『経営理論の始祖』が生み出した理論
アメリカでテイラーが活躍していた頃、
フランスでは大企業の経営者
ファヨール 氏が活躍していました。
一鉱山技師としてスタートしたファヨール氏は
30年にわたって社長を務め、合併買収、
事業分割、多角化を駆使して会社を立て直しました。
そんなファヨール氏が社長退任間際に書いた
『 産業並びに一般の管理 』は、
意外なことに戦略ではなく、
組織の管理について書かれた本でした。
6つの職能の1つとして 管理的職能を挙げ、
「管理する」とは予測する・組織する・
命令する・調整する・統制することであり、
従業員働きかけることだと説いたのです。
そして、14の管理原則も掲げました。
鉱山学校出身のファヨール氏は、
管理の学校の必要性も説きましたが、
この本が英訳紹介されたアメリカで、
それが実現していきます。
ビジネススクールができて、
ファヨール氏の流れをくむ 管理過程論が隆盛します。
現在、管理過程論自体は、下火になりました。
それでも 管理サイクルや今も改善活動でお目にかかる
「計画Plan 実行Do 評価Check 改善Action」
PDCAサイクルには、ファヨールの管理的職能が生きています。
ファヨールは今では経済管理論の始祖と呼ばれています。
管理サイクルの流れ
1.plan あらかじめ計画を立てる
↓
2.do 計画に基づいて行動する
↓
3.see 行動の結果が計画通りか統制する
経験を次計画に生かす ←ここまでが1サイクル
1.plan あらかじめ計画を立てる ←ここから2サイクル目
↓
・
・
・
と続いていく
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