮮で開催!』
(2018年投稿記事です。)
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韓国平昌オリンピック前に、北朝鮮と韓国がらみでいろいろな駆け引きが進んでいます。

五輪開会式前日には、北朝鮮が軍事パレードを計画するなどきな臭くなってます。

北朝鮮にとって大事な、軍創設70年記念日ではどんな新兵器が登場するのか?

また、登場する人物によって今後の北朝鮮がわかるかも!
(前回記事):『 ペンギン船務士、江田島に行くまで大忙し!
\こちらもご参考にPR!/
(1)2月8日の軍事パレード自体は珍しいことではない。

2018年に入り北朝鮮が例年4月25日ごろに行ってきた軍事パレードを、2月8日に実施すると発表しました。

2月8日は、平昌オリンピック開会式の前日であり、対外的に韓国へのけん制を兼ねているといわれています。

ただ2月8日は1948年に軍創建記念日として制定されて1977年までは、この日に軍事パレードが実施されていました。

1978年以降、4月25日に変更されていただけに、特に無理やり変更というわけではありません。

また北朝鮮にとって軍創設70周年に当たることから、韓国へのけん制を兼ねた軍事パレードになるでしょう。

1.1 火星15(KN−22)が登場するか?!

今回の軍事パレードの目玉としては、火星15号の登場があるかどうかです。

図1 「火星15号」車両とミサイル
kassei15.jpg
引用URL:http://www.zakzak.co.jp/images/news/171201/soc1712010014-m1.jpg

昨年の発射を成功と位置付けている北朝鮮としては、火星15号を登場させてくるものと考えられます。

もし登場させて来たのであれば、完全なミサイル完成のお披露となるでしょう。
1.2 火星14号も登場するか?

昨年2017年4月の軍事パレードにて、発射筒に隠された謎のミサイルがありました。
図2 2017年4月で登場した『新型?ミサイル』
2017sinngata.jpg
引用URL:https://stat.ameba.jp/user_images/20171130/05/kawai-n1/94/a9/j/o0680038314081115246.jpg?caw=800

その後、2017年7月4日の発射にて、ほぼ新型?とみられたミサイルが火星14号である可能性が高くなりました。
図3 火星14号
kasei14.jpg
引用URL:http://img5.cna.com.tw/www/WebPhotos/800/20170705/56002565.jpg

こちらも、今回の軍事パレードにて発射筒を外した状態で登場するものと推察されます。
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(2)金与正(キム・ヨジュン)の立ち位置で北朝鮮の今後がわかる!

今回の軍事パレードにおいてもう一つ注目すべき人がいます。

金正恩の妹、金与正の立ち位置です。
図3 金与正とされる人物
imouto.jpg
引用URL:http://www.politikis.si/wp-content/uploads/2017/10/kim-jong-un-sestra.jpg

写真は、2017年4月17日の軍事パレードでのシーンで赤丸で示した人物が金与正です。

2017年10月の党大会では、最前列にいるほどの地位に昇格しています。

図4 2017年10月党大会でのシーン
toutaikai.jpg
引用URL:http://japanese.joins.com/upload/images/2017/12/20171224131106-1.jpg

今までの北朝鮮では見られなかったシーンです。

今回の軍事パレードで、彼女が観閲台のどの位置にいるか?これが注目すべき点でしょう。

金正恩のプロデューサーとも噂される彼女がどこまで影響力を持つのか?

軍事パレードで金正恩が融和的な演説があるのであれば、国内で相当な権力を持った可能性があります。

ここも、見逃すことのできない点です。
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(3)軽めの軍事挑発が開会式前にあるか?!

このままおとなしくオリンピックを迎えてくれればいいのですが、軍事挑発も考えられます。

しかし、弾道ミサイルの発射では世界を刺激しすぎる可能性があります。

そのため、北朝鮮は軽い軍事挑発をかけて来る可能性もあります。

可能性として高いのは、長距離ロケット砲の発射訓練ではないでしょうか?

2017年4月17日の軍事パレードの前日にも、ミサイル発射がありました。

今回は世界を過度に刺激しないために、ロケット砲の発射があると考えます。

図5 北朝鮮長距離ロケット砲KN−09
KN-09.jpg
引用URL:https://i2.wp.com/missilethreat.csis.org/wp-content/uploads/2017/06/KN-09.jpg?resize=768%2C432&ssl=1

最大射程約200kmの300mmロケットです。

ロケット発射訓練で、国内の体制高揚を図り軍事パレードに臨むのではないか?現状の体制では、これが現実的なシナリオです。

いずれも、2018年2月は何が起きてもおかしくない状態になるでしょう。

今後とも注目して行くべきことです。
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posted by sstd7628 at 10:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界情勢
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