先日、とある協会のプロの方がチートイツについての動画を上げられていましたが、その動画では少し物足りない内容だったので、それを補足するような形の内容にしたいと書いてみました。
それは攻撃的チートイツと守備的チートイツの2つです。
攻撃的チートイツというのは文字通り攻めに特化したチートイツで、チートイツにドラや裏ドラが組み込まれるのは2枚単位であることから、跳満が欲しい時にドラ入りチートイツ狙いにすると、リーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2とかリーチ・一発・チートイツ・ドラ2で跳満条件を満たしやすくなります。
トイツ場の傾向が強い場だと判断した時などにチートイツ・ドラ2狙いにすると跳満になりやすくなります。
あるいはトイツがアンコになって複数アンコができると三暗刻・トイトイ狙いでリーチ・トイトイ・三暗刻・赤やリーチ・トイトイ・三暗刻・ドラ3、ツモり四暗刻などのアガリ点の大きい手にも手が届くでしょう。
知っておきたいのはチートイツを狙う際のデメリットとして、受け入れ枚数が少ない(イーシャンテンなら残り最大3枚+3枚+3枚=最大9枚)のとテンパイ時には必ずタンキ(単騎)待ちになって待ちの枚数が最大で3枚、最悪の場合には他家にアンコで持たれてカラテン(純カラ)になることもあるので待ち取りの際には全員の捨て牌をよく見て、他家の不要牌を把握しておく必要があります。
あるプロの方は「リーチしてアガリ点を高くする方がお得」と語っていましたがこれは違うと自分は感じます。
アガリ点だけを見てリーチをかけていては他家の大物手とリーチ合戦になって大きな放銃になるのを容認しているようなもので、時と場合に合わせてリーチとダマ(ヤミ)テンを使い分ける方が被害は少なくなるのは間違いありません。
相手の当たり牌をつかみやすい時にリーチしていては相手への放銃を待つだけですから。
もう一つデメリットとしてチートイツ狙いの際にはメンツ手(ピンフなど)と天秤にかけて進行しづらいというのもありますが、これはトイツ場の傾向が強い場だと判断していれば、トイツ手一択に決め打ち(ある手に決めて打つこと)で問題ありません。
縦重なり(33m、東東東など)しやすい場であれば、横伸び(123mなど)よりもトイツやアンコになる確率の方が高くなります。
受け入れ枚数が少なくても迷わずトイツ手狙いで進めていいでしょう。
ここからは守備的チートイツの話です。
守備的チートイツになる時は、スピードで他家に遅れている時、あるいは他家の当たり牌を引きやすいと判断した時などに出てきます。
例えば、他家からこんなリーチが入ったとします。
567m23467p56788s
この手は5−8p待ちのメンタンピンですが、こんなリーチが入った時に自分の手を
11m5588p2299s南南北
こんな風に構えてスジで相手の当たり牌をブロックすることが可能です。
これが守備的チートイツのメリットになります。
この手に構えた時、たとえ当たり牌をつかんだとしても南や北などから切り出して比較的安全に進めることが可能です。
このようにスジでブロックできるとはいっても、3枚目の5pや8pを引くとテンパイは維持できず、オリるか三暗刻・トイトイ方面に狙いを切り替えることになります。
つまり、3枚目の牌を引いてきた時がオリを考える瞬間で、これが守備的チートイツ狙いの際のデメリットになります。
安全牌に困った時であっても、1枚が通ればもう一巡は同じ牌を切ることが可能で、比較的安全進めるのには良い手組みになります。
今回のまとめ
・チートイツは大きく分けると攻撃的チートイツ・守備的チートイツの2つ
・跳満が欲しい時にはリーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2などドラがあると比較的作りやすい(ドラは2枚単位でセットされる)
・デメリットは受け入れの少なさと待ちの少なさだがトイツ場の傾向が強ければ問題なし
・もう一つのデメリットはメンツ手との同時進行がしづらいこと
・守備的チートイツのメリットはスジで相手の待ちをブロックできる(各2枚まで)
・3枚目の牌を引いた時がオリを考えるタイミング(デメリット)
・1枚が通ればもう一巡は同じ牌を切られて放銃を避けるだけであれば、守備的チートイツは悪い選択ではない
にほんブログ村
【このカテゴリーの最新記事】