今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は松ヶ瀬　隆弥プロです。

まずはこちらの動画をご覧ください。（動画８：０２）

https://youtu.be/pxv5GWnmRKg?si=6rfDTubB88m0viSJ






２０２３年１月１９日　　第１試合

南４局　　ドラ

東家　松ヶ瀬　隆弥　　１４６００　風林火山

南家　 東城　りお　　 ４６１００　元・フェニックス

西家　 渋川　難波　 　３４１００　サクラナイツ

北家　 萩原　聖人　　 　５２００　雷電

（敬称略）

トップ目・東城さんは１０００点でもアガればトップ。

二着目・渋川さんは跳満ロン（同点）や跳満ツモや東城さんへ６４００直撃でトップ。

三着目・松ヶ瀬さんは三倍満ロンや倍満ツモ、東城さんへ倍満直撃でトップ目。（連荘）

ラス目・萩原さんは跳満ロンや１６００−３２００ツモ、松ヶ瀬さんへ５２００直撃で三着、三倍満ツモ、渋川さんへ倍満直撃で二着、役満ツモや東城さんへ役満直撃でトップ。







最初に親・松ヶ瀬さんの手は

ドラ 松ヶ瀬手牌

赤２のメンツ手３シャンテン。

リーチ・ツモ・赤２でも４０００オールの手ですが、もうちょっと高い手にしたい。

ツモ 打








次に南家・東城さんの手は

ドラ 東城手牌

赤なしドラなしメンツ手４シャンテン。

遠い３４５三色を見たりはできますが、アガリトップなのでタンヤオか役牌でアガりたい。

ツモ 打










続いて西家・渋川さんの手は

ドラ 渋川手牌

赤なしドラなしメンツ手４シャンテン。

渋川さんは跳満が欲しいので６７８三色やドラと赤を複数引いてツモりたい。

ツモ 打








北家・萩原さんの手は

ドラ 萩原手牌

ドラが浮いているメンツ手４シャンテン。

を切ればタンヤオ、ドラを使い切るなら２３４三色を狙いたい所ですが、三色やタンヤオになってせいぜい満貫程度、頑張っても三着で終わりそう。

二着には二着目に倍満直撃などかなりの高打点が必要。

ツモ 打












次巡、松ヶ瀬さんは

ドラ 松ヶ瀬手牌

マンズ１メンツ＋ピンズ１メンツ＋ソウズ２メンツなど５ブロックは揃った形。








同巡、渋川さんは

ドラ 渋川手牌

雀頭が定まってない３シャンテン。









次巡、松ヶ瀬さんは

打 ドラ 松ヶ瀬手牌

ツモ 打 して受け入れの１シャンテン。









同巡、渋川さんは

ドラ 渋川手牌

２メンツ完成の２シャンテン。










また同巡、萩原さんは

ドラ 萩原手牌

４トイツ、チートイツの２シャンテン。

ドラ使いでないと安いのと受け入れ枚数は少ないのでアガリに固執せず、オリをおすすめします。









次巡、松ヶ瀬さんは

打 ドラ 松ヶ瀬手牌

前巡切るならペン待ちリーチが自然、ここでテンパイ崩し切りならを切るのが矛盾しています。

を使えばタンヤオの一翻アップ、くっつきもが使えるので形的にも悪くない。













２巡後、松ヶ瀬さんは

打 ドラ 松ヶ瀬手牌

打してタンキ待ちテンパイ。

待ちは山に２枚。











次巡、渋川さんは

ドラ 渋川手牌

受け入れの１シャンテン。













次巡、萩原さんは

ドラ 萩原手牌

受け入れのチートイツ１シャンテン。









２巡後、松ヶ瀬さんは ツモ 打 リーチ 。

ドラ 松ヶ瀬手牌

待ち高目で５６７三色、ツモでも６０００オール、で８０００オール。

待ちは山に３枚、は１枚の計４枚。















次巡、東城さんは

ドラ 東城手牌

受け入れのチートイツ１シャンテン。











次巡、東城さんは ツモ 打 オリ。


萩原さんは ツモ ツモ切り 。
















次巡、萩原さんは ツモ ツモ切り 。

松ヶ瀬さんのアガリ牌は山に１枚ずつ。














４巡後、渋川さんは ツモ 打 。

松ヶ瀬さんのアガリ牌は１枚だけ。













次巡、松ヶ瀬さんは

リーチツモ ドラ 裏ドラ 松ヶ瀬手牌

リーチ・ツモ・タンヤオ・ピンフ・三色同順・赤２・ドラの８０００オール。




連荘一本場は萩原さん以外の三人テンパイを制したのはまた松ヶ瀬さん。

ロン ドラ 松ヶ瀬手牌

東城さんにダマ直撃してトップが濃厚に。

二本場は渋川さんが８０００ロンして二着。


松ヶ瀬　　＋７１．９

渋川　　 ＋１３．７

東城　　 −２２．８

萩原　　 −６２．８



最後のツモで８０００オールをアガった松ヶ瀬さんの一局でした。




今回のまとめ

・マイナスのラス親は高く

南４局　　ドラ

東家　松ヶ瀬　隆弥　　１４６００　風林火山

南家　 東城　りお　　 ４６１００　元・フェニックス

西家　 渋川　難波　 　３４１００　サクラナイツ

北家　 萩原　聖人　　 　 ５２００　雷電


親の松ヶ瀬さんは二着目と約２万点差で４０００オールツモっても変わらない。（６０００オールツモや２４０００ロンが必要）

３巡目、松ヶ瀬さんは ツモ 打 とするが

打 ドラ 松ヶ瀬手牌

受け入れの１シャンテンにとるとほぼ１２０００が決まってしまうが（リーチ・赤２・ドラ）、を残すとタンヤオとピンフの可能性も残しつつくっつきもあり好形変化もある。（高い手ほど好形待ちに）

・他家が持って無さそうな部分を待ちにする

これは「他家の不要牌を待ちにする」にも通じる話で、他家の持って無さそうな色や部分を序盤から想像して手組する。


６巡目、松ヶ瀬さんは ツモ 打 してタンキ待ち。（動画２：１３）

松ヶ瀬捨牌

ドラ 松ヶ瀬手牌


場を見ると

東城捨牌

渋川捨牌

萩原捨牌

他家はピンズ１枚だけ、ソウズ２枚しか切っていないので他家にピンズとソウズが多い可能性が高い。

そして萩原さんのからは持って無さそう、東城さんのからは持って無さそう。

ドラ 東城手牌

渋川手牌

萩原手牌


松ヶ瀬さんの手にを引いて待ち（山５）やを引いて待ち（山４）も悪く無さそう。（例１、例２）

後はを引いてソウズ一気通貫と多面張がある。（例３、例４）


ドラ 例１

例２


例３

例４

例３は待ち、例４は待ち。

他でもリャンメン待ち以上。

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