実はカラクリがあったホーソン実験
アメリカ電話通信会社AT&Tの子会社
シカゴ市にあるホーソン工場で、
1924〜32年にかけて後に ホーソン実験と
称されることになる一連の実験を行いました。
実験は、 科学的管理法的に最適な照明度を探る、、、
といったうたい文句で始められます。
ところが照明度と生産性は無関係で、
しまいには月明かり程度の明るさにしても
生産性は下がりませんでした。
今度は5人の女性従業員を隔離して
作業条件を色々変えて実験しましたが
同じ条件下で期間を比較すると
生産性は向上し続けました。
そこで実験内容を彼女たちに相談したり
監督者も置かなかったりしたことが、
協力的態度や、生産性につながったのではないかと考えました。
人間関係論の誕生です。
こうした研究結果はハーバード大学の研究者によって公表され、
従業員の欲求の満足化による生産性増大運動として
戦後は日本などにも影響を与えました。
ただし今はこの研究結果は疑問視されています。
実は、実験の途中で5人中2人の反抗的な従業員が解雇され、
代わりに生産的経験のある2人に交代していたのです。
しかも交代した2人の女性は経済的理由から
仕事を必要としていました。
職務満足が高い生産性もたらす人間関係論的仮説は、
現在では科学的に否定されています。
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