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2023年02月25日

ランナーの心肺停止はワクチンのせい?

ランナーの心肺停止という言葉がTwitterでトレンド入りしていました。
読売新聞が出した
「再開の市民マラソン、ランナーの心肺停止相次ぐ…危険な巣ごもり後の調整不足」
というタイトルのネットニュース記事を見てのツイートが多いようです。

この記事を見て心肺停止と新型コロナワクチンの関連があると考える人がいてトレンドになったようです。
ざっと見たところ、

・ワクチンのせいだろ
・ワクチンが怪しいかも
・ワクチンとの関連は不明
・元々心肺停止になる人はいた(増えてない)
・ワクチンと関係あるわけないだろ

意見はこのくらいに分類できるでしょうか。
ツイートした皆さんがどの程度現状を把握しているかは不明ですけど、
そこそこ情報収集したくらいでは「ワクチンとの関連は不明」と言うしかないかと思います。
絶対怪しいとか、絶対関係ないと言ってる人はバイアスがかかっている可能性があります。気をつけましょう。

記事では いわて盛岡シティマラソン、神戸マラソン、信州安曇野ハーフマラソン で心肺停止のランナーがいたと書いてあります。
2人は助かり、1人は死亡しました。

私が調べたところ参加者は
いわて盛岡シティマラソン 約4,400人、神戸マラソン 約2万人、信州安曇野ハーフマラソン 約5,100人 でした。

マラソンで心肺停止になる頻度について調べているデータとしては、
2003年から市民マラソン大会の医療救護活動を実施している国士舘大学による統計では約5万人に1人でした。
(マラソン大会における心停止の発生頻度という題の報告書)

また、日本循環器学会 日本AED財団による記事で
「参加者およそ3万6千人とも言われる東京マラソンでは、これまで12回の大会で合計11人ものランナーがマラソン中に心停止に陥っている」
という記載がありました。

記事中にある3大会を見れば約1万人に1人という割合になるので、多いという印象にはなりますが
他のマラソン大会もあるわけで、結論は出せませんよね。


ちなみに記事では「危険な巣ごもり後の調整不足」というタイトルにも関わらず
締めの言葉では「同様の事故は以前からあり」となっており、これじゃ不十分じゃないのかなーと思います。

心肺停止のランナーが相次いでいる(3件例を挙げたが増えたとは言ってない)と言い訳できるように書いてありますし、
心肺停止したランナーが調整不足だったとも書いてません。
調整不足だったら危ないよね、くらいのことは書いてます。

ちゃんとしたデータを調べて、
コロナ前は○○人あたりに1人だったのが2022年度は○○人あたりに1人、
心肺停止するランナーが増えている。原因は調整不足か?
くらいの記事にはまとめてほしいですね。
posted by サム at 23:42 | Comment(0) | 雑記
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