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2021年06月13日

配牌から見た方向性の続きの続きの続き(どこまで続くんや!)

卓6.jpg

今回も「配牌から見た方向性#1〜4」で出てきた配牌とそこからの狙いについて細かく掘り下げていきます。



1m347788p4556s東西 ドラ7p

この手ですが、ここから有効牌(手牌で使える牌)を引いて次の形になったとします。

347788p45566s東西 ドラ7p

ここから8pポンで鳴いて3900、赤引きや7pポンしての8000のアガリ形を描けない人はスピードで乗り遅れる人です。
プロの中でもこういう手牌から門前(メンゼン)のテンパイでリーチしか見ていないような人を時々見かけますが、そういう人は門前(メンゼン)に固執し過ぎな人で、鳴きをよく使う人を相手にした時、鳴きを入れた相手にどんどんアガリを取られてしまい、終始何もできずに(手が入らないまま)ラス(四着)や三着で終わってしまう人です。

そういう人がよく「門前(メンゼン)で大きくしてリーチするから!」と言いますが、リーチと鳴きの両方を同じくらいの割合(50:50)で使えない人はどちらかに偏っている人だと言えます。
Mリーガーの中でも門前(メンゼン)寄りの打ち手が何人かいます。
○○熊さんとか村○さんとか黒○さんとか。
こういう方々の負けパターンは鳴きが得意な相手を敵にした時です。

逆に、鳴きばかりというのもバランスの悪い打ち手だと言えます。
Mリーガーの中では黒いデジタルと言われている○橋さんです。
彼は鳴かなくてもいい所で鳴いてしまうのが欠点です。

点数が欲しい時に鳴いてしまうと、どうしても安くなりがちです。
鳴くとリーチの一飜がなくなり、ツモの一飜がなくなり、裏ドラを見る権利と一発の権利もなくなります。
戦術書やYouTube動画で「先制テンパイしたら愚形でもリーチ!」とよく言われるのはこういうリーチの利点があるからというのが大きいのだと思います。

鳴きは主に牌勢(良い配牌やツモ牌を引くようになったりする)を良くする時や相手の親やリーチを流す時に使うもので、東1局からでも積極的に鳴いていける人が牌勢を得られます。(何でも鳴けばいいわけではないですが)
アガリ点が低くなるからというのはいいわけに過ぎません。

鳴きを効果的に使える人がトップを取る機会も多くなります。


では、ケース15についてもう少し考えてみましょう。

267m168p238s東北白白 ドラ西

最初に見えるのは白の子なら1000点。
8sに6sや7sがくっついてくれば678の三色も考えたり、ドラを引いて重なれば白・ドラ2の子なら3900狙い。
67mで1ブロック、68pで1ブロック、23sで1ブロック、白ポンで1ブロックで残りの牌を重ねて頭を作る。
基本的には他家の高い手やリーチを流す為のかわし手だという意識で。
第一打はメンツに関係のない1p。

↑以前、こう解説しましたが、ドラを引いて重ねて頭にしたりとかツモ牌によっては678三色同順狙いで進めるというのも一つありますが、赤入りルールであればいつ赤を引いても使える形を意識しておくというのも鳴く際のポイントになります。
赤5を引いても牌の3・4・6・7を手牌に残しておくと使えるわけですが、↑の手牌であれば67mや68pの部分は安易に切らないわけです。
23sの部分は例えば1sが捨て牌に3枚や4枚切られていれば35sの形を残しますし、逆に4sが3枚や4枚切られていれば、23sの形で残します。(1、2枚の時は手役などと天秤にかける)

仮にメンツが完成していても234sなら2s切りで赤5sが使える形で、あるいは678mなら8m切りで赤5mが使える形だと言えます。(これを俗にスライドと呼ぶ)
これを利用して相手が鳴いた時などで「赤5とのスライドだな」と読める時があるので、相手のツモった後に切られる牌をよく見ておく必要があります。(?の牌を引いて手牌に入れての2、8切り)

よく安手の24のカン3待ちや68のカン7待ちで即リーチする人がいますが、234三色同順や678三色同順といった手役に関係のない時は5がくっつく形も意識して少し待ってみるのもいいんじゃないかと思います。
特に5を固めて持っている相手でもいない限りは、即リーする必要はないんじゃないでしょうか?

それよりも他に役がつかないか?とか待ちの変化を待ってみるとか、赤引きやドラ引きを待ってみるとかそういう部分に意識を向けてみるのもいいんじゃないでしょうか?
例えば

1124567m888p西西西 ドラ8m

これは役なしのカン3mテンパイですが、これで即リーチするのはちょっともったいなく感じます。
ここに5−8mや6mを引けばリャンメン待ちのテンパイになりますし、ドラも使えます。
例えば

1145567m888p西西西 ドラ8m

1145678m888p西西西 ドラ8m

これなら3−6m待ちやドラを使った3−6−9m待ちになり、ツモアガリも多少は狙えます。

あるいは1mを引けばアンコになって

1112456m888p西西西 ドラ8m

この形で2m3m待ちになります。
同じリーチのみのアガリ点ですが、1mアンコで2mを少し使いづらくなっているのも一つのポイントです。
アガリ率を上げたいのならこういう形もできます。

また、2mを引けばトイツが1つ増えて

1122456m888p西西西 ドラ8m

これならツモり三暗刻が見えます。
出アガリなら安いままですが、ツモなら満貫になりました。

カン3やカン7待ちはどうしても手牌の中の急所になりがちで、「流局して3000点もらえればいいや」なら即リーチでもいいですが、少しでもアガリを取りたいのであればこういう形もありますよ、という自分からの提案です。
即リーチするばかりではなくて、他の選択肢も探してみるのも面白いですよ。


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