人間の本質に挑む数々の実験
科学的管理法を唱えた テイラー 氏は、
怠業の理由としてもう一つ 自然的怠業を挙げていました。
人間は本能として楽をしたがるので怠業するというのです。
ところが、そんなテイラー的人間観を
否定する研究が次々出てきます。
マクレガー 氏は『 企業の人間的側面 』の中で、
テイラー 的な考え方を X理論とし、
それに対して、当時新しく出てきた研究蓄積は
生来人間は仕事が嫌いなわけではなく
条件次第で自発的に働くという事を
明らかにしているとして
それらを Y理論と呼びました。
また バーズバーグ 氏は面接調査の結果から、
達成や仕事そのものや
責任は満足をもたらす 動機付け要因だが、
給料などはもっぱら不満足を予防するための
衛生要因だとする 動機づけ衛生理論を提唱します。
後に『 仕事と人間 』では、多くの追試を紹介し、
予想と違う結果になったものは
3%にも満たないと結論付けます。
人間の欲求は最低限の生理的欲求から始まって
最高次の自己実現欲求まで5段階に分かれていて、
各段階の欲求が満たされるとより高次段階の欲求を
するようになるという マズロー 氏の 欲求段階説は、
いまだに人気ですが、
1970年代には科学的に否定されています。
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