日本では身近な普及の仕方
新しい製品やサービスは、
どのようにして社会に
普及していくのでしょう。
『 イノベーション普及学 』は、
最初の2.5%を 革新的採用者、
次の13.5%を初期採用者、
その次の34%を初期多数採用者、、、
というように分類しています。
もし革新的採用者であれば、
ある意味、実験台になることを
自ら申し出た人々なわけで、
感想であれクレームであれ、
製品やサービスの改善につながる
可能性が十分にあります。
もとろん、これから採用しようかどうか
迷っている人にも影響を与えるわけです。
ただし、 クリティカル・マスでも登場する、
この2.5%という数字は、正規分布を仮定したもので、
そのこと自体にあまり根拠はありません。
実際、音楽CD、特にヒットチャートの上位に
行くような音楽CDの売り上げは、
最初の週にピークがあるのが普通です。
要するに正規分布ではありません。
ロジャース氏の普及理論が妥当するような世界は、
最初はジワジワと広がり、
その中からマニアックな支持者が、
リード・ユーザーとなって、、、
というような世界でしょう。
日本のようなオタク文化の国にとっては、
意外と身近な普及の仕方かもしれません。
しかし、問題は技術者が リード・ユーザーの
提案を受け入れるかどうか。
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