「硬直化」と背中合わせの発想
1980年代になると、世界中から
日本式の経営が注目されました。
欧米企業が、既存事業のなかでちまちまと
選択と集中などと言っている間に、
日本企業は、現有能力・資源をはるかに
超えた野心的目標を掲げ、
能力を鍛えているではないか・・・・
とまで評されたのです。
こうした日本企業の研究をもとにして、
『 コア・コンピタンス経営 』では
「 顧客に対して、他社にはまねできない自社ならではの
価値を提供する、企業の中核的な能力 」を
コア・コンピタンスと呼びました。
そして欧米企業の戦略の発想が
事業を単位としているのに対し日本企業の戦略は
このコア・コンピタンスをベースに発送されていて、
これを活用、強化する戦略がとられているとしたのです。
昔からある日本企業の多角化は
内部展開型ですからコア・コンピタンスの
活用・強化を考えていたというのは本当でしょう。
合併買収による多角化が基本の欧米企業とは
所詮、戦略の発想の仕方が違います。
ただ、「これぞわが社のコア・コンピタンス」
としがみつけば、硬直化するのが普通です。
殻にしがみついているとジリ貧に陥ります。
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