今回はMリーグの一局だけを掘り下げます。

今日の主役は堀　慎吾プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/DQ4lVWnyhY8





堀さんは先日公開された「超豪華弁当争奪　サクラナイツ最強決定戦」では白鳥さんに「雑な打牌の天才」「ちょっと雑な打牌が多いんで」とぶった斬られたばかりです。

https://youtu.be/bTyqcs42UPs

動画１：１０〜




２０２３年４月２４日　セミファイナル　第２試合

南４局

東家　　白鳥　翔　　　３０６００

南家　　伊達　朱里紗　１８４００

西家　　　堀　慎吾　　１７５００

北家　　黒沢　咲　　　３３５００

（敬称略）

トップ目・黒沢さんは何点でもアガればトップ、子に直撃されない満貫以下のアガリでもトップ。

二着目・白鳥さんは２９００でトップ目（連荘）。

三着目・伊達さんはリーチ棒が出て跳満ツモか倍満ロンでトップ。

ラス目・堀さんは１０００点ロンで三着、親へ満貫直撃で二着、リーチ棒が出て跳満ツモで同点トップ。（黒沢さんと同点）





最初に親・白鳥さんの手は

ドラ 白鳥手牌

赤＋ドラでドラが重なればリーチ・ドラ２やポンした満貫になりそうなメンツ手４シャンテン。

白鳥さんが何点をアガっても連荘なので少し打点を意識した手組にしたい。

ツモ 打




次に伊達さんの手は

ドラ 伊達手牌

こちらは赤１のメンツ手３シャンテン。

ピンフか３４５三色が少しありそうなので三色になりそうなら押し寄りか？


ツモ 打






続いて西家・堀さんの手は

ドラ 堀手牌

カンツがある２シャンテン。

堀さんはアンカンして新ドラ、リンシャンツモ打。




最後に北家・黒沢さんの手は

ドラ 槓ドラ 黒沢手牌

マンズ一気通貫にのどちらかが必要牌でリーチ・一気通貫・赤で満貫以上になりそうです。

あるいは１２３三色同順も少しありそうですが受け入れが愚形なので必要牌が７枚になったら三色を見ます。

ツモ 打









３巡後、黒沢さんは

ドラ 槓ドラ 黒沢手牌

イッツー完成のでテンパイする１シャンテン。





次巡、白鳥さんは

ドラ 槓ドラ 白鳥手牌


役なし２シャンテン。





同巡、伊達さんは

ドラ 槓ドラ 伊達手牌

ピンフになりそうな２シャンテン。





また同巡、堀さんは

アンカン ドラ 槓ドラ 堀手牌

ツモでテンパイする１シャンテン。




次巡、伊達さんは

ドラ 伊達手牌

３４５三色同順もある、引きでテンパイする１シャンテン。

リーチ・ピンフ・ツモ・３４５三色・赤なら跳満〜もあります。







次巡、伊達さんは

ドラ 槓ドラ 伊達手牌

テンパイ即リーチ、待ち。


待ちは山に２枚、は０の計２枚。






リーチの同巡、堀さんは

アンカン ドラ 槓ドラ 堀手牌

テンパイ。

解説の朝倉プロは「切りダマ、リーチ、切りの三択」と選択肢が３つあると仰っています。

切りは１０００点でもアガれば三着に着順アップがあるので何点でも順位ウマの差＋２００００点以上の価値があります。

切りはソウズホンイツアガリも見た一打で、リーチ・ツモ・ホンイツ・で跳満〜もあります。（リーチ棒が出て跳満ツモは同点トップ）


堀さんは打ダマテン。

アンカン ドラ 槓ドラ 堀手牌


が場に３枚切れですが堀さんはツモなら勝負か？


もし残しなら

アンカン 例１

アンカン 例２

アンカン 例３

アンカン 例４

アンカン 例５


もし跳満ツモのラス→トップならウマだけ５０＋３０＝８０、＋８００００点の価値があるので狙う価値はあります。





同巡、黒沢さんは 打 オリ。





次巡、堀さんは

ツモ アンカン ドラ 槓ドラ 堀手牌

リーチなら一発・ツモです。

強欲で知られるたろうさんと師弟関係の堀さんはおそらくトップまで見ているでしょう。

満貫ツモでも１００点足りない状況がまるでチーム状況を表しているよう。


自分でと５枚も使っている待ちフリテンリーチが良いとは思えません。

堀さんはアガらず打。





４巡後、堀さんはタンキ待ちに変わりますが伊達さんのでもアガらず。





３巡後、堀さんは

アンカン ドラ 槓ドラ 堀手牌

ソウズメンホンに変化し、リーチ！待ち。


もしツモればリーチ・ツモ・ホンイツ・・ドラ２の倍満〜。


待ちは山に０、は２枚の計２枚。




堀さんは最終ツモでもアガれず、流局。

伊達さんもテンパイで二人リーチで着順は変わらず堀さん痛恨のラス。

これが黒沢さんがトップになった瞬間でした。



黒沢　　３４０００　＋５４．０

白鳥　　２９１００　＋９．１

伊達　　１８９００　−２１．１

堀　　　１８０００　−４２．０




インタビューで堀さんは

「やが出たのならアガるが、ポイント状況を鑑み、が引けたのなら、トップまで見えるチャンスにかけることにした。」

と語ってらっしゃいます。







今回のまとめ

・１９字牌のアンカンは一翻アップ

ドラ 堀手牌

堀さんの手はカンツ→アンカンすると＋３２符、３０符→６２符（切り上げ７０符）で点数は約２．３倍になる。


子３９００までの手（親５８００）では一翻アップ＝×２だがアンカンするとカンドラ＋カン裏ドラが乗る可能性も含めてそれより高くなりやすい。


・Mリーグルールの一着順アップは＋２００００点（二着→一着だけ＋４００００点）

四着→三着と三着→二着は＋２００００点

二着→一着はオカ（３００００−２５０００）×４＝２００００点がプラスされる分価値が高い。（＋４００００点でトップが偉いルール）

つまり四着→一着は＋８００００点の価値がある。


・ダマテン（ヤミテン）に取る時は高くしたい時、待ちを良くしたい時など

アンカン ドラ 槓ドラ 堀手牌


伊達さんリーチを受けて堀さんは７巡目テンパイ。

ここから堀さんの選択は?@打リーチ?A打ダマ?B打テンパイ崩しの三択。


堀さんは打ダマテンを選択。

テンパイの次巡、アガリ牌をツモるが

ツモ アンカン ドラ 槓ドラ 堀手牌

ここからアガらず打。


リーチ棒が出て跳満ツモならトップの堀さんはソウズホンイツを見た打。



後に堀さんはリーチ！

アンカン ドラ 槓ドラ 堀手牌

リーチ・・ホンイツ・ドラ２、ツモって倍満リーチ待ちが流局。

↓待ちが薄過ぎた・・・と思ったらクリック

麻雀ランキング

にほんブログ村
↓堀さんと渋川さんの新刊です