今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は仲林 圭プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/BeHBCZ2_bUA
2023年 2月27日 第2試合
南2局
東家 仲林 圭 2300
南家 萩原 聖人 24300
西家 園田 賢 67500
北家 多井 隆晴 5900
(敬称略)
園田さんがかなりリードしたトップ目、萩原さんも三着目と18000点以上離した二着目、多井さんと仲林さんは3600点差と僅差で争っています。
トップ目・園田さんは他家の親は早く終わらせたい。
二着目・萩原さんも二着で終了させたい。
三着目・多井さんはライバルの親はアガらせたくない。
ラス目・仲林さんはテンパイ流局でも良いので連荘したい。
最初に親・仲林さんの手は
ドラ 仲林手牌
これは赤を含めたマンズ8枚+字牌3種あり、マンズホンイツもありそうです。
この局を含めて最短あと3局しかないのでそろそろ多井さんをリードするような3900以上のアガリが欲しい。
後はリーチ・タンヤオ・赤でも7700~あるのでツモに合わせて狙いを変えたい手です。
ツモ 打
次に南家・萩原さんの手は
ドラ 萩原手牌
赤もドラも無いメンツ手4シャンテン。
ペンチャン2つあり形的にも遅そうです。
大きな放銃さえしなければかなり二着率が高いと思われます。
ツモ 打
この一打は意図がわかりません。
配牌オリ(2〜8を切りつつ国士無双狙い)なら2枚あるから切った方が後々楽になると思います。
チートイツを見るにもまだ2トイツしかないので決め打ちにも少し早い段階です。
続いて西家・園田さんの手は
ドラ 萩原手牌
こちらは赤1のメンツ手3シャンテン。
園田さんは相手の親を流せばいいので役ありテンパイなら1000点でいいのでダマテンにとって流せばOK。
ツモ 打
最後に北家・多井さんの手は
ドラ 多井手牌
この時点で既に2メンツ完成しているメンツ手2シャンテン。
特にソウズの形が七連形なので引きでソウズ一気通貫、引きでリャンメン受け入れ以上になります。
今回の多井さんのソウズは私が以前、「一気通貫に向いている形」として挙げたうちの1つです。(、、の3種)
仮に一気通貫にならなくてもリャンメン受け入れ以上になるのでピンフにはなりそう。
ツモ ? 打
2巡後、仲林さんは
ドラ 仲林手牌
これでマンズ10枚ならホンイツやチンイツもありそうです。
同巡、萩原さんは
ドラ 萩原手牌
これで3トイツ、チートイツの3シャンテン。
次巡、仲林さんは
ドラ 仲林手牌
次に引きならマンズホンイツ、他のマンズならチンイツ1シャンテン。
同巡、多井さんは
ドラ 多井手牌
これでドラ2、リーチ・ピンフ・ドラ2なら満貫の1シャンテン。
次巡、萩原さんがをツモ切り、九蓮宝燈(ちゅーれんぽうとう)の可能性がかなり低くなりました。
同巡、園田さんは
ドラ 園田手牌
2メンツ完成のこれで2シャンテン。
2巡後、多井さんは
ドラ 多井手牌
これでリーチ・ピンフ・ドラ2やタンヤオ・ピンフ・ドラ2、456三色もある1シャンテン。
引きならテンパイ。
次巡、園田さんは
ドラ 園田手牌
マンズ一気通貫やピンフ、イーぺーコーも狙える1シャンテン。
次巡、仲林さんは
ドラ 仲林手牌
場に3枚目のが切られた後のタイミングでカンテンパイ。
同巡、多井さんは
ドラ 多井手牌
テンパイ。
ここから1枚切る必要がありますが、テンパイに取るなら打のどちらか、受け入れを多くするならソウズを切るのが良さそうです。
まだ雀頭がない形なのでソウズで頭を作って待ちにしたい手です。
多井さんは 打 1シャンテン戻し。
次巡、萩原さんは打、これを仲林さんがポンして打テンパイ。
ポン ドラ 仲林手牌
ホンイツ・赤、シャンポン待ち。
待ち共に山に1枚ずつの合わせて2枚。
同巡、多井さんは
ドラ 多井手牌
テンパイ、待ちリーチ!
待ちも共に山に1枚ずつで合わせて2枚。
多井さんリーチの2巡後、仲林さんは
ツモ ポン ドラ 仲林手牌
多井さんの当たり牌を引き、 ツモ 打 。
このように当たり牌を引いてもスジを切って放銃回避できる時があります。
こういったスジを引いて同じスジの牌を切る行為を「スライド」と呼びます。
これは放銃回避だけでなく、手変わりで高くなる時も意識します。
例えば
ツモ 打 例1
ツモ 打 例2
ツモ 打 例3
例1はピンフ→タンヤオ・ピンフの一翻アップ。
例2は役なし→純チャン・123三色同順の五翻アップ。
例3は役なし→タンヤオ・678三色同順の三翻アップ。
例2、例3はあまり多くないですがスライドでここまで変わることもあります。
これで多井さんは待ち1枚、仲林さんは2枚。
同巡、多井さんはツモ切り。
これを見た仲林さんはフリーズ。
ポン ドラ 仲林手牌
もしカンでチーすると、
チー ポン ドラ 例4
待ちに変化します。
場を見ると、
多井捨牌
リーチの待ちがリャンメン待ちだと仮定すると、ピンズ、、、待ちを否定しています。
他家がを通しているのでもなし。
ソウズは、を否定。
マンズは、を否定、仲林さんがを通して待ちもありません。
後は萩原さんが1枚を切っているので仲林さんから3枚見えで待ちはワンチャンス。
それに仲林さんから5枚見えでリーチがマンズ待ちだとするとここが本命です。(相手が使えない牌ほど、相手の待ち確率アップ)
仲林さんは時間を使って鳴かず。
そして仲林さんはツモ切り。
こうなるとますますは切れません。
同巡、園田さんは
ドラ 園田手牌
タンキ待ちテンパイ。
待ちは山に0。
次巡、園田さんは
ドラ 園田手牌
ピンフの役ありに変化、待ち。
待ちは山に2枚、は0枚(ドラ表示牌込み)の合わせて2枚。
3巡後、園田さんは
ドラ 園田手牌
タンヤオが付き、リーチ!
次巡、ハイテイツモは仲林さん。
ツモ ポン ドラ 仲林手牌
ホンイツ・赤・ハイテイの満貫、4000オール。(リーチ棒+2000)
このアガリで
仲林 16300
萩原 20300
園田 62500
多井 900
ラス目を突き放すアガリとなりました。
今回のまとめ
・スライドで放銃回避のケースもある
多井さんのリーチに対し
ドラ 多井手牌
仲林さんは
ツモ 打 ポン ドラ 仲林手牌
で放銃回避。
このスジを引いて同じスジを切る行為をスライドと呼ぶ。( ツモ 打 など)
・スライドの手変わりを見逃さない
ツモ 打 例1
ツモ 打 例2
ツモ 打 例3
例1はピンフ→タンヤオ・ピンフの一翻アップ。
例2は役なし→純チャン・123三色同順の五翻アップ。
例3は役なし→タンヤオ・678三色同順の三翻アップ。
・七連形は一気通貫向き
多井さんの手は
ドラ 多井手牌
ソウズ七連形、次にツモで一気通貫、ツモでリャンメン以上の受け入れになる。
これと同様に、は一気通貫やリャンメン以上の好形作りに向いている。(前者はツモ、後者はツモで変化)
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