今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は元Mリーガー・朝倉　康心プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/04y3bxDmNlg?si=AoAf6uSj2xhacBe0






２０２２年３月７日　第２試合

南４局　１本場

東家　　白鳥　翔　　　３７２００

南家　　　堀　慎吾　　 ３４００

西家　　朝倉　康心　　１５７００

北家　　勝又　健志　　４３７００

（敬称略）

トップ目・勝又さんは１０００点でもアガればトップ。

二着目・白鳥さんは７７００以上ロンか１６００オールツモ以上でトップ目。（連荘）

三着目・朝倉さんは二着目と２１５００点差で倍満ツモか白鳥さんへ跳満直撃で二着。

また役満ロンか三倍満ツモ以上でトップ。

ラス目・堀さんは跳満ロンかツモ、朝倉さんへ６４００以上直撃で三着、役満ツモでトップ。





最初に親・白鳥さんの手は

ドラ 白鳥手牌

配牌ドラアンコでポンした・ドラ３やリーチ・ドラ３なら１２０００あり、トップにぐっと近づきます。

ツモ ツモ切り





次に南家・堀さんの手は

ドラ 堀手牌

赤もドラも無いメンツ手３シャンテン。

堀さんは着順アップに６４００以上が必要なのでダブを生かしたい所ですが白鳥さんと持ち持ちです。

白鳥さんか堀さんのどちらかがを切らない限り鳴けません。

ツモ 打






続いて西家・朝倉さんの手は

ドラ 朝倉手牌

こちらも赤もドラも無いメンツ手３シャンテン。

朝倉さんは着順アップに跳満以上が必要なのでタンヤオ、ピンフ、三色同順、赤引きなどを見たい。

ツモ 打






最後に北家・勝又さんの手は

ドラ 勝又手牌

勝又さんは親にアガられてしまうと二着転落もあるのでタンヤオか役牌を重ねてポンしたい所ですがメンツ手６シャンテン。

自力でアガるには厳しそうなのでラス目か三着目にアガって欲しい所です。

最悪、その二人が５２００までの手なら差込みも考えたいですが、三着目もラス目も着順アップには６４００や跳満以上が必要なので微妙と言えるでしょう。

ツモ 打






３巡後、白鳥さんは

ツモ ツモ切り ドラ 白鳥手牌

暗カンできるドラをツモ切り。

ここでドラをカンすると親が満貫あるのをバラしてしまうのを避けたのかもしれません。

他家に少しでも安いと思ってもらえると、テンパイ連荘のチャンスも増えるかもしれません。





同巡、朝倉さんは

ドラ 朝倉手牌

タンヤオや２３４三色同順も残る３シャンテン。




次巡、勝又さんはツモ切り、これを白鳥さんがチーして打。

チー ドラ 白鳥手牌

これはおそらくバック（後付け）狙いだと思われます。






チーの後、堀さんは

ドラ 堀手牌

受け入れの１シャンテン。





同巡、朝倉さんは

ドラ 朝倉手牌

にくっつけて使える４枚が場に切られ朝倉さんは打。


３トイツ形になった時はどれか１トイツを落として２トイツにすると受け入れの面で安定します。

ドラ 例１


トイツ部分の受け入れは最大２枚しかないので受け入れ枚数的には場況に異常が無い限り、３トイツ→２トイツにしておくのが無難です。

くっつきの面でも４枚も切られたから打とした様子。




次巡、朝倉さんは

ドラ 朝倉手牌

ポン、チーのできる２シャンテン。


このシーズンあと２試合を残してチームスコアでパイレーツはアベマズに９８・９ポイントリードしています。

現在三着目の朝倉さんはこの点数で終わるとー２４．３ポイントで白鳥さんがトップになると＋６０ポイント以上で８４．３ポイント以上、差が縮まります。（４００００点以上で＋１０、順位ウマ＋３０、オカ＋２０）

つまりこの一局、ここで白鳥さんにトップを取らせるわけにはいきません。

朝倉さんは白鳥さんのトップを阻止する為のアガリ狙いです。



同巡、勝又さんはツモ切り、これを朝倉さんがポンして打。

ポン ドラ 朝倉手牌


受け入れの１シャンテン。（はタンヤオが崩れる）






次巡、白鳥さんは

チー ドラ 白鳥手牌

場に２枚切れなのもあり、使用のチャンタ・ドラ３ならポンの必要はありません。




２巡後、堀さんは

ドラ 堀手牌

１アンコ＋４トイツになりチートイツ１シャンテンでトイトイ２シャンテン。





同巡、朝倉さんは

ポン ドラ 朝倉手牌

タンヤオテンパイの打。


このを堀さんがポンして打１シャンテン。


ポン ドラ 堀手牌

受け入れ１シャンテンですがは白鳥さんと持ち持ちで山に０。






次巡、白鳥さんは

チー ドラ 白鳥手牌

チャンタ・ドラ３、カン待ち。

待ちは山に２枚。






２巡後、朝倉さんは

ツモ ツモ切り ポン ドラ 朝倉手牌

チャンタや純チャンには危険そうなツモ切り。

同巡、堀さんがを通して白鳥さんが待ちなら朝倉さんが切りでもフリテンでロンできない。





２巡後、堀さんは

ポン ドラ 堀手牌

トイトイシャンポン待ちですが山に０。





同巡、朝倉さんは

ツモ ツモ切り ポン 朝倉手牌


白鳥さんの現物があるので待ちはなし。

が当たりうるのはシャンポン待ちとタンキ待ちだけです。





２巡後、朝倉さん最後のツモもツモ切り。





ハイテイツモは白鳥さん ツモ 打 現物切りの流局。



チー ドラ 白鳥手牌


ポン 堀手牌


ポン 朝倉手牌


勝又さん以外の３人テンパイ。

勝又さんはー３０００点されて二着目と２５００点差。


朝倉さんの切れ味鋭い押しがトップ目を防戦一方にした一局でした。





今回のまとめ

・親のドラカンは見せなくて良い時も


南４局　１本場

東家　　白鳥　翔　　　３７２００

南家　　　堀　慎吾　　 ３４００

西家　　朝倉　康心　　１５７００

北家　　勝又　健志　　４３７００


二着目・白鳥さんは７７００ロンや１６００オールツモでトップ目。


ツモ ツモ切り ドラ 白鳥手牌


白鳥さんはドラ３ありリーチ・ドラ３か・ドラ３で１２０００あるのでここはカンしてドラ４を見せるより安く見せるのも良い。

これで少しドラを持ってないようにも見せられる。


・当たる形を想像して切る



白鳥捨牌




堀捨牌




朝倉捨牌




勝又捨牌


チー ドラ 白鳥手牌

ポン 堀手牌


ツモ ポン ドラ 朝倉手牌

白鳥さんはをチーして朝倉さんポンで４枚見え、４枚切れでチャンタ、純チャンならマンズ待ちはなさそう。

字牌はがションパイ。

ソウズは朝倉さんから３枚見えでソウズの下は少し、４枚切れで上はなし。

白鳥さん最終手出しから待ちを否定。

逆に、からの打はあるかも。（２枚見え、３枚見えでこれらを使う形が限られる）


打 チー ドラ 白鳥手牌

白鳥さんはカン待ち。

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