アメリカで成長した企業の考え方
NIH症候群とは対極の研究開発プロセスの
お話が オープン・イノベーションです。
『 オープン・イノベーション 』では、
企業内部・外部のアイデアを結合して、
新たな価値を創造することが
オープン・イノベーションだとだれています。
しかも、その出口も多様で、
もとの会社を飛び出したり、
他の会社にライセンシングしたり、
何でもありなのです。
実は、アメリカのHDD業界でリーダー企業に
取って代わってきたのは、
こうしたスピンオフ企業でした。
ただし、こうした研究開発の在り方は、
基本的に研究開発のただ乗りを
許容しなければなりません。
優秀な研究者や技術者が、自由に大学や
企業を渡り歩いて研究が続けられるかと
問われれば、かなり無理があります。
現実には、中核の技術者が企業間を
移動する場合には、最新の機密情報が
漏れると困るので、半年とか1年とか
時間を空けるのが普通です。
企業内にあっても、ソフトウェアの技術者が、
ソース・コードを公開してしまう
オープン・ソースの開発部署に人事異動する場合には、
覚えていたソース・コードが混じると、
法的に大変なことになるので、
忘却期間として半年程度は空けさせるのが常識でしょう。
しかしそれでも、
オープンにするべきかなのだというのが主張なのでしょう。
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