今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は本田 朋広プロです。
https://youtu.be/EeYlzGw4-iE?si=4ZEFHyyWHq5lGVP6
2022年12月8日 第1試合
東3局
東家 近藤 誠一 32200
南家 鈴木 たろう 19300
西家 本田 朋広 24500
北家 白鳥 翔 24000
(敬称略)
トップ目・近藤さんと二着目・本田さん、三着目・白鳥さんは約満貫差。
ラス目・たろうさんとは満貫ツモ+900点差なのでそこまでリードは大きくありません。
※動画の都合上、3巡目の親から見ていきます。
最初に親・近藤さんの手は
ドラ 近藤手牌
第三ツモで受け入れの1シャンテン。
ドラが重なった時だけ雀頭にすればリーチ・ツモ・ドラ2の4000オールもあります。
ツモ 打
次に南家・たろうさんの手は
ドラ たろう手牌
ドラが浮いている3シャンテン。
もし手が進んだ時にドラをいつ切るかの決断はしておきたい。
たろうさんはラス目なので高打点が欲しい状況ですが、今局ではなさそう。
ツモ 打
続いて西家・本田さんの手は
ドラ 本田手牌
の4トイツでチートイツ2シャンテンやトイトイ3シャンテン。
ツモ 打
もうこの時点でメンツ手よりもトイツ手(チートイツやトイトイ)を見ている様子。
最後に北家・白鳥さんの手は
ドラ 白鳥手牌
このままでは役なし3シャンテン、を切ればタンヤオ、を重ねてポンはありそうですが、いずれにしても1000〜1300点の安手になりそうです。
ツモ 打
次巡、たろうさんは
ドラ たろう手牌
ソウズがと部分に分かれるので2〜3メンツになりそう。
同巡、本田さんは
ドラ 本田手牌
アンコ+3トイツでますますトイツ手寄り。
他がアンコになれば、トイトイ・三暗刻もありそうです。
また同巡、白鳥さんは
ドラ 白鳥手牌
1メンツ完成してソウズリャンカン部分には触れづらくなっています。
2巡後、たろうさんは
ドラ たろう手牌
と切り789三色やドラを重ねたソウズホンイツまで考えているようです。
同巡、本田さんは
ドラ 本田手牌
1アンコ+4トイツでチートイツの1シャンテンでトイトイの2シャンテン。
もしチートイツ一本なら先に打して目一杯の1シャンテンにも取れます。
ドラ 例1
また同巡、白鳥さんは
ドラ 白鳥手牌
引きでフリテン含みですが受け入れもありタンヤオを強く意識しているようです。
ここで白鳥さんが切ったを本田さんがポンして打。
ポン ドラ 本田手牌
これでトイトイ1シャンテン。
が鳴ければ・トイトイ5200、鳴けなければ2600程度。
その後、たろうさんは
ドラ たろう手牌
がくっつき789三色が見えるたろうさんから本田さんの鳴きたいが出ない形に。
同巡、白鳥さんは
ドラ 白鳥手牌
タンヤオ2シャンテン。
次巡、白鳥さんは
ドラ 白鳥手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、たろうさんは
ドラ たろう手牌
ドラが重なり789三色含みの2シャンテン。
次巡、白鳥さんは
ドラ 白鳥手牌
を切れば待ちテンパイ。
ですが待ちは本田さんポンと場に1枚切れの純カラ(0枚)、は場に2枚切れ+手に1枚で山に1枚、は場にションパイ。
三面待ちとはいえ枚数はそれほど多くありません。
白鳥さんは打1シャンテン戻し。
ドラ 白鳥手牌
こうしておくとでテンパイします。
これでたろうさん以外の3人が1シャンテン。
次巡、たろうさんは
ドラ たろう手牌
赤引きで役なしリーチでも満貫になる2シャンテン。
同巡、白鳥さんは
打 ドラ 白鳥手牌
本田さんの自風で鳴きたいを引き、打。
・トイトイならほぼ5200以上なのでテンパイすら入れさせない意思の現れでしょう。
白鳥さんが前巡、リーチしていると本田さんにポンテンが入っていました。
次巡、近藤さんは
ドラ 近藤手牌
3巡目から8巡ツモ切りを繰り返した後、ドラが重なり打。
同純、本田さんは
ポン ドラ 本田手牌
を引きでテンパイする1シャンテンに変化。
次巡、たろうさんは打、これを本田さんがポンして打テンパイ。
ポン ポン ドラ 本田手牌
シャンポン待ちでは山に0、は山に1枚の計1枚。
本田さんテンパイの直後、白鳥さんは
ツモ ツモ切り ドラ 白鳥手牌
またテンパイ待ちに取れますが1シャンテンを維持。
次巡、近藤さんは
ドラ 近藤手牌
受け入れの1シャンテンに変化。
同巡、白鳥さんはトイツ落とし。
次巡、本田さんは
ツモ ポン ポン ドラ 本田手牌
最後のアガリ牌をツモり・トイトイ50符三翻1600−3200。
このアガリで
近藤 29000
たろう 17700
本田 30900
白鳥 22400
本田さんはトップ目に立ちました。
この日7勝目を獲得した本田さんは個人スコア1位。
一方、白鳥さんのラス回避記録は27でストップ。
今回のまとめ
・トイトイとチートイツの境界線は鳴きやすさ
本田さんは6巡目、打でチートイツとトイトイ・三暗刻の両天秤に取る。
打 ドラ 本田手牌
その直後、白鳥さんのをポンしてトイトイへ。
ポン ドラ 本田手牌
本田さんはトイトイを選択したがは鳴きづらく、を鳴くかツモった時だけ5200以上で2600点程度で終わる可能性もある。
鳴きやすさのざっくりとした指標として5<4と6<3と7<2と8<1と9<役牌<オタ風
数牌(マンズ・ピンズ・ソウズ)3〜7は一局で二枚切られるかどうかも怪しく、タンヤオやピンフなどメンツ手には欠かせない部分になるので他家から切られる機会は少なくなりがち。
4〜6が不要になるのはチャンタ、純チャン。
2〜8が不要になるのは混老頭、清老頭、国士無双。
他二色が不要になるのは混一色、清一色。
他は七対子、対々和など。
上のように特定の数牌が不要になるケースの方が少ないので真ん中5に近い牌ほど鳴きづらい。
トイトイで鳴くなら子5200(親7700)以上になりそうな、鳴きやすいトイツが多い時に鳴く。(1、2、8、9、字牌トイツ中心の手)
本田さんのこの手なら自分はチートイツをおすすめ。
・トイトイにありがちな捨牌に注意
本田捨牌
ポン ポン ドラ 本田手牌
本田さんの捨牌だけ見てもと真ん中5に近い牌ばかり切られてメンツ手ではなさそう。
それと字牌の切られ方が遅く、字牌を重ねたい手だったとわかる。
トイトイだけでは二翻と安いのでドラや赤、役牌かホンイツ、ホンロウ(混老頭)などと合わせて高くするのが常套手段。
ツモ ポン ポン ドラ 本田手牌
本田さんは最後のをツモり1600−3200。
最後の手出しのそばのあるシャンポン待ち。
「トイトイはゴミ」と言う人もいるが、用法・用量さえ守れば子5200(親7700)〜で打点的にも十分で鳴ける手役の一つ。
麻雀初心者には扱いづらい役だと思うのでトイトイの判断基準はシビアにするのをおすすめ。(鳴きづらい手ならチートイツ)
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