今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は東城 りおプロです。
https://youtu.be/6PsgPpcBNwI
2023年2月6日 第1試合
南3局 2本場 供託リーチ棒1
東家 東城 りお 16900
南家 仲林 圭 25500
西家 岡田 紗佳 23100
北家 村上 淳 33500
(敬称略)
トップ目・村上さんは二着目と満貫差で16100点差以上(オーラス満貫ツモでも変わらない)つけてオーラスを迎えたい。
二着目、三着目は満貫程度をアガりたい。
ラス目・東城さんは4000オールツモ以上でトップ目、7700以上ロンや2000オールツモ以上で二着目。(連荘)
最初に親・東城さんの手は
ドラ 東城手牌
手に赤2+ドラでリーチなら12000~、役牌を重ねてポンでも12000~と高くなりそうです。
ただペンチャン2+カンチャン受け入れ2と愚形が目立つ手なので変化を見ながら進めたい。
ツモ 打
続いて南家・仲林さんの手は
ドラ 仲林手牌
これは良くてリーチ・ピンフ・ドラ3900程度の手になりそうです。
があるのでこの手はタンヤオ確定とはならず、赤引きやドラ引きが無い限りあまり高い手にならなそうです。
ツモ 打
続いて西家・岡田さんの手は
ドラ 岡田手牌
こちらは赤もドラも無いメンツ手5シャンテン。
せいぜい頑張ってもリーチ・タンヤオ・ピンフ3900程度になりそうなのであまり勝負手にならなそうです。
テンパイスピードで遅く、高くもないので押し過ぎに注意。
ツモ 打
最後に北家・村上さんの手は
ドラ 村上手牌
こちらも赤1のリーチ・赤2600程度の手になりそうなメンツ手2シャンテン。
テンパイスピードで早めなので先制リーチもありますが、イーペーコーやピンフを付けてオーラスの条件を良くしたい。(二着目と16100点差以上が目標)
ツモ 打
次巡、東城さんは
ドラ 東城手牌
ポンの12000も見えてきました。
同巡、仲林さんは
ドラ 仲林手牌
メンツ手3シャンテン。
また同巡、村上さんは
打 ドラ 村上手牌
イーペーコー目が出て打とターツ落としを選択。
打としないのはツモに対応する為です。
次巡、東城さんは
ドラ 東城手牌
ネックのカン引きでピンズ1メンツ完成。
次巡、東城さんは
ドラ 東城手牌
ドラ2+赤2でリーチ・ツモなら跳満、4トイツでチートイツ2シャンテンでもあります。
同巡、岡田さんは
ドラ 岡田手牌
ピンフ3シャンテン。
同巡、村上さんはツモで嫌ったメンツが埋まった形になり、激痛・・・。( ̄∇ ̄|||)
次巡、東城さんは
ドラ 東城手牌
ずっとピンズと字牌ばかり引いています。
更に次巡、東城さんは ツモ 打 で
ドラ 東城手牌
これでピンズカンチー、チー、ペンチー、ポン、ポンのどこからでも鳴けます。
ここで東城さんが切ったを仲林さんがチーして打。
チー ドラ 仲林手牌
タンヤオ・赤・ドラ3900や345三色同順含みの食いタンです。
この手に必要なの行方を見ながら進めます。
次巡、村上さんは
打 ドラ 村上手牌
が場に3枚切れになり打。
次巡、仲林さんは
ツモ ツモ切り チー ドラ 仲林手牌
形テン不要!とばかりにツモ切り。
同巡、岡田さんがツモ切り、これを東城さんがポンして打1シャンテン。
ポン ドラ 東城手牌
カンかを鳴くか引くかすればテンパイ。
ポンの直後、仲林さんは
チー ドラ 仲林手牌
の1シャンテン。
ここで実況の日吉さんが誤って2シャンテンと言ったのを土田さんに1シャンテンだとツッコまれています。
次巡、東城さんは
ポン ドラ 東城手牌
・ホンイツ・赤・ドラ2、跳満18000の待ちテンパイ。
待ちは山に3枚、も3枚の合わせて3+3=6枚。
同巡、仲林さんは
打 チー ドラ 仲林手牌
東城捨牌
捨牌から見てもピンズホンイツで手出しでピンズが余ったと見ることもできます。
ピンズホンイツ相手にピンズと字牌が切れなくなるのは自然な展開です。
仲林さんは打とします。(は東城さんの現物だから通ってない方から先に)
次巡、東城さんは
ポン ドラ 東城手牌
待ち→待ちに変化しますが、は山に0なので枚数そのものは変わっていません。
とピンズが2枚も余っている親に対して押している人は誰もいません。
次巡、東城さんは
ツモ ポン ドラ 東城手牌
ツモアガリ。
・ホンイツ・赤・ドラ2の6000オールの二本場、6200オール。(+1000)
トップ目の村上さんも残念そうな表情を見せるアガリで点棒状況は
東城 36500
仲林 19300
岡田 16900
村上 27300
一気に東城さんは三着順アップ。
東城 +64.7
村上 + 7.9
仲林 −26.1
岡田 −46.5
この試合でフェニックスはサクラナイツとのトップラスで111・2ポイントを縮めました。
今局は東城さんに鳴き手の跳満、6000オールの二本場が飛び出しました。
ここで疑問が湧いてくる方もいらっしゃると思います。
「何点なら鳴くの?」と。
巡目によってこれは多少変わってきますが、
親なら巡目を問わず2900点から鳴く。(親は連荘のメリットがあるから低め)
子なら巡目を問わず3900点から鳴く。
終盤(捨牌三段目)ならテンパイになる鳴きならOKという基準でいいでしょう。(形式テンパイ含む、待ちや押す牌によって基準を変える)
つまりどの巡目でも2シャンテン以下の遅いシャンテン数なら基本的に相手の仕掛け(リーチや鳴き)に押さない、となります。
後は東城さんの5巡目に
ドラ 東城手牌
かなりピンズのホンイツの見える手、鳴いても満貫〜が入っています。
この時点で鳴く牌を全部決めておくと、いざ相手から切られた際に発声できるようになります。
ここから鳴くのはカンチー、チー、ペンチー、ポン、ポンのどこからでも鳴けます。
そして東城さんの最初のテンパイは
ポン ドラ 東城手牌
この待ちテンパイですが、
次巡
ポン ドラ 東城手牌
待ちに変化します。
今回はが純カラで無意味でしたが、この待ちが変化するのを忘れないようにしましょう。
今回のまとめ
・鳴く基準を決めておく
親なら巡目を問わず2900点から鳴く。(親は連荘のメリットがあるから低め、1500仕掛けを避ける)
子なら巡目を問わず3900点から鳴く。
終盤(捨牌三段目)ならテンパイになる鳴きならOKという基準。(形式テンパイ含む、待ちや押す牌によって基準を変える)
どの巡目でも2シャンテン以下の遅いシャンテン数なら基本的に相手の仕掛け(リーチや鳴き)に押さない。
・どこを鳴くのか鳴く前に決めておく
5巡目の東城さんは
ドラ 東城手牌
ここから鳴くのはカンチー、チー、ペンチー、ポン、ポンのどこからでも鳴く。
決めておかないと相手から切られても声が出ない。
・テンパイ後でも待ち変化を見逃さない
東城さん最初のテンパイは
ポン ドラ 東城手牌
から
ポン ドラ 東城手牌
待ちから待ちに変化している。
今回は枚数が変わらなかったが、形が良くなったり枚数が増えたりする変化を見逃さない。
テンパイしたら終わりにしない。
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