リーダーシップは条件次第
2次元で考える場合、
構造づくりを部下への配慮が
どちらも優れているのが望ましい
といったオハイヨ研究的なリーダーシップ論は、
リーダーとしてのあるべき資質を
問うているのと大差ありません。
そんなリーダーシップ研究は、
条件即応モデルの登場で一変します。
フィードラー が『 新しい管理者像の研究 』
に達するまでは紆余曲折ありました。
「最も苦手とする仕事仲間」についての評価をもとにした
LPC尺度を使って、
LPC・・・least preferred coworkerの略
自身も含め研究者たちがLPC得点と
集団業績との関係を探ったのですが
高LPCリーダーのほうがいい
という結果が安定しませんでした。
しかし、研究が進むにつれLPC得点と集団業績の関係が
リーダーシップ状況に依存していたことに気づきました。
これが条件即応モデルです。
つまり、普遍的に優れているリーダーシップの特性や
スタイルなどというものは、
実際には存在しなかったのです。
あるリーダーは、ある条件下で優れたリーダーでも
別の条件下ではそうではなかった、
考えてみればそのような事例は
歴史上の偉人でも身の回りの人でも
たくさん見つけることができます。
リーダーシップは、微妙な対人関係の
文脈に依存しているのです。
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