今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/rDRJ8gUfPes?si=7tls2rZ8amhaJPQT
2022年11月22日 第2試合
東3局 ドラ
東家 堀 慎吾 23200
南家 黒沢 咲 28800
西家 勝又 健志 34000
北家 佐々木 寿人 14000
(敬称略)
ラス目の寿人さんがトップ目と20000点差と大きく凹んでいる以外、三着目〜トップ目は10000点差程度。
最初に親・堀さんの手は
ドラ 堀手牌
赤もドラもないメンツ手4シャンテン。
手役を見るなら345三色の必要牌が5枚、789三色の必要牌が5枚あるのでツモに合わせてどちらの三色へ行くのか決めたい。
まだ4ブロックしかなく、ペンチャン2つ残りの4シャンテンではお世辞にも良い形とは言えません。
ツモ ツモ切り
次に南家・黒沢さんの手は
ドラ 黒沢手牌
赤もドラもないメンツ手3シャンテン。
このままではシャンポン1300役なしリーチなど安手の愚形待ちになりそうなのでピンフを付けるか赤引きくらいは見たい。
ツモ 打
続いて西家・勝又さんの手は
ドラ 勝又手牌
ドラが浮いているメンツ手4シャンテン。
ソウズと字牌が増えればソウズホンイツ、ドラを重ねてポンの満貫、789三色の必要牌が5枚あるので少し789三色もありそう。
ツモ 打
最後に北家・寿人さんの手は
ドラ 寿人手牌
こちらもドラが浮いているメンツ手3シャンテン。
このままでは役なしリーチ1300かタンヤオの手変わりはありそう。
ラス目の寿人さんは三着目まで満貫ツモ差なので最低でも3900以上(リーチ・タンヤオ・ピンフ、リーチ・ピンフ・赤など)の手にはしておきたい。(一発・ツモ・裏で満貫になれば十分)
ツモ 打
次巡、黒沢さんは
ドラ 黒沢手牌
、などが欲しい3シャンテン。
次巡、堀さんは
ドラ 堀手牌
ダブだけを残した3シャンテン。
同巡、黒沢さんは
ドラ 黒沢手牌
ソウズ9枚になりソウズホンイツやチンイツ、4トイツなのでチートイツも少し、引きイーぺーコー目もあります。
また同巡、寿人さんは
ドラ 寿人手牌
メンツ手2シャンテン。
次巡、堀さんは
ドラ 堀手牌
789三色の必要牌6枚になりましたがペンチャン2つ残りで形に不安は残ります。
同巡、勝又さんは
ドラ 勝又手牌
789三色が狙える3シャンテン。
また同巡、寿人さんは
ドラ 寿人手牌
、、受け入れ、タンヤオ含みの2シャンテン。
次巡、堀さんは
ドラ 堀手牌
唯一の雀頭ができ、手が進んだとはいえ、あまり良いツモとは呼べません。
同巡、寿人さんは
ドラ 寿人手牌
ドラが重なりリーチ・ドラ2の5200〜ならチャンス。
次巡、黒沢さんは
ドラ 黒沢手牌
これでソウズ10枚ならチー、カンチーなどチンイツで鳴けます。
同巡、寿人さんは
ドラ 寿人手牌
ドラか雀頭とすると一番不要なのはなので 打 。
次巡、堀さんは
打 ドラ 堀手牌
ここから 打 としますが、捨牌を見ると
黒沢捨牌
勝又捨牌
寿人捨牌
黒沢さんは切りからなのでは持ってなさそう、マンズを持っているならより下、辺りがありそう。(を引っ張る以上が怪しい)
ソウズが切られないのでソウズの枚数が多い手に見えます。(ソウズホンイツやチンイツになりきらない手?)
勝又さんは切りが早くマンズの下は持ってなさそうなのでマンズがあるならのどこか。
堀さんから3枚見えでを使っている人はあまりいなそう。
語り始めるときりがないのでこのくらいにしておきます。
同巡、寿人さんは
ドラ 寿人手牌
現時点でがもう山に2枚しかないのでやメンツは1メンツしか作れなそう。
次巡、堀さんは
ドラ 堀手牌
マンズ四連形になり引きでリャンメン受け入れになります。
次巡、堀さんはツモ切り。
同巡、寿人さんは
ドラ 寿人手牌
堀さんに合わせるように打。
次巡、堀さんは
ドラ 堀手牌
ここから1枚切る場面。
並の打ち手なら切りする場面ですが、堀さんは 打 。
ペンは相手に3枚あり山に1枚。
同巡、黒沢さんはカンが3枚切れになり打。
次巡、堀さんは
ドラ 堀手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、黒沢さんは
ドラ 黒沢手牌
5トイツになり3枚見え打。
受け入れのチートイツ1シャンテン。
こうなると3人が1シャンテン、勝又さん一人オリがほぼ決まっています。
次巡、黒沢さんは
ドラ 黒沢手牌
4枚目の残しで守備を意識したような受け入れ1シャンテン。
まだドラが1枚も見えないので親か寿人さんからリーチが入るのは時間の問題かもしれません。
次巡、堀さんは
ドラ 堀手牌
テンパイ即リーチ、カン待ち。
待ちは山に1枚。
堀捨牌
堀さんから3枚見えのカン待ちで途中ツモ切ったがマンズ待ちをぼかしています。
後は山に薄いペンチャン外しが入ったので堀さんからアガリの見込める待ちを選んだとも言えます。
ピンズが1枚も切られないのでピンズ待ちを警戒してくれると御の字。
リーチ一発目、黒沢さんは 打 。
勝又さんは 打 。
寿人さんは
打 リーチ ドラ 寿人手牌
リーチを宣言しますが一発放銃。
リーチ一発ロン ドラ 裏ドラ 堀手牌
堀さんの切ったに合わせ打ちしてしまった為に残ってしまったでの放銃。
リーチ・一発3900点。
結局、この試合は
勝又 +76.3
堀 +4.3
黒沢 −19.6
寿人 −61.0
アガリ6回の勝又さんがトップ、アガリ0の寿人さんがラスと明暗くっきり分かれる結果に。
山に薄い受け入れを嫌い、アガれる待ちを選んだ堀さんの選択が光る一局でした。
今回のまとめ
・場に切られない色が相手の持っている色
10巡目、堀さんは
ドラ 堀手牌
ここで1枚切る場面。
堀捨牌
黒沢捨牌
勝又手牌
寿人捨牌
黒沢さんは切りからなのでは持ってなさそう、マンズを持っているならより下、辺りがありそう。(を引っ張る以上が怪しい)
ソウズが切られないのでソウズの枚数が多い手に見える。(ソウズホンイツやチンイツになりきらない手?)
勝又さんは切りが早くマンズの下は持ってなさそうなのでマンズがあるならのどこか。
堀さんから3枚見えでを使っている人はあまりいなそう。
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