中国恒大は23日に社債2本の利払い期日も控える。銀行やサプライヤー、国内で取引される金融商品の投資家への支払いが滞る状況でも、社債保有者への支払い義務を引き続き履行できるかどうか試金石になる。
社債の1本は額面価格の30%を下回る水準で取引され、投資家は高い確率で不履行の可能性を織り込む。
中国恒大が抱える3000億ドル(約33兆円)もの債務履行を巡る不安が中国の金融市場に波及した結果、他の不動産関連株も急落し、ドル建てジャンク債(投機的格付け債)指数の利回りは上昇。中国人民銀行(中央銀行)は17日、金融システムに140億ドルの短期資金を供給した。
中国人民銀、1.5兆円の短期資金供給−恒大危機が市場揺るがす中で
ブルームバーグの集計データによれば、ドル建て5年債(表面利率8.25%)の8350万ドルの利払い期日が23日に到来する。同債のコベナンツ(特約条項)によれば、支払いの遅れがデフォルト(債務不履行)と判断されるまで30日の猶予期間が設定されている。
23日は人民元建て債の2億3200万元(約39億円)の利払いも重なる。年内に期日を迎える利払いは総額6億6900万ドルに上る。
【ブルームバーグ】
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