戦略の中でも一番ポピュラー
戦略という言葉が、経営学の分野で
使われるようになったきっかけは、
おそらく 多角化の成長戦略でしょう。
今でも戦略という言葉が
一番しっくる使い方だと思います。
ここで多角化とは、簡単に言ってしまえば、
1つの会社がいろいろな事業に進出することです。
例えば、東京の私鉄は鉄道だけでなく、
バスもタクシーもデパートもホテルも経営しています。
大きなメーカーも販売会社、
物流会社、さらには旅行代理店
からタクシー会社までもっている所でもあります。
メーカーで「いろいろな製品を作る事」ではなく
「色々な産業に進出する事」が多角化なのです。
アンゾフ 氏は『 企業戦略論 』で
成長ベクトルを考え製品も市場も新規の場合を
多角化とし、それ以外は 拡大化と分けています。
そして多角化をさらに、
?@水平的多角化
?A垂直的総合
?B同心的多角化
?Cコングロマリット的多角化 に分けます。
アンゾフ氏のイメージしている多角化は、
昔の日本企業が良くやっていた
内部展開型の多角化ではありません。
合併買収によりほかの会社を吸収したり
子会社化したりて進めていく多角化なのです。
そんな中、関連性の低い広範な産業に進出した企業は
コングロマリットと呼ばれ、
1960年代後半以降アメリカを席巻していきます。
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